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オンライン公開中 : みんなで学ぼう! 映画における引用と肖像権
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土屋トカチです。

7月に開催したイベント「みんなで学ぼう! 映画における引用と肖像権」。
私、土屋トカチも聞き手として参加しました。
反響の大きかったこのイベント当日の模様を
9月10日(日)まで、オンライン公開しています。

まもなく配信が終了しますので
改めてご案内させていただきます。

映画『主戦場』をめぐる2つの裁判で、日本におけるドキュメンタリー映画の
制作・上映にとってきわめて先例的かつ重要な判決がくだりました。

実際に裁判を担当した弁護士に解説してもらいながら、
ドキュメンタリーの作り手たちとのディスカッションを通して、
さまざまな知見を共有しました。
ドキュメンタリー映画制作者はもちろん、
ご興味のある方は、どうかお見逃しなく!
料金はちょっとお高め…(汗)ですが、それ以上に得るものがありますよ。

詳細、視聴サイトはこちら→

ONLINE! みんなで学ぼう! 映画における引用と肖像権
https://eigano-inyo-online.peatix.com/?fbclid=IwAR3cz59OWMeQ3oI0gBWKuj_4nuo0Lmws
W3uW9gPastQAKhnCSnMziwOTCZk

●イベント詳細
映画『主戦場』をめぐる2つの裁判で、日本におけるドキュメンタリー映画の
制作・上映にとってきわめて先例的かつ重要な判決が下されました。
このことを共有し、弁護士と法律的な枠組みについて「みんなで学ぶ」イベントを開催
しました。

パネリスト:前原一輝(弁護士)、韓泰英(弁護士)、木下繁貴(東風)

聞き手:満若勇咲(『私のはなし 部落のはなし』監督)、土屋トカチ(『アリ地獄天国
』監督)、
煙草谷有希子(『牧師といのちの崖』プロデューサー)、前田亜紀(『香川1区』プロデ
ューサー)、金川雄策(Yahoo! JAPAN
CREATORS Program)

「慰安婦問題」論争を描いたドキュメンタリー映画『主戦場』は、
2019年4月より全国で劇場公開され、最終的に7万人を動員する異例のヒット作となった。
いっぽうでミキ・デザキ監督と配給会社・東風に対して、2つの裁判が起こされた。

●第1裁判
2019年6月、一部の出演者が著作権などを侵害されたとして、
映画の上映差し止めと1300万円の損害賠償を求めて提訴。2023年3月30日に最高裁の上告
棄却により、監督と配給会社の全面勝訴で終決した。
→ この判決は、映画でYouTube動画を使ったことが著作権法32条が定める「引用」とし
て認められた先例的なものだった。

●第2裁判
2019年8月、映画に登場する右翼団体が、肖像権侵害で提訴。2021年5月26日に東京高裁に
おいて、
右翼団体側が主張を取り下げて終決した。
→ 承諾を得ない撮影であっても、不法行為とはされずに右翼団体の請求は棄却された。

今回のイベントでは、裁判を争った被告側の弁護士を迎え、これらの判決によって示され
た基準や考え方を、
実践の現場にいるドキュメンタリーの作り手たちとともに検討しました。
今後は、訴訟やトラブルをむやみに恐れ、委縮しながら製作・上映するのではなく、
これらの基準が著作権法の求める「公正な慣行」としてより広く共有され、強固になるこ
とに期待したい。

【イベント当日の流れ】
第1部 映画の引用
1)そもそも映画における「引用」って?
2)映画『主戦場』の訴訟
3)「公正な慣行」ってなんだ? 「引用」についての考え方
4)他の事例ではどう考える? 「引用」されたくないのだけど?
5)ディスカッション

第2部 肖像権
1)そもそも映画における肖像権って?
2)映画『主戦場』の訴訟
3)他の事例ではどう考える?
4)肖像権を配慮してどう撮影すればいい?「映り込み」って?
5)ディスカッション

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〇 映画『主戦場』公式サイト
Amazon Prime Video, Google, iTunes ほかにて配信中
〇 主催:ドキュメンタリー・ドリームセンター
〇 共催:有志運営メンバー、東風、映画「主戦場」弁護団
〇 協力:kickstarter, anchorstar
お問合せ info@ddcenter.org  http://ddcenter.org/
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Created by staff01. Last modified on 2023-09-07 21:18:24 Copyright: Default

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