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「バラの代わりに赤い風船を」...清掃労働者のストライキ宣言大会

「学校が交渉中に用役業者の社主を操縦」

ユン・ジヨン記者 2011.03.08 17:28

3月8日の朝にストライキに突入した公共労組ソウル京畿支部の高麗大、延世大、 梨花女子大の清掃労働者が午後2時、延世大学校本館前で決意大会を開き、 ストライキ勝利の決意を集めた。

清掃労働者と連帯団体約800人が参加した今回の決意大会では、4か月間、混迷 を続けた集団交渉での用役業者と学校当局を批判する声が高かった。特に元請 の使用者性を認めないまま、労働者との対話を拒否している学校当局が実質的 に交渉に介入、操縦することで、交渉を混乱させたと批判した。

公共労組ソウル京畿支部のパク・ミョンソク支部長は、「実質的な使用者であ る大学当局は、用役業者と問題を解決しろと言うが、実際には業者の後に隠れ て会社を調整、そそのかしていた」とし「最終調停会議でも用役業者は自主的 には何も決定できず、学校当局と有線で通話しながら問題を解決しようとした」 と声を高めた。

用役業者の選定過程で最低入札価格を提示し、労働者の賃金カットを誘導する 学校の態度も批判の種になった。パク・ミョンソク支部長は「私たちが10月に 集団交渉を始めた理由は、11月末から12月初めの入札の過程で、労働者の要求 を受け入れろという趣旨だった」とし「だが元請である学校は、むしろひどい 低価格入札を誘導し、業者が入札を諦めるということもあった」と説明した。 実際に高麗大では、最低入札価格を提示した後に、既存の業者と1位の業者が 低価格入札に同意できないとし、入札を放棄している。

一方、今回のストライキ突入の最大の理由は、団体交渉で賃金要求案をめぐる 労使間の意見の差が縮まらなかったためだ。業者側は4320ウォン以上の賃金は 支払えないという立場で、労組は最初の交渉の時から時給5140ウォンの要求を 提示していた。結局、4か月に12回の交渉を行い、労組は2月に交渉決裂を宣言 して、21日に争議調整申請を提出した。

特にストライキ前日の7日、最後の調停会議が開かれたが、やはり労使間の合意 は導けなかった。公共労組のク・ボンソ事務局長は「この4か月間の交渉で労組 はできるだけ平和に合意を引き出そうとしたが、結局賃金部門で何の成果もあ げられずに平行線を辿り、やむをえず今日、ストライキに突入することになっ た」と説明した。

7日、12時間にわたって続いた最後の調停会議では、業者側が時給4450ウォンを 提示し、労組は4800ウォン以下は受け入れられないと対抗して合意に至らなかっ た。労組が提示した4800ウォンは、弘益大の清掃労働者が49日間の座り込みで 妥結させた賃金案で、労組はこれを最後のマジノ線と見ている。

ク・ボンソ事務局長は「業者は提示した4450ウォンの賃金案も、正式な交渉案 としては提出しなかった」とし「特に学校ごとに騒ぐ声が違い、交渉が難航し、 組合活動をはじめ食費、名節の帰郷費などの要求も進展しなかった」と伝えた。

労組は今日の一日ストライキを始め、今週はまた業者側に団体交渉を要求する 計画だ。また、今週の交渉でも要求条件が貫徹されなければ、来週から大々的 な無期限の全面ストライキに突入する計画だ。

延世大分会のキム・ヨンスン分会長は、「これから私たちに残されたのは、3つ の大学に対してストライキなどの闘争で、私たちの要求を勝ち取ること」とし 「今日ここに参加した3分会の組合員と連帯団体は、決心して闘争に勝利するま で一緒にしてくれ」と強調した。

なお3つの大学の清掃、警備労働者は、業務が終わる午後4時頃にストライキを 解除し、以後夜間勤務からは現場に復帰して、今後の闘争を準備する計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-09 03:34:51 / Last modified on 2011-03-09 03:34:54 Copyright: Default

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