本文の先頭へ
LNJ Logo 名古屋エッセイ
Home 検索
 


名古屋コラム

郵政首切り25年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 方向音痴の郵便屋さん

 ア ハッピイ ニュー イヤー!

 今年、4・28反処分は26年目を迎えます。これまでのものすご〜い長い年月、ご支援連帯をホントに有難うございます。最高裁の決定がでるまで、長ければ昨年6月30日東京高裁の逆転大勝利判決から4年前後と言われています。最高裁決定後も闘いが続くこともあるし、決定前に郵政公社=政府側を交渉の場に引きづり出して争議解決を迫ることもアリだと思います。いずれにしても、今年も、支援してくれる仲間の大変さに遠慮しないまま闘い続けてしまいますので、悟りと腐れ縁と慈悲と希望の心などでもって、よろしくおつきあいをお願い致します。

 ビデオプレス製作一時間ビデオ「免職者たち(仮)」上映運動など・・・1月25日18時開場・18時40分上映in東京仕事センター(旧飯田橋シニアワーク)試写会・・・、郵政の「官営反対、民営化もっともっと反対」活動と一緒に、現在の荒廃した職場=マル生職場の原点である4・28処分を撃っていきたいと思います。

     *     *     *     *     *

 早ければ今年中にも、最高裁は公社の「上告受理の申立」に門前払いの「棄却」決定を出す可能性だってある。となればすぐに郵便屋さんに復帰なのだが、「ちょっと心配」が二つある(本来なら高裁判決の段階でもう既に郵便局で働いていなければならないのに、国家機関である郵政公社は違法にも就労拒否を続けている。最高裁の決定がでるまでの今現在、日本における最高の法的効力は、郵政公社総裁のイチャモン=上訴など足元にも及ばない高裁判決なのだから)。

 一つは、方向音痴。「ボクが首になったのは、差別反対の反マル生闘争のせいではなく、郵便屋なのに方向音痴だったからさ」などと道を間違えた時などに冗談を言ってきたが、時によると真顔でうなずく奴がいたりする程の方向音痴なのだ。

 確かに伊能忠敬は、55歳から71歳まで停年退職もしないで日本中を歩き地図を創ってしまわれたのだから、方向音痴ではないだろうし彼には及ばないだろう。だが、伊能忠敬よりももっと有名なコロンブスよりは、ボクはましだと思う。1492年、彼はアメリカ大陸をインドと間違えてしまう程の大胆な方向音痴だった。更にヒドイと思うのは、彼ら欧州人は先住民のネイティブアメリカンを勝手にインディアンと名付けてしまい呼び続けたことだった(ついでに言うと、土地財産文化を奪い殺し、たばこをスペインに持ち帰ってニコチン中毒を世界に広めた。現在、この「被害者」の一人である中毒患者のボクは「局内禁煙」の郵便局へ職場復帰なのだ)

 誤配をした場合、例えばアメリさんの家をインデさんの家と間違えて郵便物を届けてしまった場合、普通ならお詫びをするだろう。ところがコロンブスたちは逆に、アメリさんの家を勝手にインデと命名して誤配の事実を隠してしまったのだ。

 ボクはこんなことはしない。第一、郵便配達をしていた時は、方向音痴ではあっても誤配自体がとても少なかった。当時の郵便屋さんは、仕事そっちのけのゴマすり出世主義=第二組合員などを例外として、皆、自然に職人気質を身に付けていたからだ。一年で一区覚えるのが平均だった。宛名不完全でもちゃんと配達をした。今のような、一ヶ月かそこらで、非常勤だったらもっと短期間で一区覚えさせられ、誤配・遅配・苦情殺到の職場ではなかった。地域住民と「仲良し」だったのだ。

 このように「科学的に」「精密に」分析してみると、方向音痴自体は郵便配達にさしたる支障のないことが判明する。とにかく、あのコロンブスでさえ今もって絶賛されているのだから、「ちょっと心配」ではなく大威張りして良いはずだ。

 二つ目は、営業を優先しながらの配達だとか過労死辞さず勤務だとかトヨタ方式だとか、ワケ解らない不合理充満の合理化職場に様変わりしていることだ。是非とも、ボクが職場復帰する前に、早急に、可及的速やかに、「カイゼン」しておいてほしい。

名古屋哲一(郵政4・28免職者)

2005年1月・*タイトルはレイバーネット編集部


Created byStaff. Created on 2005-09-04 20:41:09 / Last modified on 2005-09-29 06:44:53 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について