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投稿者: 木村健二

反動判決を糾弾し、社民党の再生にさらに邁進する

 去る2月1日、最高裁は、社民党現執行部による「整理解雇」の不当性を訴えた被解雇者の上告を棄却するという、歴史的な反動判決を出しました。働く者の権利を容赦なく切り捨てる不当判決が続くなか、私たちも楽観はしていませんでしたが、よもやここまで司法反動が進んでいるとは思いませんでした。私たちは、政党で働く者の労働基本権の侵害を最高裁が公式に認めたことを強く糾弾すると同時に、かつては最高裁裁判官国民審査では全員にバツを付ける大衆運動を展開していた社会党・社民党が、その反動裁判官の反動判決に救われる姿を見て、心から情けなく、やりきれない思いを禁じえません。

 この訴訟をめぐる一連の判決は、この整理解雇を認めなければ、社民党のみならず、政治権力を握る他の政党の労働問題を呼び起こしかねず、政治権力からの批判を恐れての判決だったことは間違いありません。その意味できわめて政治的な判決であり、政治権力の中心である政党を労働基本権の適用除外にすることでこの政治権力を守護するという反民主主義的な意図に基づいた、文字通りの反動判決です。したがって、今回の反動判決は、裁判所という権力が社民党現執行部を自分たちと同じ体制の一部、政治権力の一部として取り扱ったのであり、かつて基本的には反体制であった社会党の最終的な崩壊を、権力が促進しようとしていることは明らかです。

 結果的に裁判には負けましたが、別の被解雇者については、あまりのひどさに裁判所が金銭和解を提案し、それが実現したことは事実上の勝利と考えられます。また、この解雇撤回闘争を通じて、全国の思わぬところ、思いがけない大勢の市民から激励の声を届けていただきました。不当解雇を受けた全国の多くの労働者は、わが事のように被解雇者の闘いを支えてくださいました。「整理解雇」問題に象徴される社民党の現状を憂い、その再生を願いながら、この闘いに注目し、ご支援・ご声援をいただける多くの市民・労働者・社民党支持者の強固なネットワークを形成できたことでも、この闘いの意味は大きかったと実感しています。

 社民党現執行部による不当解雇を裁判所が容認してしまったことによって、社民党を真の社会民主主義の政党として再生させるという私たちの闘いは大きな試練を迫られることになります。しかし、日本において真の社会民主主義勢力を確立することは、1人被解雇者の問題ではなく、政権交代の実現とともに、日本政治の最大の課題の一つであり、私たちはあきらめるわけにはいきません。また、これまでの裁判闘争を通じて広がった市民のネットワークをさらに拡大しながら、社民党の再生を求める闘いを力強く進めていきます。

2008年2月2日
社民党不当解雇撤回闘争支援全国ネットワーク
代表世話人・木村健二他
http://www.shaminto.net/

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