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東京・荒川で「憲法を守る会」設立総会開催される | ||||||
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9月28日、東京荒川区のサンパール荒川・小ホールで「平和憲法を守る荒川の会」の発足集会が行なわれ、地域で活動する個人、団体、労組など約100人が参加した。
荒川区職労の白石孝さんは、職場での取り組みを紹介(写真)。組合で昼休みのビデオ上映会を数十年間続けていること。WPNの集会に組合として参加していることなどを報告した。そして「差別されている人々ほど、戦争になったときに支配者や体制の側に動員されやすい」と警告し、労働者の均等待遇を求める運動に力を入れることの重要性を訴えた。
野宿者の支援活動を行なう「ほしのいえ」の三上一雄さんは、「野宿者の状況は日本全体の貧困の状況だ」と強調した。東京教組特区教の岡本芳明さんは、荒川で「つくる会」の教科書採用を許さなかった01年夏の反対闘争の意義を振り返った。 呉崙柄さんは在日の立場から発言。「私たちにも憲法についてモノを言う権利がある。日本がしでかした戦争への反省の誓約書が現憲法だ。改憲の世論の拡大は恐ろしい。アジアの人々は日本がもう一度過去の過ちを犯すのではないかと危惧している」。部落解放同盟荒川支部長の大橋利治さんは自身の戦争体験を語った。第一部の最後に、事務局から会の紹介と規約が提起され、大きな拍手で承認された。 ■美しい演奏と静かな語り 第二部は崔善愛(チェ・ソンエ)さんのピアノコンサート(写真)。チェさんは北九州出身の在日3世。指紋押捺を拒否して裁判で闘い、ピアニストとして演奏活動を続け、「平和と人権」をテーマに各地で講演を行なっている。第一部の終了が遅れたが、わずかな休憩の後、オレンジ色のドレスで颯爽と登場。繊細かつ力強い音色がホールに響き渡る。 「私たちは『平和』という言葉を簡単に使っているが、その原点はなにか。人間は死ねば忘れ去られる。ならば私たちが生きているうちにやるべきことはいったい何か。私の場合、ピアノを演奏することではない。そうではなくて、自分たちがやりたいことができる社会をつくることだ」。「ポーランドの人々にとって、ショパンの音楽は自分の国を取り戻す音楽だった。それは自然な愛国心だ。日本は他国に侵略されているわけではない。なのになぜ愛国心を押しつけるのか」。「音楽は記憶である。歌としての『君が代』の問題というよりも、それにまつわる忌まわしい記憶の数々を人々は拒絶しているのだ」。 チェさんが奏でる旋律に、私は身体が硬直した。やっぱりライブはいいものだ。深々と礼をしてチェさんは続ける。「父は人権運動家だった。すべてのことは人から始まる。一人が家族を変え、家族が地域を変え、地域が社会を変えていく」。「麻生さんを見ていて、私は彼に良心があるのかと思う(会場笑い)。しかしどんな為政者にも良心はある。私は人間の良心を信じている。私たちは人々の後ろにあるものに語りかけていく。平和を語ることが浮き上がっている時代だが、まだ間に合うはずだ」。アンコール曲の演奏後、スタッフから花束が贈呈された。 閉会のあいさつは事務局の久保清隆さん。「荒川にはユニークな運動スタイルがある。これを生かして何事も市民の目線で考えていくような、地に足のついた運動を作っていく。今日はその第一歩だ。この会場ですでに数人の方が会員になってくれた。気合を入れてやっていきたい」。会場受付ではチェさんの著作やサイン入りのCDが売られていた。居酒屋での交流会は夜遅くまで続いた。 豪華な会場と豪華なゲスト。小さなこの会には不相応かもと心配したが、なんとかやりきった。問われるのはこれからの活動だ。(写真と報告=レイバーネット会員・Y) Created by staff01. Last modified on 2007-09-29 19:20:06 Copyright: Default |