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ハンギョレ、京郷も…経社労委不発で民主労総バッシング

民主労総「社会的対話機構が『金科玉条』聖域なのか」

キム・ハンジュ記者 2018.11.06 14:57

▲京郷新聞11月5日付社説

進歩・保守を問わず、総合日刊紙が民主労総の経済社会労働委員会(経社労委)への参加に圧力を加え始めた。 特に京郷新聞は、民主労総の経社労委不参加を「集団利己主義」だとし露骨に非難した。

先立って京郷新聞は11月5日、 「社会的対話機構、経社労委を無視した民労総の傲慢」という社説で 「民主労総が参加せず、経社労委は不完全な状態で一歩を踏み出すことになった」とし 「(民主労総は経社労委の発足に)問題提起をするのではなく、参加することが正しい」と明らかにした。

同時に民主労総が 「図体にふさわしい責任意識はむしろ後退しているようだ」とし 「民主労総はソウル交通公社などの公共機関の雇用世襲疑惑に傘下の組合員が関与したという批判には口を塞いでいる。 労使共生モデルで注目されている『光州型雇用』構想にも反対の声をあげ、 金剛山南北民和協共同イベントへの参加が不発になると、政府を糾弾する。 集団利己主義の態度でしかない」と強く非難した。 ソウル交通公社の雇用世襲疑惑はすでに朝鮮日報の誤報であることが明らかになり、 光州型雇用は労働界内意見の差が鋭い事案だ。

また京郷は11月21日の民主労総の全面ストライキに対しても 「雇用減少と景気低迷で国が非常事態になった状況で、 こうした要求を掲げるストライキに共感する市民は多くないだろう」とし 「民主労総が利益団体に転落するのではないかと憂慮されている」と難色を示した。

ハンギョレ新聞もまた同日、社説で 「経社労委が労働界の一軸である民主労総が抜けたまま発足することになり残念で遺憾」だとし 「経済主導者間の対話と妥協がさらに重要なことについては、 社会的条件を考慮して民主労総側から経社労委への参加を肯定的に検討してほしい」と伝えた。 同時に社会的対話を表明した民主労総のキム・ミョンファン委員長の立場に対しても 「(経社労委)参加反対派の組織的な不参加により大会が失敗したという話が流れている」とし、 社会的対話に反対する民主労総の一部代議員に対して不愉快さを示した。

またハンギョレ新聞は10月25日「新しい対話、挫折繰返し…」、経社労委「が新しい歴史書くには」という記事で 「90年代末の外国為替危機以後、政府は労働市場を柔軟化する過程で労働が脇役に利用された側面があっ」たが、 「これに対する労働界の被害意識が障害になっている」と規定した。 また「労働階級の集団的利益を代弁する政党政治が未成熟である点、 対話と妥協の文化が弱い点も(社会的対話が挫折した)主な理由とされる」とも書いた。

東亜日報は11月5日 「社会改革を議論する経社労委にも横車を押す民労総」という社説の題名と共に 「社会的対話を拒否して意地を張る民労総に対し、いつまでも言いなりになっていてはいけない」とした。 同時に「民労総の対話拒否は政府が招いた面もある」とし 「過去、金大中(キム・デジュン)政府は労働界が反対した整理解雇制を導入し、 盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権も多様な労働市場柔軟化政策を推進した。 しかし現政権は発足以来、労働界に対して公開で苦言を吐いたことがない。 むしろ最低賃金引き上げと勤労時間短縮などの贈り物を一方的に押し付けてつけあがらせた」と伝えた。

▲ハンギョレ新聞11月5日付社説

民主労総、京郷社説に直球批判…
「社会的対話機構が『金科玉条』の聖域か」

民主労総は主流総合日刊紙の集中的な非難に対して11月5日、論評を出し 「社会的対話機構を『金科玉条』の聖域と見て、 今すぐ経社労委参加を決めなければ断絶の危機であることを前提に、 民主労総の不参加の条件と状況を罵倒することには同意できない」と伝えた。

民主労総は特に京郷新聞に対し 「民主労総は、京郷新聞の『政府と資本に対するこだわりと欲望』を満たす組織ではない」とし 「『偏見と歪曲』で民主労総の『傲慢』に文句をつける京郷新聞を批判する」と明らかにした。 また「朝鮮日報が歪曲報道した採用不正を既定事実にしている」とし 「現在まで労組が介入した採用不正は明らかになっておらず、 一つの不正でも明らかになれば一罰百戒と全面監査に同意するという民主労総の立場を完全に無視している。 民主労総をバッシングしなければならないという欲が呼んだ京郷の『傲慢と偏見』」だと指摘した。

合わせて民主労総が光州型雇用に同調しないことを批判した京郷新聞の立場については 「政府の立場に忠実であろうとする京郷新聞の主観的な欲望に満ちた社説を見せる」とし 「議論が鋭い事案に対して政府の立場だけを前提とする主張を傾聴するつもりは全くない」と明らかにした。

最後に民主労総は「文在寅大統領は11月1日の国会施政演説で ILO中核的協約批准についてたった一行も言及しなかった」とし 「同時に今日(11月5日)の与野政常設協議体でも弾力勤労制拡大といった労働法改悪は推進しても、 労働法改正の推進については何の言及もなかった。 京郷は民主労総の社会的責任と役割を強調するのであれば、 『労働尊重社会を標榜する政府・与党の役割は何か』を厳しく問うことを望む。 方向を失った事実歪曲と非難の刃は、また自身に向かうほかはないことを京郷は知るべきだ」と批判した。

先立って民主労総は10月17日、江原道寧越で政策代議員大会を開き、 経社労委参加案件を扱う予定だったが、 定足数不足で流会になった。 民主労総は来年1月の定期代議員大会で経社労委参加の案件を扱うものと見られる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-11-09 19:54:18 / Last modified on 2018-11-09 19:54:23 Copyright: Default

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