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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】新刊本のご案内
 【5】お知らせ

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【1】注目の記事  

■混迷するリニア中央新幹線建設

JR東海が建設中のリニア中央新幹線は、超伝導磁石を活用した浮上式で、最高設計速度
が時速505キロメートルだ。2027年には品川〜名古屋を約40分で、その後延伸され、品川
〜大阪を約1時間でつなぐとされる。1民間事業でありながら、16年、17年に合計3兆円
の財政投融資が行なわれるなど、「国家的プロジェクト」だ。
一方でリニア中央新幹線は工事の遅れから27年開業が絶望的であるだけでなく、市民のく
らしやいのちにかかわる問題が研究者やジャーナリストらによって指摘されている。沿線
住民らは国に対し事業の認可取り消しを、JR東海に対し工事差し止めなどを求めて現在
、係争中だ。
リニアのどこが問題なのか、建設のメリットを説く専門家らはそれをどうみているのか。
最新の情報を交えながらみてみよう。

●検討されなかった危険
南海トラフ巨大地震でリニアは被災し、震災を拡大・深刻化させる
石橋克彦

東海道新幹線が地震被災したときの代替として必要だといわれるリニア中央新幹線。だが
政府の審議会は、地震に対する安全性をまったく検討していなかった。南海トラフ地震が
発生した際、リニアはどうなるのか。そして乗客は──。「原発震災」を予見した地震学
者がその危険性を警告する。

●財源はどうなる
コロナ禍が露呈させた「国策民営」の矛盾
桜井徹

リニア中央新幹線建設は、JR東海が経営基盤確立のためにスーパー・メガリージョン構
想という国策を抱き込んだ事業であると筆者はいう。そのためにどういう事態が起きるの
か。コロナ禍での収入環境の悪化もあって、リニアの財源計画に黄信号がともっていると
いうのだ。

●工事の遅れに工事未契約まで
2027年開通はありえないこれだけの理由
樫田秀樹

JR東海は工事の遅れの原因を静岡県にかぶせる発言を繰り返しているが、実際は各所で
トラブルなどが原因で工事が遅れ、未契約工区まであるという。沿線の市民団体などから
得た情報をもとに筆者が解説。

◆どこの都県でも大幅に遅れている!
リニア中央新幹線工事の進捗状況
樫田秀樹

●開業遅れの原因と名指しされた静岡県が反論
「JR東海の不十分なアセスのツケで、長引いている」
織部康宏・静岡県くらし・環境部理事

リニア中央新幹線の沿線7都県で唯一、工事が始まっていない静岡県。トンネル掘削によ
り大井川の水が減ったり南アルプスの生態系が破壊されたりする問題が解決していないか
らだが、開業遅れの原因だとする「静岡悪者論」が止まない。「オール静岡」の中心とな
ってきたキーパーソン、織部康宏氏を直撃した。(聞き手・井澤宏明)

●藤井聡・京都大学大学院教授に聞く
「現時点でリニア計画を見直す必要はない」

これまで、国土強靱化、地方創生、デフレ脱却と経済成長のためにリニア中央新幹線建設
は進めるべきと発言をしてきた藤井聡教授。マクロシミュレーションで名古屋─大阪区間
の開業前倒しの必要性を説き、財政投融資導入の大きなきっかけをつくった。藤井教授に
、リニア建設をめぐる疑問をぶつけてみた。

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【2】編集長コラム

成田のベンチ

 この原稿を朝の6時半から、成田国際空港で書いている。昨晩から今朝まで、空港のベ
ンチで一泊した。ジャーナリストを目指す日韓学生フォーラムに参加するため、沖縄に行
くからだ。格安航空券だから成田空港になったのだが、東京郊外の我が家から未明に出発
しても間に合わない。最初は年齢も考えて空港近くのホテルに泊まろうかとも思ったが、
節約と経験も兼ねて空港を選択。待合室でゲラチェックなど少し仕事をして、「ベンチベ
ッド」に移動したのは午前0時半頃だ。

 成田空港第一ターミナルでは、安全を考慮して1階のみでの滞在が許されている。椅子
の数は限られており、柔らかいソファはすでに占領されていた。仕方なくベンチで寝たの
だが、これが固い。しかも寒い。夜中に何度も起きた。面白いもので、夜中の1時ぐらい
になると消灯され、朝の5時ごろには一斉に電気がついた。ベンチベッドの“仲間”は若
者と外国人が多かった。貴重な経験だったが、60歳を過ぎた身には少しこたえるな(苦笑
)。(文聖姫)

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【3】次号予告

■2022年2月10日号(第1411号)

【特集 3・11】       
●これで本当に良いのか     岸田政権「原発回帰」で迎える3.11

●飯館村ルポ|菅沼栄一郎

●原発説明会に「順序が逆では?」と批判うずまく|満田夏花

●被災者として、教育者として原発事故の教訓を演劇でつなぐ 福島県立双葉高校元教師
・松本佳充さん|平舘英明

【中高年シングル女性】
●実態調査で浮き彫りになった貧困

【不謹慎な旅】
●獄中で刻んだ“生きる”「免田事件」資料|写真・文 木村聡

【くらし 医療】
●覚えておくと役に立つ オンライン診療&服薬指導の受け方|内藤眞弓

【提携誌・時事INルポ】
●韓国人記者が明石歩道橋事故の遺族を訪ねる|文・全慧願/写真・慎善英

【好評連載】
●あの人の独り言|松崎菊也 絵空事/石倉ちょっき
        
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【4】新刊本のご案内  

★黒沼ユリ子の「おんじゅく日記」 ヴァイオリンの家から

黒沼ユリ子著 1000円+税 A5判並製・124頁

世界的ヴァイオリニストからの平和へのメッセージ
高校在学中にチェコのプラハ音楽芸術アカデミーへ留学。以後世界40数か国で独奏者と
して活動するかたわら、「音楽と平和は、普遍的な人類共通の言葉と願い」をモットーに
メキシコ市に幼児から青少年を対象にした弦楽器のための音楽アカデミーを開設。演奏家
であり、教育者でもある著者の歩みを振り返る。(2022年11月刊)

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【5】お知らせ

『きんようメルマガ』(有料)は「まぐまぐ大賞2022」で部門賞「ジャーナリズム」7位
を受賞しました! 
https://mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=83 #まぐまぐ
大賞2022
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