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「龍山撤去民の犠牲、社会を変える契機に」

遺族、済州4・3労働者大会と文化イベント出席真実糾明を呼び掛け

イム・キファン(現場記者)/ 2009年04月08日13時21分

4月4日、龍山惨事から2か月がたっても真相究明どころか葬儀も行なわれない中 で、遺族のチョン・ヨンシン氏と龍山氾国民対策委関係者が済州を訪問した。

この日、カトリック済州教区長のカン・ウイル主教は主教館での面談で「遠く から何もできないが、気持ちは30年前も今も全く同じだという印象」とし、 「どれほど苦しいかという考えに追われて過ごしている」と話し始めた。

▲4日カトリック済州教区カン・ウイル主教が龍山惨事犠牲者遺族と面談して慰労した。

韓国カトリック主教会の議長をしているカン・ウイル主教は、「カトリック主 教会の総会でも話が出た。さまざまな社会問題あるが、開発の副作用はとても 多い。済州でも海軍基地だけでなく、基本的な地方自治体マインドが外資誘致 でもただ新しく建てることが発展だと考えているようだ」とし、「根本的に開 発が何のための開発なのか、どう開発すべきかの哲学とビジョンがないようだ」 と一喝した。

続いて、カン主教は「教会次元でも代案や方向を提示しなければならないとい う話が主教会の総会過程であった」とし「時間はかかるだろうが、これのため に社会的なガイドラインのようなものを作ろうという意見があった」と主教会 の過程を紹介したりもした。

カン主教は「(龍山撤去民の)犠牲は決して空に消えるのではないと信じる。人 間の歴史で苦痛は何かを作り出す。その犠牲は社会がもっと視角をかえるよう にする契機が明確になるだろう」とし、「頑張れ」という言葉と共に慰労を伝 えた。

現在、龍山惨事は4月29日で100日目をむかえる。しかし真相調査や犠牲者名誉 回復についてはいかなる解決の兆しも見られず、毎日龍山現場ではキャンドル 集会とミサが開かれている。

▲4日遺族チョン・ヨンシン氏が済州4.3抗争精神継承労働者大会で龍山惨事真実糾明を訴えた。

今回済州を訪れた遺族のチョン・ヨンシン(38才)氏は「とてもくやしい。広く 知らせたい。すでに言論も関心が遠ざかったようだ」とし、「龍山惨事以後も 相変らず強制撤去が進められ、撤去民の問題は放置されている」という話と共 に、「今回の事件がこのまま埋もれれば、第2、第3の龍山惨事が明らかに、さ らに大きく起きる」と訴えたりもした。

現在、汎国民対策委は龍山惨事の真実を明らかにするために特別検事制導入を 求める汎国民請願運動とともに、キム・ソッキ前ソウル地方警察庁長官など当 時の強制鎮圧責任者告発運動を展開している。

一方、この日、チョン・ヨンシン氏と龍山氾国民対策委関係者は済州4.3抗争精 神継承全国労働者大会と4.3 61周年文化芸術連合公演に参加し、龍山惨事真実 糾明を訴えた。また今回の龍山惨事遺族済州訪問に関し、済州の市民社会団体 と労働組合は募金運動をして募金を渡した。

原文(チャムセサン)

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翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-04-13 03:28:12 / Last modified on 2009-04-13 03:28:14 Copyright: Default

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