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対訳ニュースレター第106を刊行しました

「アイスランドの海賊党」(2016.4.6放送)

動画 http://democracynow.jp/video/20160406-8


租税回避地に置かれた隠し資産が記された「パナマ文書」の報道は世界を震撼させま
したが、真っ先に辞任に追い込まれたのがアイスランド首相だったことは、この国の
過去と密接に関係しています。極北の国アイスランドは金融立国をめざし、高金利を
餌に外国資本を呼び込んで金融部門を異常に肥大させました。アイスランドの銀行が
扱うハイリターンの金融派生商品は、租税回避地の存在と表裏一体のハイリスク投資
でした。それゆえ2008年のリーマンショックと国際金融危機の影響をモロに受け、
まっ先に通貨暴落と金融危機で国家経済が破綻しました。この危機に際してアイスラ
ンドが選択した道はギリシャとは異なり、税金を使った銀行救済を拒絶し、銀行を破
綻させて納税者を守ることでした。債権者の多くが外国人投資家であり、彼らの資産
をアイスランドの納税者が肩代わりするいわれはないからです。これは国際的な非難
を浴びましたが、わずか数年でアイスランド経済は復活し、この方法の正しさを証明
することになりました。こうした措置を可能にした背景には、経済破綻をきっかけに
ウィキリークスによる不正暴露で目覚めた市民たちの大規模な抗議運動があり、グ
ローバル金融体制と結んだ既存の政治を追い払ったのです。今回の首相の辞任劇は、
そうした一連の経緯に対する裏切りとみなされ市民の怒りを買いました。一方、アイ
スランド海賊党は、市民の抗議運動の中から生まれました。民衆の手に権力を取り戻
し、政府情報の開示を推進し、ネット社会の現実に即した政治の仕組みを築くための
根本的な変革を求める未来志向の政党です。10月の選挙では第一党にはなれませんで
したが、着実に勢力を伸ばしました。海賊党に支持が集まるアイスランドは、世界の
最先端を走っているようです。



*アイスランド国会議員、海賊党の代表。ウィキリークスに協力し、米軍ヘリによる
イラク民間人銃撃ビデオの公開に尽力。米捜査当局がツイッター社に彼女のアカウン
ト情報を請求したことを知り、捜査情報の開示を求め、2013年国防権限法に異を唱え
る著名人の集団訴訟に参加。先端的な情報公開法制IMMIについては、DVD17巻の「ア
イスランドは情報天国を目指す」に収録  http://democracynow.jp/dvd/2010/3



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今週のOverview (12/19〜12/30)*************************



2週間分まとめてお送りします。■大統領選挙人反乱への期待はあえなく破れ、一般
投票で290万票も少なかったドナルド・トランプの次期大統領就任は確実になりまし
た。民主党は選挙不正の問題をロシアのハッキング問題に摩り替え、去り行くオバマ
は在任中にできるだけ災いの芽を摘んでおこうと奮闘しています。もっと早くにやっ
てほしかった。その中で、北極圏と大西洋での海底油田採掘を無期限に禁止した措置
はかなり有効らしく、高く評価できます。(12/23)■オバマは過去のどの大統領よ
りも多数の恩赦を与えていますが、主に麻薬関連など暴力犯罪以外で長期投獄されて
いる人々が中心です。一方、嘆願の声が多数寄せられている米軍内部告発者チェル
シー・マニングなど著名な政治犯にはいまだ恩赦が与えられていません。番組ではこ
れらの人々を個別に詳しく取り上げています。アメリカ先住民活動家のレナード・ペ
ルティエ(12/21)、プエルトリコの独立運動の闘士オスカー・ロペス・リベラ
(12/23)、20世紀初頭に黒人解放と汎アフリカ主義を訴え公民権運動の先駆けと
なった故マーカス・ガーベイ(12/22)など。ジャマイカ出身のマーカス・ガーベイ
はレゲエのファンなら一度は聞いたことのある名前だと思いますが、息子さんが出演
して大変興味深い逸話を披露しています。■11月の総選挙で共和党の現職知事が敗れ
たノースカロライナ州では、議会を牛耳る共和党が矢継ぎ早に知事の権限を制限し法
案を通し、これから就任する民主党のクーパー知事を無力化しようとする前代未聞の
議会クーデターが起きているようです。もはや民主主義が機能していない模様
(12/19,28)■トランプ次期大統領がイスラエル大使に選んだのは、パレスチナの併
合を容認するデイビッド・フリードマン。パレスチナ独立はもはや不可能かと思われ
た矢先、国連ではイスラエルの占領地への入植を国際法違反として非難する決議が安
全保障理事会を通過しちゃいました。オバマが拒否権行使を拒んだためで、ネタニヤ
フは真っ赤になって怒っています。国際刑事裁判所に正式加盟したパレスチナから戦
争犯罪人として訴えられる日も近いからか(12/27)■デュバーネイ監督の新作映画
"13thがアカデミー賞の最終選考に残ったようです。これはぜひ見たい(12/30)



新着ストリーミング **************************************

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今週のトピックス(英語のみ)

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○平和と二国家解決への脅威:トランプがアパルトヘイト容認のイスラエル大使を指
名

https://www.democracynow.org/2016/12/19/ambassador_for_apartheid_trumps_pick
_for

次期大統領に選ばれたドナルド・トランプは、デビッド・フリードマンを次期駐イス
ラエル米国大使に選んだことで、多くの人々の批判に直面しています。フリードマン
は長年、「アメリカン・フレンズ・オブ・ベイト・エル・インスティテューション
ズ」(American Friends of Beit El Institutions)の代表を務めてきました。ヨル
ダン川西岸の占領地域での違法なユダヤ人入植地のために何百万ドルもの寄付金を集
めてきた団体です。フリードマンは外交経験を持っておらず、ここ15年はトランプの
破産専門弁護士としても仕事をしています。彼は、イスラエルのヨルダン川西岸地区
におけるユダヤ人専用入植地を支持し、あからさまな国際法違反になるという事実に
もかかわらず、イスラエルがパレスチナ全体を併合することは違法だとは考えないと
述べています。大統領選挙期間中にもイスラエルとパレスチナの二国家解決案には反
対だと述べました。「平和のためのユダヤ人の声」(Jewish Voice for Peace)代表
のレベッカ・ビコマーソンと、「パレスチナ・ナショナル・イニシアティブ」リー
ダーで「パレスチナ立法評議会」(PLC)メンバーのムスタファ・バルグーティに詳
しく聞きます。



○ムスタファ・バルグーティ:トランプのイスラエル大使人選はイスラエル人過激派
への青信号だ

https://www.democracynow.org/2016/12/19/ambassador_for_apartheid_trumps_pick
_for

次期大統領に選ばれたドナルド・トランプは、次期駐イスラエル米国大使にデビッ
ド・フリードマンを選びました。イスラエルとパレスチナの危機にオバマ大統領がい
かに対処してきたかに目を向けます。話を聞くのは、「パレスチナ・ナショナル・イ
ニシアティブ」リーダーで「パレスチナ立法評議会」(PLC)メンバーのムスタファ・
バルグーティです。



○米ユダヤ系平和団体:トランプ選出は米国の反ユダヤ主義とイスラム嫌悪を強めた

https://www.democracynow.org/2016/12/19/jewish_voice_for_peace_trump_electio
n

モンタナ州では、白人至上主義者のウェブサイトが、同州ホワイトフィッシュにある
ユダヤ人コミュニティに対する攻撃を呼びかけるということが起きました。呼びかけ
では、ユダヤ人居住者の電話番号と電子メールアドレスが公開されています。ホワイ
トフィッシュは白人至上主義者リチャード・スペンサーの母親の住居があるところで
す。リチャード・スペンサーは、モンタナ州選出の下院議員ライアン・ジンクの内務
長官就任が確定した場合、その議席をめぐる選挙への出馬を検討していると語ってい
ます。トランプは先週、ジンクを閣僚として指名しました。トランプはさらに、リ
チャード・スペンサーと親しいスティーブン・ミラーをホワイトハウスの上級顧問と
して選んでいます。「平和のためのユダヤ人の声」(Jewish Voice for Peace)代表
のレベッカ・ビコマーソンに話を聞きます。



○アリ・バーマン: 有権者抑圧がいかにしてノースカロライナの立法クーデターに道
を開いたか

https://www.democracynow.org/2016/12/19/ari_berman_how_voter_suppression_hel
ped

ノースカロライナ州で16日、39人にのぼる抗議者が州議会の建物で逮捕されました。
活動家らは、共和党議員たちが民主党のロイ・クーパー次期州知事の権限縮小を目的
とした立法クーデターを試みているとして非難しています。クーパーは先月の選挙で
現職の共和党知事パット・マクロイを1万票の僅差で破りました。先週、ハリケー
ン・マシュー被災者の救済を検討するために招集された州議会の特別議会で、共和党
議員は数十件もの新法案を提出するという前代未聞の動きに出ました。ネイション誌
上級寄稿者のアリ・バーマンに話を聞きます。バーマンの最新記事は、"North
Carolina’s Legislative Coup Shows What Voter Suppression Will Look Like
Under Trump"(「ノースカロライナ州の立法クーデターはトランプ政権下での有権者
抑圧の青写真を示している」)です。



○選挙人:選挙人団の義務は不適格な扇動家の大統領就任を阻止することだ

https://www.democracynow.org/2016/12/19/ari_berman_how_voter_suppression_hel
ped

538人の選挙人からなる選挙人団は今日19日、米国の次期大統領を正式に選ぶための
会合を行います。選挙人団のメンバーはそれぞれの州都で、次の大統領を誰にするか
を決めるための投票を行います。これまでの選挙では、会合は形式にすぎないと一般
的に考えられてきました。しかし今年は、ドナルド・トランプに票を入れるのを拒否
するよう選挙人に呼びかける声がますます高まっています。共和党の選挙人の一人
は、トランプに票を投じない意志を明らかにしており、ほかにも「不実な選挙人」
(faithless electors)が共和党員から出るとの報道もあります。マイケル・ムーア
は、慣例を破ってドナルド・トランプに票を入れなかった選挙人の罰金を肩代わりす
ることを申し出ています。ドナルド・トランプが次期大統領に就任するには、270人
の選挙人の票を確保する必要があります。トランプは、総得票数では290万票差で敗
れています。コロラド州の民主党選挙人を務めるポリー・バカに話を聞きます。



○破壊的な日:ロシア大使暗殺 ベルリンのトラック突入で12人死亡 チューリヒの
イスラム教寺院攻撃

https://www.democracynow.org/2016/12/20/a_deadly_day_russian_ambassador_assa
ssinated

ドイツのベルリンでは現地時間の午後8時頃、トラックが時速約40マイル(約65キ
ロ)でクリスマス市場に突っ込みました。トラックは買い物客と観光客で混雑する露
店をなぎ倒し、12人が死亡、48人以上が負傷しました。ドイツ警察は23歳のパキスタ
ン人の亡命希望者を容疑者として拘束しましたが、ベルリンの警察署長は彼らが間
違った人物を拘束した可能性を認めています。一方トルコでは、ロシアの駐トルコ大
使のアンドレイ・カルロフが12月19日、アンカラの美術展会場で暗殺されました。ト
ルコ当局は、単独の銃撃犯は22歳の非番のトルコ警官だったと述べています。その男
は展示室の真ん中で「アレッポを忘れるな、シリアを忘れるな」と叫びながらカルロ
フを射殺し、劇的な場面となりました。一方、スイスのチューリヒでは、ソマリア人
の難民たちがよく訪れるイスラム教寺院で男が銃を発砲し、3人が負傷しました。こ
の銃撃者は、その後、自殺を図ったと見られ、遺体で発見されました。こうした事件
について、政策研究所(Institute for Policy Studies)の研究員であるフィリス・
ベニスに、さらに詳しく話を聞きます。彼女はいくつもの本の著者で、一番最近の著
書はUnderstanding ISIS and the New Global War on Terror (『ISISと新たなテロ
との世界戦争を理解する』)です。



○ロバート・ライシュ:7つの方法を使ってメディアをコントロールするトランプは
まるで暴君

https://www.democracynow.org/2016/12/20/robert_reich_like_a_tyrant_trump

ドナルド・トランプが最後に記者会見を開いてから本日12月20日で146日目となりま
す。選挙人団投票がトランプを承認したところですが、番組では元労働省長官で現在
カリフォルニア大学バークレー校の教授であるロバート・ライシュに話を聞きます。
「民主主義は自由で独立した報道に依存しています。そのため、すべての暴君たち
は、それを押しつぶそうとする」と、最近ライシュは記しました。「彼らは、7つの
方法を使う。そして困ったことに、次期大統領のドナルド・トランプは、それをすで
に使っている」。メディアをコントロールするために、トランプがいかに7つの方法
を使っているかについて、ライシュに話を聞きます。



○抗議と「すべてのボイコット」:ロバート・ライシュが語る反トランプ抵抗運動の
最初の100日の課題

https://www.democracynow.org/2016/12/20/protest_boycott_everything_robert_re
ich_on

12月19日、538人の大統領選挙人が、それぞれの州の首都に赴き、ドナルド・トラン
プ候補を正式に米国第45代大統領にする投票を行いました。同日に全米各地で抗議行
動が起こりました。トランプは、次期大統領になるために必要な270票を大幅に上回
る304票を獲得しました。ライバル候補である民主党のヒラリー・クリントンは227票
でした。トランプは本日(12月20日)から1カ月後の1月20日に大統領に就任する予定
です。クリントン政権で労働長官をつとめたロバート・ライシュに、彼の記事”The
First 100 Day Resistance Agenda”(最初の100日の抵抗課題)について話を聞きま
す。



○フリント:選挙なしで任命された 非常事態管理者2人 水道汚染で起訴 次はスナ
イダー知事?

https://democracynow.org/2016/12/21/flint_as_2_unelected_emergency_managers

ミシガン州司法長官は、フリントの水道汚染危機に関し州職員4人を刑事告発しまし
た。20 日に起訴された中には選挙なしで任命された 2人の元非常事態管理者、ダー
ネル・アーリーとジェラルド・アンブロースも含まれます。2罪状は安全規則違反共
謀罪です。フリントの水道汚染危機は、ミシガン州のリック・スナイダー知事により
選挙なしで任命されたダーネル・アーリーが市の飲料水の水源をデトロイトの水道シ
ステムから腐食性のあるフリント川に切り換えたことが発端でした。水はフリントの
老朽化した水道管を腐食させ、有害な高度の鉛が飲料水に侵出したのです。ミシガン
州アメリカ自由人権協会(ACLU) のカート・ガイエットと「フリント・ライジング
(Flint Rising)」代表のナイラ・シャリフに話を聞きます。



○レナード・ペルティエを釈放せよ:40 年間投獄中の先住民活動家の恩赦を求めオ
バマに嘆願

https://democracynow.org/2016/12/21/free_leonard_peltier_obama_urged_to

大統領としての任期が残り1ヶ月になったオバマ。アムネスティ・インターナショナ
ルはじめいくつかの団体は、オバマ大統領に対し、 40 年間投獄されている先住民活
動家レナード・ペルティエの恩赦を嘆願しています。「アメリカ・インディアン運
動」の元活動家であるペルティエは、1975 年、サウスダコタ州パインリッジ・イン
ディアン保留地で起きた銃撃戦で FBI 局員2人を殺害したとして有罪判決を受けまし
た。ペルティエは長年にわたり無実を主張しています。銃撃戦はアメリカ・インディ
アン運動がウンデッド・ニーの集落を 71 日間占拠してから 2 年後に起きました。
ウーンデッド・ニー占拠抗議は、 オグララ族が「テロの君臨(Reign of Terror)」
と呼ぶ年月の始まりと考えられています。ペルティエの弁護人マーティン・ガーバス
とレナード・ペルティエの長年の友人であるノーマン・パトリック・ブラウンから話
を聞きます。ブラウンは 1975 年に起きたパイン・リッジ銃撃戦の生存者です。



○「彼女の命はオバマがいま行動するか否かにかかっている」:10 万人以上がオバ
マにチェルシー・マニング釈放を嘆願

https://democracynow.org/2016/12/21/her_life_depends_on_obama_taking

オバマ大統領の任期が終了間近となったことを受け、10 万人以上がオバマ大統領に
陸軍の内部告発者チェルシー・マニングの判決を減刑するよう求める嘆願書に署名し
ました。マニングはイラクおよびアフガニスタンでの戦争および米国の外交政策に関
する 70 万件以上の機密文書とビデオをウィキリークスに漏洩したとして、2013 年
に 35 年間の禁固判決を受けました。マニングは 2010 年以来収監されており、長期
間にわたる独房監禁を科され、ジェンダー・アイデンティティ(性自認)に関する医
療を拒否されています。チェルシー・マニングはオバマ大統領に宛てた書簡の中で、
「6 年間の禁固を終えた私の唯一の嘆願は、軍事刑務所からの釈放です。私には米国
の利害を傷つける意図も、兵役についている軍人に危害を与える意図もありませんで
した。私は、そうなるべく生まれた人間として米国軍刑務所の外で、自分の人生を生
きる初めてのチャンスを求めているだけなのです」と書きました。アメリカ自由人権
協会の専従弁護士で国防総省に対するマニングの訴訟を担当するチェイス・ストラン
ジオから詳細を聞きます。



○シリアの未来: アレッポ陥落で 内戦で壊滅的な同国の将来はどうなる?

https://www.democracynow.org/2016/12/22/the_future_of_syria_as_aleppo

国連総会は、シリア内戦における戦争犯罪の責任を追及するための決議案を採択しま
した。同決議によれば、特別チームが設置され「証拠の収集、一元管理、保存、分
析」を行うとともに、戦争犯罪および人権侵害への責任を追求する裁判に向け準備を
進めます。シリアおよびロシアは、同決議案への反対を主導しました。今回の決議
は、数年に渡り激しい戦闘が続いた東アレッポの完全奪回に向けシリア政府が準備を
進める中行われました。赤十字社によれば12月22日または23日までに、これまで反政
府勢力の支配下にあった地域に最後まで残されていた市民の避難が行われる予定で
す。東アレッポの陥落は、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領および同政権
を支持するロシアにとって大きな勝利となりました。今週、ロシア、イラン、そして
トルコの外相が、現在も進行中のシリア内戦についてモスクワで会談を行いました
が、この会談には米国は招待されませんでした。元シリア問題国連特使の政治問題
チーフを務めたモウイン・ラバニに話を聞きます。ラバニは「アラブ学学会」
(ASI)が発行するオンライン誌Jadaliyya(『ジャダリヤ』(弁証)の共同編集者で
す。



○あり得ない革命: シリア反体制派が語る 独裁者に抗う闘いが代理戦争へと発展
した過程

https://www.democracynow.org/2016/12/22/the_impossible_revolution_a_syrian_d
issident

シリアでは大雪が降り気温が氷点下まで下がったため数千人が足止めされていました
が、12月21日、東アレッポからの反体制派および市民の避難が再開されました。シリ
ア政府軍によれば、数時間内には最後の避難民がバスに乗り込み、数か月に渡り激し
い空爆と包囲攻撃を受け破壊されたこの地域をシリア軍が完全掌握することになりま
す。シリア反体制派の元政治犯で、現在トルコに亡命中のヤシン・アル=ハジ・サレ
フに話を聞きます。ハジの妻サミラ・カリールは、著名な人権弁護士ラザン・ザイト
ウナと共に、3年前より行方不明となっています。近日発売予定のヤシン・アル=ハ
ジ・サレの著書はThe Impossible Revolution: Making Sense of the Syrian
Tragedy(『あり得ない革命――シリアの悲劇の理解に向けて』)という題です。



○キング師からマンデラまで多くが影響を受けたマーカス・ガービー 息子がオバマ
大統領に恩赦を嘆願

https://www.democracynow.org/2016/12/22/marcus_garvey_inspired_millions_from
_mlk

本日はもう一つの大統領恩赦への嘆願について見ていきます。この嘆願はマーカス・
ガービーの家族が提出しました。マーカス・カービーは20世紀初頭の「黒人の自由」
(Black Freedom)闘争の先駆者で、世界各地で数世代にわたる公民権運動家に影響
を与えてきました。1920年代、FBIのJ・エドガー・フーバー長官は、パン・アフリカ
主義運動のリーダーとして政治運動を行っていたカービーを標的にしました。彼は
1923年、郵便詐欺で有罪となり、懲役5年の刑に処されました。この判決でガービー
は事実上、政治運動を断念せざるをえず、最終的にはジャマイカへ国外退去処分とな
りました。マーカス・ガービーの息子で、「ガービーに正義を」(Justice4Garvey)
運動を先導するジュリアス・ガービーに話を聞きます。



○グリーンピース 新たな核軍備競争を呼びかけるトランプは「まったくもって恐ろ
しい」

https://democracynow.org/2016/12/23/absolutely_frightening_greenpeace_respon
ds_to_trumps



次期大統領ドナルド・トランプは22日、ツイッターで米国の核兵器保有量を拡大する
と言い出して、新たに世界的な軍拡競争が始まる可能性を高めました。次のようなツ
イートです。「世界が核兵器に対する分別を取り戻すまで、米国は核攻撃能力を大幅
に拡大強化する必要がある」。同じ日にロシアのウラジミール・プーチン大統領は、
ロシアは「戦略的兵器の戦闘能力強化を図る必要がある」と発言していました。
MSNBCの番組司会者ミカ・ブレジンスキーはトランプから今朝、「軍拡競争になれば
いい。わが国は、いかなる面でも他国を凌ぎ、長く持ちこたえるだろう」と聞いたこ
とを明かしました。グリンピース・アメリカの事務局長アニー・レオナルドに話を聞
きます。



○オバマ大統領 1953年の法律を使い北極圏と大西洋で海底石油掘削を無期限禁止

https://democracynow.org/2016/12/23/using_1953_law_obama_indefinitely_blocks

オバマ大統領は、北極圏と大西洋沿岸の広大な領域で海底油田やガスの採掘を無期限
に禁止すると発表しました。次期大統領ドナルド・トランプに覆されないように、オ
バマ大統領は63年前に制定され埋もれていた法律「外縁大陸棚法」を適用しました。
この発表で北極圏のチュクチ海とボーフォート海大半で行われているいかなる石油・
ガスの採掘も今後は禁止となります。グリンピース・アメリカ事務局長のアニー・レ
オナルドに話を聞きます。



○トランプ就任を前に オバマ政権が休眠状態のイスラム教徒登録制度を廃止

https://democracynow.org/2016/12/23/redundant_and_inefficient_obama_administ
ration_dismantles

オバマ政権はイスラム教徒が多数を占める国からの移民を登録させるプログラム
「Mar-a-Lago 国家警備出入国登録制度」(NSEERS)の正式な打ち切りに着手しまし
た。この動きは、ドナルド・トランプ次期大統領が21日、この登録制度を復活させる
との公約を改めて言明した翌日のことでした。フロリダ州マール・ア・ラーゴの別荘
の外で記者の質問に答えた際のことで、ドイツのベルリンのクリスマスマーケットで
19日(月曜)に起きた12人の犠牲者を出した事件について質問されたトランプは、
「君たちは私の考えは全て知っているだろう。それが100%正しいことが証明された」
と回答しました。アムネスティ・インターナショナル・アメリカの安全保障と人権プ
ログラムの責任者ナウリーン・シャーに話を聞きます。



○NY市議会議長:イスラム教徒と移民を標的にするトランプと戦うには連携した取り
組みが必要 

https://democracynow.org/2016/12/23/redundant_and_inefficient_obama_administ
ration_dismantles

ドナルド・トランプはニューヨークを本拠地と呼ぶかもしれませんが、地元の政治家
からは次第に批判を受けています。ニューヨーク市議会議長メリッサ・マーク=ビベ
ルトに、イスラム教徒の登録制度への反対理由と、ニューヨークに住む在留資格のな
い移民を保護するための市の取り組みについて聞きます。



○プエルトリコ 35年間投獄されている独立運動活動家オスカー・ロペス・リベラの
釈放をオバマ大統領に要請

https://democracynow.org/2016/12/23/puerto_ricans_push_obama_to_free

プエルトリコ独立運動の活動家オスカー・ロペス・リベラへの恩赦をオバマ大統領に
要請する嘆願書へ10万人が署名しました。ロペス・リベラは約35年間拘束されてお
り、そのほとんどを独房で過ごしています。ロペス・リベラは1981年、米国のプエル
トリコ支配に武力で反抗する先導的な共同謀議に関わったなどの容疑で有罪になりま
した。1999年、ビル・クリントン大統領がプエルトリコ民族解放軍の16人を減刑しま
した。しかし、ロペス・リベラは、この中に後に2名の同胞が含まれていないとし
て、この取引を拒否しました。この2名は後に釈放されました、オスカーの兄弟ホ
セ・ロペス・リベラとニューヨーク市議会議長メリッサ・マーク=ビベリトに話を聞
きます。



○バーニー・サンダース:企業メディアは民主主義への脅威だ

https://www.democracynow.org/2016/12/26/bernie_sanders_corporate_media_is_a

ドナルド・トランプの大統領選出から3週間後、バーニー・サンダース上院議員は
フィラデルフィア公共図書館(Free Library of Philadelphia)で、新著Our
Revolution(『私たちの革命』)の出版ツアーの一環として講演を行いました。サン
ダースはこの中で企業メディアを厳しく批判しました。「メディアがしていることは
こうです。紛争、政治ゴシップ、世論調査、資金調達の類を扱うのがとても好きなの
です」とサンダースは語ります。「メディアは候補者に焦点を当てるのも好みます。
しかし米国の人々が求めているのは候補者にではなく、彼ら自身に注目が集まること
です。候補者への注目はもはや求めていないのです」



○バーニー・サンダース:デモクラシー・ナウ!インタビュー

https://www.democracynow.org/2016/12/26/bernie_sanders_the_democracy_now_int
erview

本日は、デモクラシー・ナウ!の特別インタビューをお送りします。バーモント州選
出の上院議員バーニー・サンダースは11月下旬、フィラデルフィア公共図書館(Free
Library of Philadelphia)で、エイミー・グッドマンと討論しました。ドナルド・
トランプがその数週間前にヒラリー・クリントンを破って以降、サンダースに対する
最も集中的なインタビューとなりました。



○国連がイスラエルの入植は違法と決議:米国の棄権を受けネタニヤフ首相は報復を
明言

https://www.democracynow.org/2016/12/27/un_declares_israeli_settlements_ille
gal_netanyahu

イスラエル当局は占領中のパレスチナ人の土地に数千件のユダヤ人入植者用住宅を建
設すると公言し、12月23日に国連が採択した「国際法の下でのあからさまな違反行
為」という非難決議に真っ向から挑む姿勢です。国連安全保障理事会の投票結果は14
対0でした。米国は、イスラエルと次期大統領ドナルド・トランプが求めた拒否権を
行使せず、棄権しました。イスラエルとパレスチナに関する決議を安保理が採択する
のは約8年ぶりです。「パレスチナの権利のための米国運動」(US Campaign for
Palestinian Rights)の代表であるユーセフ・ムナイヤーに話を聞きます。



○元ロケッツ メンバー:女性蔑視のトランプの就任式で彼らは公演するべきではな
い

https://www.democracynow.org/2016/12/27/former_rockette_troupe_should_not_pe
rform

ドナルド・トランプの大統領就任式委員会による、1月20日の就任式に出演する有名
人探しは困難を極めています。これまでに、出演契約に合意した大物芸能人は、ほん
のわずかしかいません。有名芸能人を就任式に呼び込むというドナルド・トランプの
計画は12月24日の週末、あらたな打撃を受けました。ラジオシティ・ロケッツ
(ニューヨークのダンスカンパニー)を運営する会社が、メンバーたちは就任式での
パフォーマンスへの不参加を選択することも認められるだろうと述べたからです。
「マディソン・スクエア・ガーデン・カンパニー」(Madison Square Garden
Company)によるこの決定が発表される前、ロケッツのメンバーを代表する組合は、
常勤メンバーたちは契約によりトランプの就任式で演じる義務があると述べていまし
た。この組合の発表に対し、民間およびロケッツの現在と過去のメンバーたちからは
抗議の嵐が巻き起こっていました。2005年から2007年までラジオシティ・ロケッツの
メンバーだったオータム・ウィザーズに話を聞きます。



○就任式に出演する有名人を釣るためにトランプのチームは大使職をオファーしたの
か?

https://www.democracynow.org/2016/12/27/did_trump_team_offer_ambassadorships
_in

エンターテイメント誌の「ザ・ラップ」(TheWrap)の報道によると、ドナルド・ト
ランプのチームは就任式に出演する一流タレントを探すだけでなく、有名人への伝手
がある出演契約交渉者たちを取り込むことによって出演者探しを手堅くしようとして
いるといいます。彼らへの報奨は、政府の要職と大使職です。ザ・ラップによると、
少なくとも2人の出演契約交渉者が職をオファーされました。このネタを暴露した、
ザ・ラップの上席記者イタイ・ホッドに話を聞きます。



○ドナルド・トランプが米国の無人機と標的暗殺計画を継承したらどうなるか?

https://www.democracynow.org/2016/12/27/what_will_happen_when_donald_trump

12月23日、ニューヨーク州シラキュースのハンコック空軍基地の外でおこなわれてい
た、米国の無人機暗殺計画に反対する非暴力の抗議行動で、4人が逮捕されました。
抗議者たちは、クリスマス休暇にちなんで、聖書の登場人物に扮し、空軍基地の門に
20フィート(約6メートル)の長さのキリスト降誕場面の背景を設置しました。同基
地は、空軍無人機計画の第174攻撃編隊の拠点です。番組では、オバマの無人機戦争
計画をドナルド・トランプが継承したらどうなるかについて検証します。コロンビア
大学の「ナイト憲法修正第1条研究所」(Knight First Amendment Institute)の設
立者であるジャメール・ジェファーに話を聞きます。彼の新しい著書のタイトルは、
The Drone Memos: Targeted Killing, Secrecy, and the Law(『無人機メモ:標的
殺害と秘密と法律』)です。



○ジョージ ・W・ ブッシュの倫理弁護士:トランプは大統領就任初日から憲法に違
反

https://democracynow.org/2016/12/28/george_w_bushs_ethics_lawyer_trump

ドナルド・トランプは大統領就任初日から憲法違反に陥るのでは?憲法の主要な専門
家の中にはそう見ている人たちがいます。憲法は公職者が「いかなる国王、君主、外
国からも贈答品、報酬、要職、称号を一切」受け取ることを禁止しています。法律専
門家達は、トランプの多くの事業がすでに大統領職当選で利益を得ていると指摘して
います。例えば、クウェートは最近、建国記念日の式典会場をジョージタウンの
フォーシーズンズ・ホテルからトランプ・インターナショナル・ホテルに変更しまし
た。ニュースサイト「シンクプログレス(Think Progress)によると、クウェートは
トランプ陣営から式場の場を移すよう政治的な圧力を受けたということです。トラン
プのホテルでイベントを行うよう声をかけられた外交使節は他にもあると報じられて
います。トランプとその一族は、アルゼンチン、ブラジル、グルジア、インド、アイ
ルランド、日本、フィリピン、トルコで事業を所有しプロジェクトを行っています。
さらに、トランプの事業はドイツ銀行、UBS 、中国銀行など外国の銀行から何億ドル
もの金額を借りています。ミネソタ大学の会社法教授で、2005 年 2 月から 2007 年
7 月まで、ジョージ・W・ブッシュ大統領ホワイトハウス主席倫理弁護士を務めたリ
チャード・ぺインターに話を聞きます。



○報告書:立法クーデター後のノースカロライナ州 もはや民主主義とみるのは不可
能

https://democracynow.org/2016/12/28/report_after_legislative_coup_north_caro
lina

ノースカロライナ州で出された新しい報告書によると、同州の民主主義的な機構には
欠陥が多く、もはや民主主義が機能しているとみなさないとされました。「選挙にお
ける清廉性プロジェクト(EIP)」が作成したこの報告書は、極端なゲリマンダー、
非白人種居住地域での投票者に対する抑圧、最近起きた次期知事に就任予定のロイ・
クーパー知事からの共和党による権力剥奪を指摘しています。EIP が、ノースカロラ
イナ州に対してつけた「選挙における清廉性」の点数は、 100 点満点中58 点でし
た。これはキューバやシエラレオネ、インドネシアの点数に匹敵します。ノースカロ
ライナ大学チャペル・ヒル校の政治学教授アンドリュー・レイノルズから話を聞きま
す。レイノルズは「選挙における清廉性プロジェクト」の創立者の一人です。



○CIA の尋問担当者:米国による侵攻時にサダム・フセインが取り組んでいたのは大
量破壊兵器ではなく小説執筆だった

https://democracynow.org/2016/12/28/cia_interrogator_at_time_of_us

10 年前の今週、2006 年 12 月 30 日に、イラクの元独裁者サダム・フセインが処刑
されました。サダム政権は 2003 年、米国による侵攻開始後まもなく崩壊しました。
ジョージ・W・ブッシュ米大統領は、フセインが大量破壊兵器を蓄積し、アルカイー
ダと連携しているとして侵攻を開始しましたが、この前提は事実に反していました。
侵攻によりイラクおよび周辺地域は安定を失い、100 万人以上が死亡しました。イラ
クとシリアでの戦闘はいまも続いています。イラクに関してこれまで語られたことの
ない観点で書かれた、衝撃的な新刊本が発売になりました。著者は 13 年前のサダ
ム・フセイン逮捕後に尋問を行った CIA のアナリスト、ジョン・ニクソンです。ニ
クソンは、米国侵攻時点で CIA が知っているつもりでいたサダム・フセインに関す
る情報の多くは間違っていたことを明らかにしています。尋問中にフセインは、 小
説執筆に集中することができるよう、2003 年までには自身の権限の大半を側近者に
譲っていたことを明らかにしました。大量破壊兵器計画はありませんでした。さらに
サダム・フセインはアルカイーダやその他、ワッハーブ派の教義に感化されたイスラ
ム主義グループに対して徹底して批判的でした。また尋問の際、フセインはイラクに
関して米国に警告を発しました。「あなた方は失敗するだろう。イラクの統治はそん
なに簡単でないことがわかるだろう。イラクのことばも歴史も知らず、アラブの心を
理解していない。だから、イラクで失敗するだろう」と。元 CIA アナリストで新刊
書Debriefing the President: The Interrogation of Saddam Hussein(『大統領へ
の結果報告:サダム・フセインの尋問』)の著者ジョン・ニクソンがゲストです。



○トランプ大統領就任前に 数十年に渡る気候変動の研究記録を保護するため科学者
らが奔走

https://www.democracynow.org/2016/12/29/scientists_scramble_to_protect_decad
es_of

約3週間後にドナルド・トランプが米国次期大統領に就任します。自然保護団体「シ
エラ・クラブ」(Sierra Club)によれば、トランプは科学的に証明された気候変動
を未だ否定する世界で唯一の指導者となります。トランプは選挙戦後、複数の気候変
動否定派をトランプ政権の重要職に指名すると発表しています。例えば、エクソン・
モービル社CEOレックス・ティラーソンを国務長官に、オクラホマ州検事総長スコッ
ト・プルイットを環境保護庁長官に、前テキサス州知事リック・ペリーをエネルギー
省長官に、そしてライアン・ジンケ下院議員を内務長官になどです。これを受けて、
連邦政府機関の科学者らは、トランプ新政権が数十年に渡る気候変動の科学的研究結
果を破棄、または葬ろうと試みる可能性があるとして強い懸念を表明しています。ト
ランプの上級アドバイザー、ボブ・ウォーカーは既に、NASAの気候変動研究への資金
援助の停止を提案し、このような研究は「ポリティカリー・コレクトな環境監視活動
だ」と発言しました。これを受けて、米政府が現在保持する気候変動研究データを早
急に保護するため、数十年に渡る政府出資の気候変動研究をコピーし保存する運動が
開始されました。ペンシルベニア大学図書館デジタル奨学制度次長で、気候変動研究
データ保護を目指す「データ保護プロジェクト」(Data Refuge Project)メンバー
のローリー・アレンに話を聞きます。



○トランプ政権下で標的となる可能性に備え 「インターネット・アーカイブ」がカ
ナダにサーバーを構築

https://www.democracynow.org/2016/12/29/facing_possible_threats_under_trump_
internet

トランプの大統領選勝利を受け、非営利のデジタル・ライブラリーである「インター
ネット・アーカイブ」(Internet Archive)は、同団体のアーカイブのコピーをカナ
ダに移行させると発表しました。このアーカイブには世界最大級の公開デジタル・ラ
イブラリーで、「ウェイバック・マシーン」(Wayback Machine)と呼ばれるウェブ
ページのアーカイブも含まれ、これを通して研究者が、政治家などが削除した過去の
ページへもアクセスできるようになっています。「インターネット・アーカイブ」の
創始者ブリュースター・カールに話を聞きます。



○トランプ就任前に 核ミサイルを発射可能な「厳戒態勢」ミサイル群から外すよう
 オバマ大統領に強く要請

https://www.democracynow.org/2016/12/29/obama_urged_to_take_us_nukes

有力な軍縮組織が、ドナルド・トランプが大統領に就任する前に核ミサイルを発射可
能な「厳戒態勢」ミサイル群から外すようオバマ大統領に求めています。「プラウ
シェアズ財団」(The Ploughshares Fund)は、オバマ大統領に対し、次期大統領の
核攻撃能力を抑制する措置を取るよう求める公開請願書を配布しています。先週、次
期大統領トランプは、新たな世界的軍拡競争の可能性をツイッターで示唆し、核兵器
専門家らは懸念を示しています。核ミサイルを発射可能なミサイル群から外すようオ
バマ大統領に求める、プラウシェア財団のジョセフ・シシリンシォーネ理事長に話を
聞きます。



○ジュリアス&エセル・ローゼンバーグの息子たち 母の核兵器スパイ容疑を晴らす
よう オバマ大統領に求める

https://www.democracynow.org/2016/12/29/sons_of_julius_ethel_rosenberg_ask

2人の兄弟がオバマ大統領に、母の容疑を晴らすよう最後の嘆願を行っています。マ
イケルとロバート・ミーロポール兄弟は、オバマ大統領に母親の故エセル・ローゼン
バーグの潔白を証明するよう求めています。エセルは、兄弟の父、ジュリアス・ロー
ゼンバーグとともに、核兵器機密をソ連に渡そうと試みた容疑で告発され、1953年6
月19日に死刑されました。FBI長官J・エドガー・フーバーは当時、ローゼンバーグ夫
妻は「今世紀最悪の犯罪」を犯したと非難。ローゼンバーグ夫妻は共犯のモートン・
ソーベルとともに、ソ連が原子爆弾の秘密を入手する手助けをしたと米政府は主張し
ました。しかし擁護派は、エセル・ローゼンバーグがこの諜報活動に参加した証拠は
ないと言います。シートン・ホール大学法学部による新たな報告書によれば、エセル
は夫に対する罪の証拠固めの目的で、駒の一つとして米政府に利用されただけだった
と示唆されています。エセル&ジュリアス・ローゼンバーグの次男ロバート・ミーロ
ポールに話を聞きます。両親が死刑に処されたのは、彼が6歳のときでした。



○ダイアナ・ブトゥー&ギデオン・レビがイスラエルの入植地拡大、ケリー演説、軍
事支援と二国家解決の終焉

https://www.democracynow.org/2016/12/30/gideon_levy_diana_buttu_on_israeli

ジョン・ケリー国務長官は28日の重要演説でイスラエル政府を激しく非難し、イスラ
エルが占領中のヨルダン川西岸地区にユダヤ人入植地を絶え間なく拡大している事実
は、イスラエルの民主主義を脅かし、パレスチナ人の分離独立を認める二国家解決案
の息の根を止めるものに他ならないと述べました。「もし、[パレスチナ人の独立国
家を否定して]一つの国家のみにする道を選ぶなら、イスラエルはユダヤ人国家か民
主主義国家のどちらか一方にはなれるが、両方にはなれない。本当に戦争状態が終わ
ることも決してない」とケリー長官は発言しました。ケリーの演説は、先週行われた
国際連合安全保障理事会の決議で米国が拒否権を行使しなかったことを、イスラエル
が激しく非難したことを受けたものです。この安保理決議はイスラエルによる占領地
での入植地拡大は、明白な国際法違反であると断罪するもので、14対0で可決されま
した。米国は棄権しました。パレスチナ人弁護士のダイアナ・ブトゥーと、イスラエ
ル人ジャーナリストでハアレツ紙コラムニストのギデオン・レビに話を聞きます。



○エイバ・デュバーネイ監督の大量投獄についての記録映画「13th」アカデミー賞の
最終候補に 

https://www.democracynow.org/2016/12/30/ava_duvernays_documentary_13th_about
_mass

エイバ・デュバーネイ監督のネットフリックス配信の最新ドキュメンタリー映画13th
(『13番目』)は放送映画批評家協会賞の3部門の対象に選ばれ、アカデミー賞ド
キュメンタリー映画部門の最終候補にも残りました。この作品は、米国の刑事司法制
度がいかに人種差別によって動かされていたかを、奴隷制度の時代から今日の大量投
獄まで時系列で示します。13thという作品名は、犯罪の刑罰を除いて奴隷労働を禁止
した合衆国憲法修正第13条に由来します。デュバーネイの過去の作品には、2014年の
ヒット作『グローリー/明日への行進』(Selma)があります。この映画は1965年3月
にアラバマ州のセルマからモンゴメリーまで行われたデモ行進を描いたもので、マー
ティン・ルーサー・キング・ジュニアを中心とする公民権運動の指導者が投票権の平
等を求める闘争に全米の注目を集めるために企画したものです。『グローリー/明日
への行進』で、デュバーネイはアフリカ系アメリカ人女性監督として初めて、アカデ
ミー賞の最優秀作品賞にノミネートされました。







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