光州型雇用…ハンギョレは歓迎、労働界はストライキ

ハンギョレ「民主労総、大乗的判断を」・京郷「ストライキではなく…」

光州市と現代自動車が光州型雇用の工場設立に暫定合意し、 ハンギョレと京郷新聞が大きく歓迎した。 同時に民主労総が「大乗的判断」をしろと、労働界に譲歩を薦めた。

先立って文在寅(ムン・ジェイン)大統領は 光州型雇用を労使民政の大妥協共生モデルだと強調してきた。 文大統領は光州型雇用を国政課題として推進してきたが、 労働界は光州型雇用は賃金搾取で質の悪い雇用の量産だと反対してきた。

［出処:ハンギョレ新聞2018年12月5日付社説］

ハンギョレは文在寅政府の基調に足なみをそろえ、 労使民政の妥協のために労働界が譲歩しろと主張した。 ハンギョレは12月5日に社説で 「(光州型雇用は)国家経済全般に響く新しい雇用創出モデルだという点で高い評価に値する」とし 「既存の完成車労働者の境遇を劣悪にしかねないという点で現代車労組・民主労総の反発があるかもしれない。 この部分では労働界が光州市民社会の期待を考慮して大乗的判断をしてほしい」と報道した。

京郷新聞も同日、社説で 「光州型雇用が労使共生型の雇用を指向しているだけに、 現代車は労組と交渉を続けなければならない」が 「労働界もストライキではなく自動車産業を生かす雇用の実験だという事実を認識して 前向きに動くべきだ」と明らかにした。

現代車労組、協約を締結すれば全面ストライキ

金属労組現代車支部、起亜車支部は光州型雇用協約を締結すれば全面ストライキをするという立場だ。 ハ・ブヨン支部長は12月4日に緊急声明を発表して 「もし自動車産業の危機と破綻を促す光州型雇用に合意すれば、 われわれは約束通りに全面ストライキを強行する」と明らかにした。

続いてハ支部長は 「(光州型雇用は)亡国的な地域感情の復活で地域別低賃金企業誘致競争を呼び、 既存の労働市場の秩序を破壊して、賃金は下降平準化され、経済破綻を呼ぶ。 文在寅政権の反労働親財閥政策は、 朴槿恵(パク・クネ)の時よりも悪い雇用を作っている。 したがってわれわれは自動車産業を生かし、災難的な経済破綻を阻止するための闘争に立ち上がる」と伝えた。

［出処:チャムセサン資料写真］

民主労総もまた12月4日に声明を出して 「光州型雇用モデルは失敗が予想されたモデル」とし 「その被害はそのまま労働者と国民に転嫁されるので推進してはならない。 良い雇用の創出は、政略的な光州型雇用方式ではなく、 労働時間短縮により財閥大企業に新規雇用を創出させることが最も確実で早道」だと明らかにした。

金属労組も同日 「文在寅大統領は大統領選挙で『同一労働・同一賃金』の公約を掲げた。 しかし今のような現代車にする同一労働を、 賃金に差をつけるという発想に対し、 青瓦台は制約を加えるどころか労組の手足を縛るためにすべての手段を動員した。 成果に執着する焦りが労働条件と産業の未来まで破壊し、暴走すれば、 これに対抗する労働者の闘争は市民の正当な抵抗権であることを確認する」という声明を発表した。

一方、韓国労総も光州市と現代車の暫定合意案の中の 「団体協約延期条項」について強く反発している。 そのため韓国労総が今後、労使民政協議会に参加するかは不透明だ。

光州型雇用は労使民政大妥協により、 労働者の賃金を下げ、企業の投資を促進し、新しい雇用を作るという趣旨で導入された。 労働界は光州型雇用が賃金搾取、質が悪い雇用の量産だと反対してきた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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