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LNJ Logo ネットフリックスが世界配信した『新聞記者』/森友事件の闇を追及
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*レイバーネットMLから

堀切さとみです。

 ネットフリックスでは、昨年の『イカゲーム』など、韓国の社会派ドラマが配信されてい て目が離せません。 そんな中、日本で2019年に公開された映画『新聞記者』のドラマ版が始まりました。(主 演:米倉涼子、綾野剛、吉岡秀隆、寺島しのぶ)。 会員登録しないと観れませんが、家族で共有することが出来、31日間は無料で視聴できま すので、ぜひご覧ください。 Facebookに以下の感想を書いたところ、「これを観るためにNETFLIXデビューしました」 というコメントもありました。

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 ネットフリックスでやってる『新聞記者』。おもしろくて一気に四話まで観てしまった 。2019年に公開された映画『新聞記者』と同じ、藤井道人監督。映画から三年。さらに深 く錬られたドラマになっていて感動した。
 森友事件のことが柱になっていて、いまだ真相は闇の中とはいえ、これはかなり事実に 近いと思う。財務局の職員、東京地検特捜部、新聞社、内閣調査室、あらゆる組織がリア ルに描かれている。敵をして「なるほど」と思うのでは。そして、どんな組織の中にも、 真実を求めようとするがいる。東京五輪誘致に反対した人が内部にいたこともよくわかっ た。就活する中で葛藤する若者たちも出てきて、日本特有の異常な組織社会の論理が引き 継がれていく様子がわかる。
 米倉涼子が演じる松田という新聞記者は、望月記者だけでなく、声なき声を伝えようと 奮闘する何人かの記者をモチーフにしたのだろう。メディアは第二の暴力だと言われる中 で、被害者の妻が心を開いていく場面では涙が出た。記者と被害者が同志関係になる。そ の関係が、いろんなところに広がっていくことを予感させる。
 ネットフリックスはすぐれた社会派ドラマが多いけれど、ほとんどが韓国発。やっと日 本のドラマが登場したんだなあと思う。安倍政権下で日本社会は相当なダメージを受けた けれど、組織の犠牲になるのでなく、一人一人が声をあげること。その大切さが少しずつ 波及した七年半でもあったのだ。
 映画は思わせぶりなラストシーンで終わったが、このドラマは希望につながる終わり方 をしてほしい。


Created by staff01. Last modified on 2022-01-16 13:56:28 Copyright: Default

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