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Status: published View |
2025/11/03 市民の力で社会を変えよう！連続市民講座��「生活保護基準引き下げに違憲判決 最高裁判決の意義を広めよう」（11/3 14:00〜 兵庫・尼崎市）
案内→https://x.gd/FFf5Pチラシ→https://x.gd/0XAM6
安倍政権（当時）による生活保護基準の大幅な引き下げは憲法25条の生存権に反するとして、こ全国の利用者が国と各自治体を訴えていた「いのちのとりで裁判」の上告審判決で最高裁第３小法廷（宇賀克也裁判長）は、6月27日、保護基準引き下げを違法とする統一判断を示した。
2013年から強行された史上最大の生活保護基準引き下げ処分が違法であると断罪されたのだ。
利用者側の勝訴がこれで確定した。
市民の力で社会を変えよう！連続市民講座�� 生活保護基準引き下げに違憲判決 最高裁判決の意義を広めよう
日 時：2025年11月3日（月・休）14:00〜
場 所：東園田町（ひがし・そのだちょう）総合会館
〒661-0953 兵庫県尼崎市東園田町4-94-2
阪神「園田駅」徒歩約1分
アクセス→https://x.gd/vE7N0
地図→https://x.gd/tdnFZ
内 容：
・講演：和田信也弁護士
・報告：生活保護基準引き下げ違憲訴訟原告
会場費：500円
主 催：市民の力で社会を変えよう！連続市民講座
連絡先：090-5132-0028（小柳）
6月27日の最高裁第３小法廷。
細長い階段をあがるとそこは広いフロア。
引き下げアカン！
大阪の会代表は「ついにここまで来ることができた」と感極まっていた。
法廷は正面に裁判官が座る５つの椅子席、傍聴席は左右に記者と関係者席、真ん中は１列12席×４列の傍聴席。
テレビ撮影のために13時に５人の裁判官が着席。
関西からの原告２人が座り、弁護団からは小久保哲郎弁護士、和田信也弁護士等が着席し判決を待った。
傍聴席には原告Ａさんが着席し、重度障害者のＢさんも車椅子で傍聴席に。
完全勝利判決、宇賀裁判長が画期的意見
主文を読み上げると10人以上いた記者が一斉に外に出て行った。
主文だけでは勝訴か敗訴かすぐには判断できなかったが、判決理由まで読み上げられるとようやく勝訴が判明。
最高裁の正門前には多数のマスコミが集まっており、完全勝訴したという興奮と熱気があふれていた。
参議院会館での報告集会で「判決の評価」を聞かれた小久保哲郎弁護士は「国賠が認められなかったのは残念だが、満点」と答えた。
さらに重要なことは、宇賀裁判長が「原告らが『最低限度の生活の需要を満たす』ことができない状態を９年以上にわたり強いられてきたとすれば、財産的損害が賠償されれば足りるから精神的損害は慰謝する必要はないとはいえず、その額は、それぞれの請求額である１万円を下回らない」と国家賠償を認めるべきだという少数意見を述べたことである。
宇賀裁判長の少数意見は「生活保護 最高裁判決全文 令和５年（行ヒ）第３９７号」で検索すると最高裁判所のＰＤＦが見つかる。
一読してほしい。
市民の力が政治を変える
この引き下げは2012年、生活保護費の10％引き下げを公約に政権に返り咲いた第２次安倍政権が強行したものだ。
厚労省は政権に忖度し合理的理由のない引き下げを2013年から強行した。
以来12年、その矛盾をあばき、引き下げの違法性を明らかにするために全国で千人を超える原告が、29都道府県で裁判闘争を闘ってきた。
この勝訴は原告、弁護団、支援者、良心的マスコミ等々との共同の闘いの賜物である。
原告団は判決後、国が全利用者に謝罪し、２百万人の全利用者に対する引き下げられた差額３千億円（6・28毎日新聞）の、2013年からの補償、保護基準を基礎としている最低賃金や種々の社会制度への引き下げの影響の洗い直しと、その被害の回復を求めた。