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韓国:竜山撤去民死亡事件国民法廷 | ||||||
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「『李明博殺人教唆』有罪」[チャムソリ]竜山撤去民死亡事件国民法廷
チェ・ミン記者/ 2009年10月20日17時14分
龍山惨事からすでに9か月たった。龍山惨事は事件そのものだけでも市民に衝撃 を与えたが、それ以後の検察の対応も市民を驚かせた。 検察は大規模な捜査本部を作り、遺族の同意なく死亡した撤去民の遺体を強制 解剖検査した。すべての嫌疑は撤去民にかぶせ、警察は無嫌疑処理、少数の用 役チンピラだけを不拘束起訴した。検察は竜山惨事裁判に関して国民参加裁判 を無にし、法院が命令しても竜山惨事捜査記録3千余ページを提出しなかった。 真実を隠して皆が撤去民の首を締めている状況だ。こうした状況で国民が直接 法廷を作り、刑事裁判の手続きにより事件の実体を明らかにするために、 『竜山撤去民死亡事件国民法廷』(以下竜山国民法廷)が準備された。 このために1万人の起訴人募集を目標として約一か月間、各界各層の市民の努力 の結果、竜山国民法廷が開かれることになった。起訴された人々は李明博大統 領、キム・ソッキ当時ソウル地方警察庁長官、チョン・ソングァン当時ソウル 中央地方検察庁長、ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長、パク・チャンギュ 竜山区庁長、再開発組合、建設会社、用役業者などだった。 10月18日、地域からソウルへは遠い旅だったが、竜山国民法廷に参加するため に朝から急いでソウルの明洞聖堂に近いカトリック会館に出かけた。日曜日な ので、明洞聖堂の近くは教会から出る人、外出の家族で込み合っていた。 その中で、明洞聖堂の入口でそわそわしている警官も見られた。明洞聖堂で竜 山惨事解決のために戦うイ・ジョンフェ、パク・レグン、ナム・ギョンナム氏 が座り込み中だからだ。警察は、聖堂とカトリック会館を行き来する人、車両 の運転手の顔を確認していた。
これほど人の顔を熱心に見るように、用役チンピラに苦しめられる撤去民を 見れば、竜山惨事は起きなかったのではないかという考えが頭をかすめた。 カトリック会館の建物に入り、法廷が開かれる7階に行くためにエレベーターに 乗ろうとしたが、エレベーター乗り場から人々で込み合っていた。しばらく待っ てかろうじて上がった7階は、すでに裁判所と陪審員と取材陣、傍聴者でいっぱ いで座れなかった。 高くはないが、低い声があちこちから聞こえてくる中で、国民法廷準備過程を 見せる映像が上映され、竜山国民法廷は始まった。7階には空間がなく、傍聴で きなかった人々は、映像で法廷過程を上映している1階の講堂に行った。しかし 300人程度は収容できそうだった1階の講堂もあっという間に空席がなくなった。 傍聴者席がなく、窓の敷居や通路に座っている人もいた。竜山国民法廷準備委 員会が最終的に市民約2万5千人が竜山惨事の六人の主犯を起訴し、265人が陪審 員の申請をしたと話した。傍聴者の数だけでなく、思ったより多い人々が参加 したというので驚いた。竜山惨事はまだ人々から忘れられていないという事実 を、今さら感じた。 裁判所の紹介と陪審員団の入場、宣誓などが終わり、竜山惨事を呼んだ警察の 強硬鎮圧と検察の真実隠蔽に関する1部審理から、裁判が始まった。法廷の動画 生中継はなめらかではなかった。合間合間に映像が切れたり止まり、見るのが 大変なほどだった。それでも大部分の人々は席を守って裁判の過程を見守った。 生中継の映像では、聴覚障害者のための手話通訳が共に進行し、聴覚障害者た ちも裁判を傍聴することができた。
審理は遺族たちが傍聴者席一番前に座り、落ち着いた雰囲気で進められた。し かし1階では証拠として提示された動画が出てくる時、傍聴者らの多様な反応を 聞くことができた。 惨事当時、消防公務員の「しるもんか」的な対処、警察の暴力などがそっくり 含まれた映像が映されると、傍聴席からは怒り混じりの叫びと嘆きが爆発した。 そして竜山惨事当時のナミルダン・ビルの撤去民のようすを映した動画が証拠 に採択されて上映されると、法廷と傍聴席は厳かな雰囲気に浸った。 惨事の日、ナミルダンに必死にしがみついた撤去民の姿に、冷静な表情だった 遺族は目がしらをおさえなければならなかったし、何人かの傍聴者も頭を下げ てハンカチを濡らした。静かに目じりを拭う人も少なくなかった。 この9か月間、とんでもない事を全身で味わった撤去民と遺族の悲しみが共に伝 えられていた。この悲しみをこれまでの裁判所は、どれほど受け止め、知って いるのか、捜査記録3千ページ隠匿というとんでもないことをする検察に、果た して心臓があるのかと叫んだ誰かの言葉を思い出した。 1部の審理が終わり、約10分の休み時間の後、2部の審理は再開発の過程での入 居者疎外と用役暴力の問題に関して進められた。再開発過程から排除される庶 民、撤去民についての再開発と不動産関連の本を書いたソン・ナック氏をはじ めとする証人が出席した。裁判は起訴代理人団の主張と被告人の代理人の弁護 人の弁論の中で進められた。 陪審員団の評議と、それによる判決主文の朗読があったが、地方に帰るために 法廷を出なければならなかった。後で確認すると、陪審員団は各嫌疑に対して 圧倒的な有罪判決を下していた。 今、作成された裁判所の判決文が被告に最終的に有罪を宣告しても、それには 制度的な拘束力はない。しかし竜山惨事の悲しみを共にする2万5千人の起訴人 が真実を隠すなと叫ぶことを国民法廷でまた確認した。 10月中に判決がある龍山惨事裁判に、少なくとも2万5千人の市民の目と耳が集 まっていることを竜山惨事の実際の裁判所も知るだろう。もし裁判所が私の文 章を読んでいるのなら、最後に付け加える竜山国民法廷陪審員団の判決を参考 にしてほしい。 李明博大統領 「殺人および傷害教唆罪」有罪35人/「強制退去罪」有罪44人 キム・ソッキ前ソウル地方警察庁長官など警察幹部6人 「公務員の暴行苛酷行為罪」有罪44人/「殺人および傷害罪」有罪43人 チョン・ソングァン前ソウル地方検察庁長 「証拠隠匿罪」有罪45人 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2009-10-21 06:35:24 / Last modified on 2009-10-21 06:35:26 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |