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LNJ Logo 差別排外主義を許さない−在日外国人差別もガザ虐殺もやめろ
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「人間にファーストやセカンドがあるんですか?」と声上げる

那須研一(学童支援員)*写真=筆者

 「日本人ファースト」を掲げるオレンジ色の集団をあちこちで見かけます…参政党。

 「安い労働力として外国人をどんどん入れると日本人の給料が上がらない」「いい仕事に就けなかった外国人が集団で万引。違法薬物を売ったり、窃盗や強盗をやりかねない」…党代表の発言。

 「生活保護を受ける資格のない外国人が日本人より多く受給している」…同党の神奈川選挙区候補者。

 選挙運動に名を借りたデマとヘイト。劣悪な条件下で懸命に働く在留外国人に対する侮辱であり、差別の扇動です。

 7/12(土)、聖蹟桜ヶ丘(多摩川河川敷)での「パレスチナ連帯凧上げ」に参加するため、最寄りの綾瀬駅(足立区)に向かうと、参政党の選挙演説。近くに「差別反対」「共生」のプラカードが見えたので、私も足を止めました。

 選挙カーの上から候補者の女性が「『日本人ファースト』は差別ではありません。まず日本人が減税や社会保険料の引き下げで恩恵を受けるべきだと言っているのです」。

 「人間にファーストやセカンドがあるんですか?」「日本社会の行き詰まりを外国人のせいにするな!」と私が声を上げると、運動員が「選挙妨害になりますよ。警察が見ています」、通行人?が「うるさい!向こうに行け!」。

 いつの間にか聴衆が増えて、駅の改札口付近に4、50人がスマホを候補者に向け、拍手。ニーメラー牧師の警句を思いだす。

 参政党だけではありません。「外国人の犯罪に対処する司令塔を作る」(自民党)「外国人の違法行為に対応し、入管法の体制を強化」(維新)「外国人労働者は、日本の文化を守らず、ルールを無視し、日本人に暴行する」(日本保守党)…ヘイトの大合唱。

 弱い立場の外国人を、閉塞する日本社会に生きるストレスの捌け口にし、困窮の真因である政権党の悪政から目をそらす。卑怯で悪質。それに雷同する有権者。

 凧上げ会場に向かう電車の中で思う。「日本人」のメンタリティは、100年前の朝鮮人虐殺当時と変わっていないのか? そして、パレスチナ人を「人間動物」と蔑視して続けられているジェノサイドは、差別排外主義の最悪の表れではないか? と。

 多摩川河川敷に着くと、ブルーシートの上に、ガザ様式の美しい刺繍作品(写真上)が並んでいます。そばに座している、クフィーヤを身につけた女性に訊くと、これら自作の作品を和服の帯の「お太鼓」に装着してデモに参加するそうです。

 画像の英語はグレタさんのことば。意訳すると「ガザ虐殺を黙認することは、人間性の放棄である」だろうか? 私たちの隣人=外国人労働者に対する人権侵害も許してはならない。


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