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不幸を生むカジノはあかん!〜東京で「全国交流と総決起の集い」

動画(柴田コメント・30秒)

 1月26日(日)東京四ツ谷の主婦会館において「日本のどこにもカジノをつくらせない〜カジノ反対 全国交流と総決起の集い」が行われ参加しました。「カジノは必ず不幸を生みます。人の不幸を基にして経済振興などはありえません。日本にカジノはつくらせない」と、全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会副代表の柴田武男さん(写真下)が、集会の冒頭であいさつしました。

 立憲民主党の阿部知子さんからは「2016年12月『カジノ推進法』が議員立法で強行採決され成立。その前代未聞の強行採決をした人が、いま逮捕されている秋元司さんだ。2018年7月『カジノ実施法』という、現実において賭博を解禁する法整備の法律ができたが、その時の担当副大臣も秋元司さん。背後には大きなヤミがあると思う。とにかく止めよう、これ以上進めるなと『カジノ推進法』と『カジノ実施法』の廃止法案を衆議院に提出した」と報告がありました。

 記念講演は「利権最大化の『世界最高水準』のIRカジノの本質と危険性」について、静岡大学教授の鳥畑与一さん(写真上)がお話しました。「IR汚職の問題が顕在化している。これはいま日本で進んでいるIRカジノの合法化というものの本質を浮き彫りにしている。IR汚職から見えるものは、IR推進法から実施法に至る異常な政策決定であり、それは、刑法の賭博禁止の適応除外としたり、カジノ事業者の利権優先で政策過程が歪められているなどだ。カジノ資本は日本を第2のマカオにしたい、儲けたいということで大都市部がターゲットになったが、地方型IRとの綱引きで金がばらまかれた。東京では、1999年石原都政のとき『お台場カジノ構想』があった。自民党の「カジノ議連」で進められたが、刑法の壁を突破できないということで衣替えをして『統合型リゾート(IR)』の一部として、経済効果を強調するやり方に変えられた。それ以降は『カジノ隠し』で推進されてきた。現在は、外国資本にとってカジノが一番儲かる立地条件はどこかという検討過程だ。小池都知事は『東京ベイエリアビジョン』を発足させ、『稼ぐ東京』のための施設整備を進めている。IR型カジノは、お客をIR内に閉じ込めて収益を最大化する仕組み。地域社会日本経済の破壊力抜群の施設だと思う」と話していました。

 2016年11月にトランプ氏が大統領選で当選し、安倍首相が訪米して会談、直後の12月に「カジノ推進法」が強行可決されます。以後前のめりに進んできています。

 全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会代表幹事弁護士の新里宏二さんから「元IR担当副大臣の逮捕・起訴を受け、改めて問い直す日本にカジノはいらない」というお話がありました。現在日本の各地でどのように進められているかの報告があり、多重債務の問題をやってきた経験から、「パチンコで借金をつくって何度も債務整理をするなかで家族を失い、仕事もなくし、自殺する人まで見てきた。そういう人が増えるようなこと、不幸を拡大するような政策にどうして賛同できるのか」と話していました。

 日本の各地でカジノ誘致に反対して闘う人々の報告がありました。北海道・苫小牧、長崎、和歌山、大阪、愛知、千葉、横浜、東京の各グループが紹介され、それぞれから報告・アピールがありました。

 最後に「日本のどこにもカジノはいらない」という宣言が読み上げられました。「IRは、これまでギャンブルに無縁だった人たちをギャンブルに誘い込む罠である。カジノをきっかけに、ギャンブルにのめりこみ経済的に破綻する人が生まれる。ギャンブル依存症という病気になり、ギャンブルから離れられなくなる人が生まれる」と、カジノは人を破壊する、まちを破壊する、社会を破壊する、カジノの日本上陸を許さないために連帯して共に闘おうと宣言しました。とても納得できました。

 柴田武男さんから「とんでもない法案です。反対してください」というコメントをいただきました。これからも注目していきたいと思います。〔尾澤邦子〕


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