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LNJ Logo 「週刊金曜日」ニュース:阪神・淡路大震災から30年 震災は終わっていない
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<<『 週刊金曜日メール ニュース >>2025.1.17
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】既刊本のご案内

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【1】注目の記事

■阪神・淡路大震災から30年 震災は終わっていない

都市を震度7の巨大地震が襲い、6434人の死者を出した阪神・淡路大震災から
30年。愛する人を亡くした人たちの悲しみは癒えることはない。再開発が進め
られた街は大きく姿を変えたが、重い金銭的負担を抱える人たちがいる。被害
を大きくした木造家屋倒壊や火災を防ぐための対策は今も十分でなく、昨年1
月に起きた能登半島地震の惨状が改めてそれを突きつけた。30年前の教訓をど
う生かし、いつか起きるかもしれない危機への対応にどうつなげるか。今考え
たい。

●被災者支援に取り組んできた俳優・堀内正美さん
「他者への思いやり」 今改めて大切にしたい

俳優の堀内正美さん(74歳)は神戸市で阪神・淡路大震災を体験して以来、被
災者支援などに幅広く取り組んできた。昨年11月、これまでの活動や半生を
振り返る『喪失、悲嘆、希望 阪神淡路大震災 その先に』(月待舎)を上梓し
た。震災30年を迎えた今の思いを聞いた。

●新長田に「箱物」はできても……
商店主を苦しめ続ける「権力災害」
文・写真/粟野仁雄

阪神・淡路大震災後の火災で大きな被害を受けた新長田(神戸市長田区)の駅
南地区では大がかりな再開発を市が進め、高層マンションや商業ビルがそびえ
立つエリアとなった。しかし下町らしさは失われ、にぎわいも薄れ、入居した
商店主たちは借金や管理費、固定資産税などの重い負担を強いられている。震
災の傷跡が残る街を歩いた。

●届かない女性たちの声
30年前と同じ避難所での苦痛
正井禮子

昨年1月の能登半島地震発生以来、被災地では高齢者や女性らが厳しい避難生
活を強いられている。30年前、阪神・淡路大震災を経験した神戸の女性たちは
「女性を取り巻く状況は、30年前と変わっていない」と厳しい目を向けている。
変えるために今なすべきこととは。

●進んでいない住宅の耐震化
命を守るための備えを
小川直樹

阪神・淡路大震災の後、国内では東日本大震災などの大規模な地震に見舞われ
た。能登半島地震では木造家屋倒壊や火災の被害が起き、阪神・淡路大震災と
同じような光景を私たちは目の当たりにした。過去の教訓をどう生かし、地震
被害を最小限に抑えていくか、国や自治体がインフラ整備やマンパワー育成な
どの対策をより強く進めるとともに、市民が命を守るための意識や行動が求め
られている。

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【2】編集長コラム

障害者と災害

 1月9日放送のNHK「バリバラ」は、阪神・淡路大震災当時、障害者が全
国の仲間の支援を受けながら、地域住民を巻き込み、救援活動を展開したこと
を取り上げた。

 脳性まひがある福永年久さん(当時42歳)が恐れたのは、地域から障害者
の姿が消えること。特別な支援がないなか、介助を受けながら地域で暮らす障
害者の自立生活は弱いものだった。そこで障害者に限定せずに炊き出しなどの
復興活動を自ら行ない、地域に存在をアピールした。

 ただ、今は介助者がいれば、地域とは無関係に障害者の生活が成り立つ。危
機感を覚えた「ゆめ風基金」では障害者が学校に出向き、子どもたちといっし
ょに避難訓練をする取り組みを行なう。インクルーシブ教育の必要性は言われ
ているが、子どもが障害者と接する機会は乏しい。

「地域で障害者が当たり前に生活しないと、災害のときだけ助け合うのはムリ」
「日常と非日常はつながっている」

 障害当事者の言葉は重い。露呈した課題は30年たっても解決していない。(吉
田亮子)

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【3】次号予告

★次号予告:2025年1月24日(第1505)号

【能登半島地震から1年】
●住宅再建を困難にする「住家認定」制度|藍原寛子
●輪島塗や能登牛飼育はどうなっている?|吉永磨美
●住民をつなぐ地域コミュニティの底力|吉永磨美

【尹錫悦氏逮捕】
●現職大統領を身柄拘束した韓国・民主主義の源泉

【トランプ政権発足】
●対ロシア、対中国、対イラン……主要閣僚は強硬派揃い|堅田文彦

【PFOA汚染】
●〈スクープ〉ダイキンが大阪府の報道発表案を作成|Tansa中川七海

【くらし】
●合成生物で作られたチョコレートが日本にやってくる?|印鑰智哉

【阪神・淡路大震災30年】
●「1・17」 鎮魂の祈り|小川直樹

【ぶんか】
●戦争の時代に入った国際社会に危機感 青木野枝「ふりそそぐものたち」|
桑原和久

【好評連載】
●政治時評|阿部岳
●尾池和夫の見る 食べる 学ぶ|能登と日向灘で M6・8以上が発生
●風速計|崔善愛

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【4】既刊本のご案内 

★この日、集合。

井上ひさし・永六輔・小沢昭一  1000円+税 A5判並製・104頁

平和を願う言葉の力

遡ること18年前の2006年5月3日憲法記念日。「何も言えなくなる前に、言
っておきたいことがある」。今は亡き井上ひさしさん、永六輔さん、小沢昭一さ
んが、新宿紀伊國屋ホールに集合した。この3人が集まれば何かが起きる違い
ない、期待が膨らみ会場は超満員。「当時の日本の大人たちには、それぞれ責任
があると思います」(井上ひさし)、「第九九条を守れば憲法全体が守られるんで
す」(永六輔)「ほかのことはどうなったっていいような気がするんですが、戦
争だけは懲りてます」(小沢昭一)、言葉の達人たちによる言葉は色あせない。
(2006年8月刊)

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