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 安倍政権の教育政策と、東京都の現状を問う<「日の丸・君が代」強制反対!教育の国家支配と闘おう!2・2総決起集会>が2月2日、都内で開かれた。参加者は主催者の予想を超える130名。教育委員会制度の解体や、道徳教育の教科化など、連日の報道に危機感を覚える教育関係者、市民が多数参加した。

 「憲法『改正』と安倍政権の教育政策の流れ」をテーマに講演した高橋哲さん(埼玉大学准教授・写真上)は、安倍政権のめざす教育改革は、国旗国歌の強制や道徳教育など復古主義の装いをしているが、その本体は新自由主義にある。大企業がより稼ぎやすい状態を作るのがその目的。そのためには、公教育をできるだけ縮小してエリート教育に重点投資する。教育委員会などの統治機構をより支配しやすいものに変えてゆく。競争からおちこぼれた子どもたちの反乱をみこして、治安対策として、保守主義、復古主義教育を実施しようとしていると語った。

 永井栄俊さん(元都立高校教員・写真上)は、「都教委『改革』における新たな段階」として、日の丸・君が代強制や人事考課で現場の教員支配を作り上げた都教委の矛先は、いま生徒に向かっている。生活指導では生徒個人への厳罰主義(ゼロ・トレランス)が横行し、学力スタンダードと称して、能力主義の徹底がすすんでいる。また、教員への新たな攻撃として、被処分者への二重処分や、採用前研修の強制などがある。東京都のブラック企業化がすすんでいる、と報告した。安倍政権の教育政策をまさに先取りする東京都の実態が明らかになった。

 練馬区で自衛隊監視活動をする坂本さん(写真上)は、昨年実施された田無工業高校の自衛隊駐屯地宿泊防災訓練について、「生徒たちは行進訓練をさせられていたが、これは自衛隊では行軍訓練。ベッドメイキングもさせられた。これらは防災とは何の関係もない自衛隊員になるための予備訓練。命令どおりに動く人間を作っているとしか思えない。明日から3日間、さらに大規模な訓練が行われる」と語った。

 そのほか、東京で「君が代」不起立を続ける田中聡史さん(板橋特別支援学校)や大阪で不起立闘争に取り組む辻谷博子さん等の報告があった。安倍政権は今国会で、集団的自衛権に踏み込む前に、一連の教育「再生」を一気に推し進めようとしている。抵抗する教員たちと手をつなぐ幅広い運動が求められている。(佐々木有美)


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