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浅井健治@週刊MDS編集部です。
7月15-16日コロンビアで開かれた「パレスチナに関するボゴタ緊急閣僚会議」が、ガザ・ ジェノサイドを止めるための6つの行動方針を含む共同声明を採択しました。以下、この 声明に関する「ハーグ・グループ」の発表です。Google訳を少し補整しました。 原文は: https://thehaguegroup.org/meetings-bogota-en/ とても画期的ですが、問題はこれを各国政府に実際に実行させることです。わたしはきょ う未明の閉会セッションをライブで視聴していましたが、コロンビアのペトロ大統領の閉 会スピーチがあまりに長く、チャットには「今この瞬間もガザでは子どもが殺されている 」「行動を起こすための会議ではなかったのか」といった不満の声が多く流れていました。 日本を含むグローバル・ノースの国々は一つも名を連ねていません(スペインは会議には 参加しているはずですが)。期限の9月20日に向けて、「不処罰の時代」を終わらせるた めの大運動をグローバル・ノースにおいてこそ強めなければなりません。 −ここから− ボゴタ会議で各国がガザ・ジェノサイドを止めるための前例のない措置を発表 2025年7月16日 -- 21か月前にガザ・ジェノサイドが始まって以来、最も野心的な多国間行動として、ボゴタ に集まった地域間諸国連合は、パレスチナ被占領領土に対するイスラエルの攻撃を抑制し 国際法全体を擁護するための6つの協調した外交的・法的・経済的措置に合意した。 コロンビア・南アフリカ両政府が共同議長となって開催された「ハーグ・グループ緊急会 議」には、アフリカ・アジア・ヨーロッパ・北アメリカ・南アメリカから30か国が集まっ た。言葉による非難にとどまらず、国際法に基づく集団的行動を起こすためだ。 ボゴタ会議の討議では、参加30か国すべてが、即時停戦の統一した呼びかけとともに、不 処罰の時代を終わらせなければならないこと、そして国際法が速やかな国内政策と立法を 通じて恐れや偏見なく実行されなければならないことに全会一致で合意した。 このプロセスを開始するために、世界12か国(ボリビア、コロンビア、キューバ、インド ネシア、イラク、リビア、マレーシア、ナミビア、ニカラグア、オマーン、セントビンセ ント・グレナディーン諸島、南アフリカ)は、イスラエルによるパレスチナ荒廃作戦への 加担関係を断ち切るため、国内の法制度と行政制度を通じて6つの措置を直ちに実施する ことを約束し、第80回国連総会開催日である9月20日を、さらに多くの国々が参加できる よう期限として設定した。現在、世界各国の首都と協議が進行中だ。 パレスチナに関する緊急閣僚会議の結論についての共同声明には「われわれはここに、各 国の国内法および立法上の枠組みに基づいて採択されるべき以下の措置を発表する」と記 されている: *武器、弾薬、軍用燃料、関連軍事装備、軍民デュアルユース物品のイスラエルへの提供 または移転を禁止する… *あらゆる港における船舶の通過、入港、整備を禁止する…船舶が武器、弾薬、軍用燃料 、関連軍事装備、軍民デュアルユース物品をイスラエルに輸送するために使用される明ら かなリスクがあるすべての場合において *われわれの国の国旗を掲げた船舶による武器、弾薬、軍用燃料、関連軍事装備、軍民デ ュアルユース物品のイスラエルへの輸送を禁止する…また、この禁止事項に違反した場合 、船籍旗の剥奪を含め全面的な説明責任を負わせる。 *公的機関や基金がイスラエルによるパレスチナ領土の不法占領を支援し、その不法な存 在を固定化することを防ぐため、すべての公的契約の緊急の見直しを開始する。 *すべての被害者に正義がもたらされ、将来の犯罪が防止されるよう、国内レベルまたは 国際レベルの強力で公平かつ独立した捜査と訴追を通じて、国際法上の最も重大な犯罪に 対する責任追及を確実に行う義務を遵守する。 *パレスチナ被占領領土で犯された国際犯罪の被害者に正義が保障されるよう、国内の法 的枠組みと司法制度において適用可能な範囲で、普遍的管轄権の権限を支持する。 「これら12か国は画期的な前進を果たした」とパレスチナ被占領領土における人権状況に 関する国連特別報告者フランチェスカ・アルバネーゼ氏は述べた。「ヨーロッパからアラ ブ諸国、そしてそれ以外の国々まで、各国がこれに加わるための時間は刻々と過ぎている 」 会議は、2024年9月18日に採択された国連総会決議A/RES/ES-10/24で義務付けられた12か 月の期間に合わせて、2025年9月を各国の最終決定の期限として設定することに合意した。 この決議は、採択後1年以内に、イスラエルによる国際法違反に対し、説明責任の追及や 制裁、支援の停止などを含む効果的な措置を取るようすべての国に求めた。 「われわれは歴史をつくるためにボゴタに集まった。そして、歴史をつくった」とコロン ビアのグスタボ・ペトロ大統領は述べた。「私たちは共に、不処罰の時代に終止符を打つ 取り組みを始めた。これらの措置は、国際法が“オプション”として扱われること、また パレスチナ人の命が“使い捨てられるもの”として扱われることをわれわれがもはや許さ ないことを示している」 「ここでわれわれが達成したのは、いかなる国家も法の上に立たないという共通の確約だ 」と南アフリカのロナルド・ラモラ国際関係・協力大臣は述べた。「ハーグ・グループは 不処罰の時代に国際法を前進させるために設立された。ボゴタで採択された措置は、わ れわれが真剣であり、協調した国家行動が可能であることを示している」 「この会議は、パレスチナだけでなく国際システムの将来にとっても転換点となる」とハ ーグ・グループのヴァルシャ・ガンディコータ=ネルトゥラ事務局長は述べた。「何十年 もの間、各国、とくにグローバル・サウスの国々は、崩壊した国際システムの代償を背負 ってきた。ボゴタに、彼らは言葉ではなく行動で、そのシステムを取り戻すために結集し たのだ」 −ここまで−

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