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2025/10/05 一人芝居 狭山事件 石蕗(つわぶき)の花 岩崎正芳さん(10/5 19:30〜 大阪・茨木市)

案内→https://x.gd/d8zyG
チラシ→https://x.gd/FvLmt

 がん闘病の元中学教員、「狭山事件」の一人芝居にかける思い

 1963年に埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で、再審請求をしていた石川一雄さん(3月に死去)が残した短歌を題材にした一人芝居。
 退職後に演劇の世界に身を投じた元中学校教員が舞台に立つ。
 タイトルは「石蕗(つわぶき)の花〜石川一雄・短歌に託して〜」。
 演じるさいたま市の岩崎正芳さん(68)は「再審請求中に亡くなった石川さんの無念の思いを少しでも見に来てくれた方々に届けたい」と話す。
 岩崎さんは2017年まで37年間、埼玉県上尾市内の中学校で社会科の教員を務めた。
 教員時代には人権教育に力を入れ、被差別部落問題の影響が指摘される「狭山事件」を教材としてきた。
 岩崎さんは「被差別部落出身の子など、さまざまな困難を抱えた子どもたちに寄り添ってきた」と振り返る。
 冤罪を訴え、再審請求中だった石川さんの支援にも奔走した。
 定年退職後、大学時代に熱中した演劇を再びやろうと、プロの劇団に所属。
 2022年には狭山事件をテーマにした法廷劇「闇にただよう顔」(土方鉄作)を企画した。
 石川さん夫妻も来場し、追加公演を行うほど盛況だったという。
 そんな中、昨年4月にがんが見っかった。
 放射線治療を受けるなか、「先の人生を考えた。劇団をやめ、狭山事件の芝居に今後の人生をかけてみよう」と決意した。
 公演は石川さんの短歌から19首を選び、歌に込めた思いを紹介しながら、石川さんの人生を振り返る内容だ。
 獄中と仮釈放後の2部構成となっている。
 照明や演奏、小道具などはかつての教え子や教員仲間、家族など周囲の協力を得て、公演にこぎ着けた。
 2025年3月に再審請求中だった石川さんが亡くなり、お連れ合いの石川早智子さん(78)は4月、東京高裁に第4次再審請求を申し立てた。
 石川さんの無念を思い、岩崎さんは、最後のせりふでこう叫ぶ。「見えない手錠が外れるからなあ」。
(朝日新聞2025/4/12より間接引用)

獄窓は皆閉ざされて
音もなく
降る雨の中に石蕗の花

石川一雄さんの見えない手錠をはずしたい

一人芝居 狭山事件 石蕗(つわぶき)の花
日 時:2025年10月5日(日)19:30〜21:00(19:10開場)
場 所:茨木市立男女共生センター ローズWAM 地下2Fホール
 〒567-0882 大阪府茨木市元町4-7
 阪急「茨木市駅」徒歩約6分
 JR「茨木駅」徒歩約11分
 地図→https://x.gd/53MhZ
出 演:岩崎正芳さん(元中学校教員)
協 力:
 南雲武雄さん(演奏)
 青木明兄さん(音響・映像)
 鈴木克己さん(小道具)
 岩崎舞子さん(小道具)
 部落解放同盟北足立郡市協議会女性部(絵・声)
 他
資料代:1000円
主 催:
 狭山事件を知ってもらう会@茨木・高槻
 サポートユニオン with YOU
連絡先:sayamajiken.shittemoraukai@gmail.com

今回の上演のため埼玉県からお越しいただく出演者・スタッフのご紹介
・芝居:岩崎正芳さん(元中学校教師)
・フルート等演奏:南雲武雄さん(元中学校教師、狭山事件を考える入間地区住民の会事務局長)
・音響・照明スタッフ:青木明兄さん(元中学校教師、埼玉県人権教育研究協議会副会長)
劇団「石蕗会」として全国各地で上演中。ご依頼は岩崎正芳さん(080-4682-1957)まで。

 狭山事件とは

 1963年5月1日、埼玉県狭山市で女子高校生が行方不明になり、脅迫状が届けられるという事件がおきました。
 警察は身代金を取りに現れた犯人を取りのがし、女子高校生は遺体となって発見されました。
 警察は、付近の被差別部落に見込み捜査を集中し、石川一雄さん(当時24歳)を別件逮捕。
 強引にウソの自白をさせて、犯人にでっち上げました。
 一審は死刑判決、二審で無期懲役判決、上告は棄却されました。
 第1次、第2次の再審請求では一度の事実調べもなく棄却。
 1994年12月、石川さんは仮出獄。
 2006年5月に第3次再審請求開始。
 2009年、裁判所、検察、弁護団による三者協議が開かれ、裁判所は検察に証拠開示を勧告しました。
 開示された証拠にもとづき弁護団によって次々と無罪を示す新証拠が明らかにされています。
 もうすぐ裁判所による事実調べがあるかもしれないという期待の高まった今年3月11日、石川さんは無念にも他界されました。
 今、お連れ合いの石川早智子さんが申立人となって第4次再審請求をしています。

「被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件」黒川みどり著
〜「石蕗の花」のベースになった本

 戦後を代表する冤罪事件「狭山事件JO被差別部落に生まれた、ただそれだけの理由で石川一雄は殺人犯として逮捕された。
 貧困ゆえの無学に苦しんだ生い立ち、30年に及ぶ獄中生恬と部落問題への眼ざめ、仮釈放後も続く無罪を勝ち取るための闘い――その半生を辿りながら、部落差別が冤罪を生み出したことを明らかにする。

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