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韓進重工業ストライキ労働者に差し上げる文

[寄稿]クレーン座り込みキム・ジンスク指導委員と会う

ハン・ミソン 2011.02.01 17:53

7年前のことです。当時、解雇労働者だった夫と私は、小・中学生だった二人の 娘と韓進重工業85号クレーンの下で行われたキム・ジュイク烈士の葬式に参加 しました。釜山大橋を渡り路祭を終えた後、ソッパル山の烈士墓地に行った時、 夫と私は韓進重工業の使用者たちを恨み、怒りを大事にしまって帰りました。

ところが2011年になった今、私はまた夫と共にキム・ジュイク烈士が渡った橋 を渡り、85号クレーンにいるキム・ジンスク指導委員を訪ねました。この前、 労働団体の忘年会で初めて会ったある女性活動家が煮て送ってくれた紅参液の 半分を持って。

そして、クレーンの上にいるキム・ジンスク指導委員と会いました。彼女は、 自分は無事に暮しているのに、なぜわざわざ来たのかと、むしろ私たちの心配 をしていました。われわれは短く挨拶した後、クレーンの下でテント座り込み をしているパク・ソンホさん、釜山地域本部幹部さんと簡単に挨拶しました。 パク・ソンホさんは、現場の組合員は団結してくらしていると話し、自分たち の闘争能力が足りないので、キム・ジンスク指導委員に苦しめているとし、もっ と熱心に努力すると言っていました。こうしてパク・ソンホさんをはじめ釜山 地域本部の幹部さんとの短い出あいの後、クレーンの上で手を振って挨拶する キム・ジンスク指導委員を残し、またキム・ジュイク烈士が渡った橋を渡って きました。

▲背を向ける私たち夫婦に手を振って挨拶するキム・ジンスク指導委員

数日後、私は韓進重工業労働組合の自由掲示板に「労働者」という名前で掲示 された文を読みました。

「野4党や市民団体との対国民宣伝戦で韓進資本を圧迫しようとしているが、一 つの闘争の戦線はできて、必要ではあるが、対国民宣伝戦では整理解雇粉砕は できないと思う。韓進支会はジブクレーン85号を警戒するのでなく、現実の中 で苦しむ組合員が勝ち抜く柱だと感じなければなりません。だが市民対策委と 野4党の政治ごっこでもてあそばれる韓進支会でなく、現場内の活動家を警戒し 組合員を統制しようとする韓進支会でなく、韓進活動家と共に怒りに充ちた気 持ちで鬱憤を晴らす組合員と共に、闘争と戦略と戦術でこの闘争に勝利してい きましょう。さらに広い品性で現場内の活動家を受けとめ、さらに深い信頼で 組合員を集める韓進支会指導部になるように願います。」

私は文を読んだ後、夫に韓進重工業の整理解雇の状況を何でも話してくれと言 いました。

すると夫はこの間、キム・ジンスク指導委員がハンストをした時、断食25日目 で、もうこれ以上健康に責任を持てないと医師が診断したが、病院に行くこと を拒否されたという話をしました。だが当時、キム・ジンスク指導委員と共に する500人を越える組合員は、テントの前に座って「私たちが闘います。お願い だから病院に行って健康を回復して下さい」と訴え、それを破れなかったキム・ ジンスク指導委員はその時、初めて病院に行ったそうです。

夫はこうした状況を見て、整理解雇に対する組合員の決意に充ちた闘争の意志 がいかに強いかわかるといいました。それと共に「労働者」という名前で自由 掲示板に書き込まれた文は、はっきり整理解雇阻止闘争に対する強い意志を持っ た組合員が現場闘争を中心にして戦い抜けと主張した文だと話しました。

それと共に夫はこれまで多くの事業場であった整理解雇闘争の事例を話してく れました。特に御用労組についての話もいろいろしてくれたのですが、名誉退 職、希望退職が強行されると、意志が弱い労働組合は、希望退職、名誉退職は 自分たちが判断する内容だとし、名誉退職を事実上黙認することが多いといい ました。ひどいときは希望退職人員を増やすために、整理解雇リストの発表を 延期し、会社と交渉するたびに延長を要求する場合もあるといいました。

また闘争方式では、組合員の情緒は、現場を中心にする闘争で、市民宣伝戦は 補助軸として結合するということですが、こうした組合員情緒と違って負担に なる現場闘争を避けるための市民宣伝戦を続け、対外的には労働組合が熱心に 闘争しているように見せかける場合もあるといいます。

こうした性格の市民宣伝戦のような闘争方式は資本が恐れる理由もなく、資本 は組合員を十分に揺るがして、できると思えば仮借なく整理解雇を既定事実化 するといいました。

▲現代尾浦造船現場労働者闘争委員会キム・ソクチン議長の夫と共に2年間現代重工業と警察庁を相手に闘争をしているハン・ミソン氏。この文の筆者。
14年前、夫が労組の代議員と現場組織議長として活動して解雇されると、当時、 労組は夫の復職闘争を露骨に個人の問題として片付けました。8年3か月、解雇 闘争を続け、何度も民主を叫ぶ執行部になりましたが、社内に解雇者復職関連 の横断幕は設置できませんでした。労組にアンプがある宣伝カーがあっても貸 してくれず、地域の他の事業場の労組アンプで集会を開き、労組の執行幹部が 集会にいても、労組執行部の指針がないから発言できないと拒否したりもしま した。その上、夫が一人で座り込みをしている正門テントにくることも拒否し ました。民主労総の事業場でこんなことがあっても、上級団体や政治団体の 誰も空気を読んで何の対応もしない時もありました。

これから資本の危機が深まるほど、労働者への生存権弾圧はさらに強まるそう です。こんな時ほど、労働者闘争の原則をさらにしっかりたてなければと思い ます。そのためには各事業場ごとの実情をすべての労働者に正確に知らせる必 要があり、非民主的だったり反労働者的な要素があれば、徹底的に暴露しなけ ればならず、厳重な批判と反省で民主労組運動の真正性を復元させなければと 考えます。

このような運動の原則は、対象が労働組合であれ社会・政治団体であれ、誰も 例外ではないと考えます。

キム・ジンスク指導委員は、明らかに韓進重工業整理解雇粉砕のために労働者 すべてに闘争の真正性と階級的団結闘争を要求し、クレーンを選んだのでしょう。

すべての労働者に、闘争の真正性と階級的団結闘争を要求するキム・ジンスク 同志の意を尊重し、韓進重工業ストライキ労働者と全ての民主労組運動がより 一層力強く闘うことを期待します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-02-02 17:14:01 / Last modified on 2011-02-02 17:26:30 Copyright: Default

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