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もう黙ってられない「国の無策と責任放棄」〜今村大臣暴言に避難者らが抗議

動画(10分)

 「自主避難者が帰れないのは自己責任。裁判でもなんでもやればいい」と発言した今村復興大臣に、連日抗議の声が巻き起こっている。フリージャーナリストに暴言を吐いた記者会見で問われるべきは、単なる舌禍ではない。4月7日も180人ほどの自主避難者や市民が復興庁前で、国の無策と責任放棄を追及した。

 「なぜ自主避難せざるをえないのか。それは事故前の20倍に放射能の許容範囲を引き上げたせいだ。避難者に寄り添うといいながら、復興庁は6年間わたしたちに寄り添ってくれなかった」。妊娠中の妻と静岡に避難した長谷川克己さんが大きな声で叫んだ。遠い避難先から駆けつけた人は他にもいる。

 森松明希子さん(写真上)は大阪からやってきた。「郡山市と大阪に二軒の家を構えて生活している。自主避難ではなく、自力で避難しているのだ。子どもの命や健康を守るのが復興庁の役目ではないのか。自己責任といって被害者に責任を転嫁し、事故の責任を矮小化するのが国の仕事なのか。6年待ったが、もう時間がない。福島をはじめ、汚染地域からたくさんの子どもの病気が出ている。私は福島県民であると同時に、主権をもった国民だ。原子力災害が起きたときに放射能被ばくから免れ、健康を享受するのは子供にも大人にも等しく与えられた基本的人権。そのことをご存知ないようなので、大阪から6歳の子どもを連れてきた。本当なら家族全員で入学式のお祝いをしたかったのだ」。

 いわき市から都内に避難している鴨下裕也さんは「私の家も4万ベクレル/屬鯆兇┐覬染。そこから逃れて避難している。『避難していない人もいる』と大臣は言うが、その人たちは被ばくに晒されながら生きることを強いられている。現に185名の甲状腺がんの子どもの八割は、区域外に住む子どもたちだ」「裁判でも何でもやればいいと言うが、とっくにやっている。3月17日の前橋判決では、国の責任が全面的に認められた。それをきちんと受け止めるべきで、支援という言葉でごまかしてはいけない」と訴えた。

 復興大臣の本音を引き出した西中誠一郎さんは「今日も記者会見が行われたが、多くのメディアが来て、それぞれ自分の関心で質問していてよかった」と発言。「復興大臣は誰に謝っているのか。私に謝られてもしょうがない。おそらく何が間違っているのか、わかっていないんだろう。あの発言で傷ついた被災者はたくさんいる。辞めさせる前に、すこしでもそれを自覚させる必要があると思う」。

 武藤類子さんは「私は福島県に住んでいるが、安心して暮らしているわけではない。昨日は120メートルある排気塔に新たな破断が見つかった。家の窓を開ければうず高く積みあがった除染による廃棄物がある。そういうところに帰還させられているのだ」。

 まだ灯りのついた復興庁の建物に向かって、市民の言葉は途切れることなく続いた。3月31日、ついに被災者への住宅提供が打ち切られたことを受けて、シングルマザーの女性は「住まいの心配をすることがどれだけ怖いか、あなたたちにはわからないでしょう」と叫んだ。「今村大臣は『帰ってる人も苦しんでいる』というが、なぜ苦しみながら福島に帰らなくてはならないのか本当にわかっているのか」「チェルノブイリは日本より貧しいのに、子どもをちゃんと避難させ保養させているではないか」という声もあった。

 長期の避難に不可欠な住宅保障。せめてこれだけでもと集められた何万筆もの署名のことも「知らない」と言ってのけた復興大臣。西中記者によって避難者の声に向き合っていなかったことがさらけ出された。大臣の辞任を求める署名は2万8千筆。この署名の存在を知らないとは言わせまい。今度こそ避難者の、そして国民の声を聞くべきだ。 【有森あかね】


Created by staff01. Last modified on 2017-04-08 15:55:05 Copyright: Default

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