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ケアワーカーズユニオン山紀会支部:一方的な訪問介護閉鎖に抗議してストライキ
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一方的な訪問介護閉鎖と横領事件の隠ぺいに抗議!
ケアワーカーズユニオン山紀会支部が、7月10日(木)時限ストライキを通告!

久下格

*写真=2025/04/16 おおさかユニオンネットワーク統一行動 山紀会本部前

 大阪市西成区にある介護施設、やまき介護すてーしょんの労働者は、12年間にわたる労働組合つぶしと闘いながら、地域の高齢者介護をになってきましたが、社会医療法人山紀会は利用者と組合の訴えに耳を貸さず、やまき介護すてーしょんの訪問介護事業の6月末での一方的な廃止を強行しました。地域の医療・介護に対する社会医療法人としての責任を一切顧みない閉鎖強行に組合と支える会は強く抗議しています。

 その過程で、同じ施設内にあるグループホームで、利用者が受給する生活保護費の横領事件が明らかになりました。組合は大阪市に公益通報するとともに、山紀会には被害にあった利用者さんへの説明・謝罪と、職員への説明を求めましたが、山紀会は組合の要求をすべて拒否しています。

 こうした事態に対して、ケアワーカーズユニオン山紀会支部は、訪問介護部門の一方的な閉鎖への抗議と横領事件隠ぺいへの抗議、利用者と組合への説明を要求して、7月10日に2時間の時限ストライキを行うことを決めました。

 緊急な取り組みですが、7月10日12時30分からのストライキ支援行動に駆けつけてくださるようお願いします。  ケアワーカーズユニオン山紀会支部を支える会は、山紀会支部と連帯して最後まで闘います!!

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● 介護事業所閉鎖抗議!! 横領事件の隠ぺいを許さない!!●
 ケアワーカーズユニオン山紀会支部ストライキの支援行動
・7月10日(木)12時30分 やまき介護すてーしょん前
・大阪市西成区千本南1丁目23−28
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<<ケアワーカーズユニオン山紀会支部を支える会>
https://hiroba.matrix.jp/yamaki/

==== 山紀会支部のストライキ通告 ====
●ストライキ通告●
●ケアワーカーズユニオン山紀会支部●

私たちは、12年前、職場の仲間と利用者を守るために労働組合をつくった。そして、毎日、高齢者や介護が必要な人の暮らし、自分たちの生活を支えあってきた。

私たちは利用者さんの身体を洗い、トイレを手伝い、オムツを交換し、着替えを手伝い、汚れ物を洗濯し、身の回りを掃除し、夜間帯に介護したり、飯を炊き、限られた食材でおかずを作り、自分で食べられない人には食事の手伝いをし、会話をしたり、一緒に笑ったり泣いたりしてきた。

利用者さんと関わった後は、カルテや書類を作ったり、苦情の電話に出たり、お金の管理をしたり、業者に電話をしたり、営業したり、汗水垂らして職場のトイレを磨き、自分も磨いてきた。 でも、会社の理事たちは、私たちの仕事を見ようとしなかった。そして、職員や利用者さんの声に耳を貸すことはなく、話し合いもないまま、一方的に訪問介護事業所を閉鎖した。

さらに、グループホーム内で生活保護費の横領事件が起きた。私たちは、被害にあった利用者さんへの説明と謝罪、共に働く職員へ、真相を明らかにするように会社へ求めた。でも、会社は、私たちに、何も語らず隠ぺいしている。

私たちが労働組合をつくってから12年。ずっと、長いこと、会社は私たちを潰そうとしてきた。監視し、孤立させ、懲戒処分にしたり、裁判に訴えたり、給与差別し、無視してきた。

私たちは、介護職だ。この仕事が好きだし、誇りを持っている。だけど、会社が行う、徹底的な労働組合つぶし、職員や利用者を無視した態度を、見過ごすわけにはいかない。

だから、言う。私たちは、我慢しない。自分たちの尊厳を守るために、ストライキ通告を行う。

本ストライキでは、以下を要求する。

(1) 社会医療法人山紀会(山本時彦理事長)は、利用者、家族、職員、労働組合との話し合いを一切行わずに、本年6月末、訪問介護事業所を閉鎖強行した。組合は強く抗議し、団交に理事長及び理事の出席を求める。

(2) 2025年5月、社会医療法人山紀会・グループホーム華内にて、元職員による利用者の生活保護費(7か月分)の横領及び架空請求による流用等の事件が起こった。しかし、山紀会は、職員、利用者、家族、組合に対して、元職員への処分及び事件内容、元職員の上司への処分、再発防止策、被害者である利用者への説明及び謝罪、法人の責任所在などを一切明らかにしない。労働組合及び職員が、事件の説明を求めるも、「個人情報」「漏洩禁止」として、横領後の業務をそのまま現場職員へ引き継ぎを強行している。組合は、利用者、職員、組合を無視した事実隠蔽に抗議し、職員及び利用者への説明を求める。

(3) 2013年11月、やまき介護すてーしょん内で、多数派の労働組合結成した直後から法人内で組合拠点部署を孤立、業務連携の遮断、組合監視の施設長設置、組合役員への懲戒処分、組合活動を行った組合員らへ330万円の損害賠償請求訴訟など、いずれも労働委員会や裁判等で組合側が勝利命令・和解を得たが、未だに、法人は組合員への賃金差別、訪問介護閉鎖などの組合潰しを止めないことへ抗議し、組合潰しをやめることを求める。

なお、ストライキは、7月10日(木)13時から15時まで、社会医療法人山紀会・やまき介護すてーしょんにおいて、指名ストを行う。


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