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LNJ Logo 小冊子「被ばく労働自己防衛マニュアル」を作成
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News Item 0710sassi
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*レイバーネットMLから

なすびです。

 多くの方にご協力頂き、標記の小冊子を制作しました。これを用いて原発労働
者への相談活動を進める準備をしています。

 詳細は下記サイトをご覧ください。
http://2011shinsai.info/node/400

あなたの命を「使い捨て」から守るために
被ばく労働自己防衛マニュアル

◆制作:福島原発事故緊急会議
 http://2011shinsai.info/   E-mail: contact@2011shinsai.info
 代表連絡先:ピープルズ・プラン研究所
  東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F 
  Tel: 03-6424-5748 Fax: 03-6424-5749
◇この冊子に関するお問い合わせ
  福島原発事故緊急会議 被曝労働問題プロジェクト
  担当:なすび(山谷労働者福祉会館) e-mail: nasubi@jca.apc.org

【送付依頼先】contact@2011shinsai.info ないし nasubi@jca.apc.org
【価格・代金】労働者に広く配布することを考え、定価はありません。可能な
方・団体は、1部200円を目安にカンパをお願いします。広範に配布し労働相談
活動での利用を考えている方は、ご相談ください。カンパ代・送料は同封する郵
便振替用紙をご利用ください。
※今後、被曝労働者への相談活動を通じ、バージョンアップしていく予定です。

<制作主旨>
この冊子を手にされた労働者の皆さんへ

 原発はハイテク&クリーンなイメージをPRされていましたが、防護服を着て雑
巾がけの除染作業に象徴されるように、実際には危険で人海戦術的な被ばく労働
なしには稼働しないのが実態です。しかし、国策である原子力事業は、膨大な宣
伝広告費を用いてこの事実を隠蔽してきました。
 日本で商業原子炉が稼働を始めて45年が経過し、被ばく労働者ののべ人数は45
万人とも言われています。被ばく労働によると思われる白血病やがんで苦しむ労
働者は多数いますが、被ばく労災の認定は2011年5月段階でわずか10件しかあり
ません。重層的下請構造による雇用責任の曖昧さと、使い捨てを前提とした差別
的雇用関係が、原子力事業の隠蔽体質を補完しています。原子力での労働はとり
わけ警戒を要する仕事です。
 今、福島第一原発のメルトダウンと水素爆発、それに伴う深刻な放射能放出
は、近隣地域のみならず東日本全体を深刻な危機に陥れています。
 これまで、労働者を被ばく労働から守り、全ての被ばく労働を拒否すれば、こ
の危険な原発を停止させることができる可能性がありました。しかしこの事故で
は、誰かが被ばく労働をしなければ、さらに深刻な壊滅状況を止められない事態
になってしまいました。しかしそれでも、そのために捨てられて良い命はありま
せん。
 極めて高い放射線量下にある現在の福島第一原発での作業は、通常以上に、多
くの労働者による人海戦術が不可避です。既に多くの求人が、職安で、避難所
で、日雇寄せ場や野宿者の集まる場で、公式・非公式なルートで行われています。
 これまでも原発関連の仕事で生計を立てていた方、原発の安定と地元の復興に
使命感を持つ方々が、求めに応じて作業に入っていることが伝えられています。
また、不況の中で他に仕事がない失業者、非正規・派遣労働者が、原発での労働
に就かざるを得ないケースもあると思われます。労働者保護の観点からは、きっ
ぱり就業を拒否すべきケースも少なくないでしょう。しかしやむを得ず被ばく労
働につく場合でも、それは命を売るものであってはなりません。

 この冊子は、より被ばく環境に入りやすい下請労働者を想定して作成されまし
たが、現地採用され現場の最前線にいる東電社員や系列社員も同様です。これ以
上原発で苦しみ、殺される労働者と悲しむその家族・友人が出ないよう、この冊
子が最大限活用されることを願います。



Created by staff01. Last modified on 2011-07-10 13:32:19 Copyright: Default

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