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2025/11/09 資本論を読む会(世田谷)のご案内

◆当会主宰の宮崎氏による英語版翻訳『資本論』(宮崎氏による英語版の翻訳)をテキストにした輪読会です(もちろん各出版社刊の邦訳と読み比べています)。
 この間、第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」のところを、時間をかけて議論しています。第1節、第2節を終え、第3節「価値の形式、または交換価値」(宮崎氏による翻訳。全集版では「価値形態または交換価値」)のところを読み合わせています。
 「つかみどころのない価値」が「社会的労働を実体とした関係性を元にしたもの」として理解するまではきたのですが、その価値がどのように表現され、貨幣形態にまで発展するのかを理解する”困難”さについては、輪読して議論を進めているところです。これまで第1節、第2節では、商品に含まれている「価値と使用価値」、それらを形成する「具体的有用労働と抽象的人間労働」について把握してきました。ここ3節ではそのことを前提に、2つの異なった商品の互いの関係(交換関係)の分析に”戻り”、「相対的価値形態と等価形態」、相対的価値形態にある商品aが等価形態にある商品bによって価値が表現されるメカニズムが示されています。そして貨幣形態の発生にまでにいたるプロセスが明らかにされます。議論の方は、英文の翻訳、理解をめぐっておこなわれ(豪華な軍服と訳すのは誤りでは?等々)ました。価値形態に関する議論はまだまだ続きそうです。

◆当読者会では、『資本論』を読み、参加者それぞれが思い思いの見解で意見交換しています(多々脱線あり)。ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるジェノサイド、等々、世界秩序がドラスチックに変動しています。並行して資本主義の変容も進んでいます。国家による経済への介入、バブルを連想させる株価の変動、円安も進んでいます。国内政治情勢も高市自民党総裁の登場によって急速な経済の軍事化が勢いを増しています。極端なナショナリズムの高揚や排外主義への傾斜が進んでいることもその反映でしょう。
 当会には資本主義に反対や賛成の方も参加なさっています。テキスト(英語版宮崎氏訳)は英文、和文とも用意してあります。手ぶらでご参加ください。共に学び語り合いましょう。また、メーリングリストへの登録により、Zoom の参加も可能です。

           記
◆日時
 第197回  2025年 11月 9日(日) 午後6時半より9時まで。

◆テーマ
 第一篇「商品と貨幣」第一章「商品」の第3節「価値の形式、または交換価値」(全集版では「価値形態または交換価値」)を検討します。
 ★会場は三軒茶屋のキャロットタワー3F 生活工房スペースC。
  世田谷区太子堂4丁目1−1 ☎ 03-5432-1543(生活工房) 東急田園都市線 三軒茶屋駅前。 

  会費・入会金は無料ですが、1〜200円以下でのカンパをお願いしています

  第198回(12/14)、第199回(26年1/18)と続く予定です。

◆連絡先
 資本論を読む会(代表 宮崎恭一) kyo-miya@k08.itscom.net 03-3720-1621(宮崎) メーリングリストの会員も募集中です。

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