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「デブリに触れた汚染水放出は世界初」〜柳田真さん、東電前で訴える

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 8月24日午後1時、政府・東電は反対の声を押し切って「汚染水」の海洋放出を開始した。この日午前10時から、東京・新橋の東電本店前では多くの市民が集まり「放射能汚染水を流すな!海を殺すな!」と声を上げた。

 約1時間のリレートークでは韓国からの参加者をはじめ、市民団体・労働団体などからスピーチが続いた。

 たんぽぽ舎の柳田真さん(写真上)がマイクを握った。「事故後の原発汚染水を海に流すのは世界で初めてのことです。スリーマイル、チェルノブイリでも海に流さず地上に保管しています。政府・東電がやっていることは悪質で、海洋汚染の防止を求めるロンドン条約にも違反しています」。推進側は、中国・韓国も流しているとさかんにキャンペーンを張っているが、それはまったく違うと柳田さんは強調した。

 記者は柳田さんに追加インタビューをした。「中国でも汚染水を流していると言われていますが、それとどう違うのですか?」。柳田さん「まったく違います。中国・韓国、そして日本でもトリチウムを含む排水がこれまで行われてきました。しかし、通常の原発では核燃料が被膜に覆われているので、冷却水は核燃料には触れません。一方、福島の汚染水は、溶け落ちたウラン燃料(デブリ)に直接冷却水が触れて発生するものです。性質がまったく違うし、危険度が高いのです。通常の排水もよくありませんが、とくに今回の悪質な海洋放出は認めてはなりません」。

 抗議に駆け付けた人々は約400人にのぼり、東電本店前はノボリ旗とプラカードに埋め尽くされた。(M)


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