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「新古里原子力発電所5・6号機建設は、蔚山市民全体の意見を問え」

住民、「核発電所は反対だが、建設に賛成しなければ移住できない」

ヨン・ソンノク記者 2016.01.01 18:09

韓国水力原子力新古里原子力発電所5・6号機の建設予定に関し、 2016年には政府原子力安全委員会が建設許可承認を控えている。 新古里5・6号機ができると蔚山地域全体に影響を与える。 韓水原は新古里5・6号機の建設に関して蔚山市民全体の賛否を問わなかった。 一部、西生面住民協議会が蔚州郡議会に誘致建議書を提出し、 蔚州郡議会は5・6号機建設要請同意案を可決して、 産業通商資源部に核発電所建設を要請した。

▲ 新古里原子力発電所5・6号機建設予定地の蔚山市蔚州郡西生面シルリ村[写真/ヨン・ソンノク記者]

シルリ村住民が核発電所の危険に共感しつつ追加建設に賛成する理由
「3・4号機が稼動すれば村は危険、5・6号機の建設に賛成しなければ移住できない」

2016年に新古里原子力発電所5・6号機建設可否をめぐり、 蔚山市民全体を対象とする住民投票運動が展開する様相を見せている。 原発解体技術総合研究センターの建設地域と高レベル核廃棄物処理場建設地域も浮上する展望だ。 こうした中、国民安全処が12月28日に発表した地震発生10大都市に蔚山が含まれ、 核発電所による不安感が高まっている。

蔚山環境団体が2016年に新古里原子力発電所5・6号機建設の可否をめぐる住民投票を推進する計画だ。 しかし蔚州郡西生面の住民の多くは核発電所の危険性に共感しているが、 すでに新古里3・4号機と村が隣しており、集団移住を望んで新古里5・6号機の建設に賛成している。 市議会原発特別委員会は、5・6号機の建設を既定事実化し、新古里原子力本部設立を積極的に支援することにした。 環境団体は新古里3・4号機と隣接するシルリ村の移住は、新古里5・6号機建設とは別に接近すべきだと主張する。

釜山市機張郡の古里原子力発電所と蔚山市蔚州郡西生面の新古里原子力発電所8基は、 釜山と蔚山の境界にある。 この8基の核発電所は、釜山と蔚山ともに影響する。 釜山と蔚山環境団体は、新古里原子力発電所5・6号機の建設に反対している。 新古里5・6号機の建設予定地は、蔚山市庁から22kmの距離にある。 環境団体は、蔚山市民全体に5・6号機の建設の賛否を問う住民投票を進める計画だ。 もし新古里5・6号機原子炉が建設されれば、蔚州郡西生面シルリ村は消える。 シルリ村の240余家族、500余世帯は、すでに集団移住のための物調査を受けた状態だ。 蔚州郡は韓国水力原子力から業務を委託され、 すでに蔚州郡西生面シルリ村に補償計画を公開しており、 2016年2月から移住団地選定などを協議する予定だ。 こうした中、新古里原子力発電所5・6号機の建設と関連して住民投票を進めると、 西生面住民との摩擦も避けられないものと見える。

反核釜山市民対策委員会は12月14日に記者会見を行って 「新古里5・6号機建設白紙化宣布式」を開いた後、 続いて釜山市内のあちこちで宣伝戦を行っている。 蔚山環境団体と脱核を主張する彼らは 「新古里5・6号機の建設は、蔚山市民全体の安全と直結する問題なのに、 市民の賛否を問わなかった」と指摘し、「来年、住民投票運動を展開する予定」といった。

蔚山市議会原発特別委員会(委員長チョン・チラク)は、 特別委の活動を来年6月までに延長し 「原発から市民の安全を確保して原発産業を育成していこう」と述べた。 原発特別委は昨年、古里1号機廃炉要求決議案を直ちに通過させずに保留したが、 釜山側と蔚山脱核団体の雰囲気が尋常ではなく、決議案を採択した。 一部の議員だけが古里1号機閉鎖に関するアンケート調査を行い、 韓水原の前で1人デモを行った。 西生面シルリ村のように、住民が核発電所建設に反対しながらも、 追加の建設に同意する矛盾についての解決方法などは検討されていない。

原発特別委は12月28日、特別委の基本運営方向を △原発放射線非常計画区域30km拡大設定による放射能防災対応態勢確立、 △原発解体技術総合研究センターを釜山と共同で誘致するための政界・市民などとの共同協力体系構築、 △来年の新古里3号機稼動予定と新古里5・6号機の建設予定による地域内新古里原子力本部設立支援などと設定した。

悩みのない蔚山市議会原発特別委「原発産業育成していこう」
蔚山の地震は全国の特・広域市のうち二番目に多く発生

11月初め、政府が原発解体センターを使用済核燃料の保存施設と共に配置する方案を検討するという疑惑が起こり、釜山と蔚山地域の世論が湧き上がった。 政府は事実ではないと弁解したが、当時、国会未来創造科学放送通信委員会所属のセヌリ党のペ・ドッカン議員は、 ソウル市汝矣島のあるホテルで開かれた釜山市とセヌリ党釜山市党の党政協議で 「産業部で使用済核燃料保存施設と原発解体センターをまとめる方案を検討している」と話した。

一方、最近10年間に韓半島で発生した地震現況を見れば、 蔚山は地震多発10市道に属する。 蔚山は2005年から昨年まで10年間に21回の地震が発生し、 特別・広域市の中で二番目に多くの地震が発生した。 蔚山の建築物耐震設計の割合は42.8%だ。 国民安全処が12月28日に集計した市道別の地震発生現況を見れば、 2005年から昨年までの10年間に韓半島で合計527件の地震が発生した。 蔚山(21回)はこの期間のうち、仁川(44回)と共に特別・広域市の中で地震最多地域に属する。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン/蔚山ジャーナル)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-01-03 07:49:13 / Last modified on 2016-01-03 07:49:15 Copyright: Default

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