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LNJ Logo 渡部通信(2/27) : かつては東京の教員にあこがれた
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渡部通信(2/26) : 明けない夜はない(299)<若者を再び戦場に送るな!(49)か
つては東京の教員にあこがれた>

============================= 本日(2月26日)、「都教委包囲首都圏ネット」は 都教委に要請行動を行いました(7人参加)。 要請項目は以下の6点です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1.「10・23通達」を撤廃すること 2.それによりなされた処分をすべて取り消すこと 3.教職員の職階制を廃止し、主任制より前の職場に戻すこと 4.業績評価を廃止すること 5. 学力テストに参加しないこと 6.英語スピーキングテストをやめること ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 最初に、知事室が見える第一庁舎前でシュプレヒコールをやり、 その後、第二庁舎16階の教育委員会の10人ほど入る小部屋で要請行動を行いました。 対応したのは「広報広聴課」のSさん(女性)でした。 私たちのFSさんが「要請文」を読み上げ、 その後参加者が補足意見を述べました。 <FSさん(現職)> まず、直接担当課に合わせないで、 ただ聞くだけというこのシステムはおかしい。 「10・23通達」(2003年、当時は「教育情報課」) を出した石原都知事の時からこうなった。 他の部課ではない、教育委員会だけだ。 (「他の道府県でもこんなことはない」、と参加者から) このシステムはやめてほしい。 学校では校長や一部の者で<企画調整会議>が開かれるが、 結局単なる伝達機関だ。 <Aさん(退職)> 今いい話はない。今いる人は大変だ。 だから「なろう」という人が減っている。 文科省や都教委は何とかしようとしているのかもしれないが、 根本の所が変わらないので、やればやるほど教員不足になる。 <FKAさん(退職)> 不登校の子どもたちが増えている。教員が子どもたちと接触する 機会がなくなっているからだ。子どもたちも追い込まれている。 教職員もだ。業績評価などで、クレームがないように、となっている。 「10・23通達」で教職員を締め上げた教育委員会の責任だ。 学校がブラックボックスになっている。 だから、教員になる若い人が減ってきている。 学校に自由な空気を入れなければならない。 「管理体制を一回なくそう」と決めてもらいたい。 <Yさん(退職)> 自分は千葉の教員だった。かつて千葉の教員は「東京をめざせ!」だった。 しかし石原都政を境に、逆に「千葉へ」となった。 かつては東京が日本の教育の在り方を引っ張ってきた。 教職員の自主的な研究団体もたくさんあった。 今は、それも無くなってきている。 業績評価を入れたことで、ますますひどくなっている。 都教委は特段にひどい。 (かつて私がいた千葉のある職場では、若い二人の優秀な教員が 東京の教育条件・労働条件にあこがれ、東京都の試験を受け、 東京の教員になった。ところが、一人はその後病気になった。 なんとか復帰したが、つらそうだった:渡部) <FkUさん> かつて研究会には、地方から、私立から、集まってきた。 最近では、私立に行く人が増えてきた。 それは自由に研究発表ができ、全てではないが、教員を大事にしているからだ。 また、公立高校の強制配置転換も都立高校の教育力を削いでいる。 この「要請」も、このような形でしかできないことは空しい。 昨日(2月25日)、「高校無償化」で自民・公明・維新が合意しました。 一見よさそうです。しかし、そうでしょうか。 維新は大阪でいち早く「高校無償化」を進めました。 その結果、公立高校の定員割れがすすみ、 2024年度は128校中70校(54.7%)が定員割れしました。 大阪府は3年連続で定員割れし、改善の見込みのない高校を閉校の対象とする、 としており、2027年度までに9校程度の募集を停止する方針です。 これでわかるように「高校無償化」は公立公立高校の統廃合、 高校の民営化が進むことになると思われます。 そうなれば、学校間競争が激化、学校間格差はさらに拡大し、 格差社会が更に進むことになると思われます。 しかし、本来教育は、点数の良い生徒、 性能の良いロボットのような人間、 を作るのが目的であってはなりません。 1947年の「旧教育基本法」第1条(教育の目的)には、次のように述べてあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、 真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、 自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければ ならない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー これを読むと、現在行われているトップダウンで、 型にはめられた点数第一の教育政策が、 いかに貧弱なものであるかがわかります。 これでは、日本の未来は貧弱なものになるだけでしょう。 しかし、社会の底辺で働く人々にはもっと豊かな知恵、 情感が息づいています。 彼らは言います。「頭は見世物、飾り物ではない」、と。 だから私たちは声を上げ続けるのです。 ********************************************************* 都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス http://houinet.blogspot.jp/ 千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ http://hinokimitcb.web.fc2.com/ 「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト http://hinokimi.web.fc2.com/

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