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罰金で締め付けるひどい世の中、私は労役に行く

ユン・ジヨン記者/写真キム・ヨンウク 2016.05.19 16:39

国家や資本と戦う人にとって最大の負担になるのは、まさにお金。 時を問わずに襲ってくる罰金と損害賠償爆弾の前で闘争は萎縮して、戦いは鈍るばかりだ。 国家や資本と戦う人は一般的にお金がなく、バックもない人たち。 それでなくても貧しい人たちにとって、罰金爆弾は本当の爆弾より大きな威嚇になる。 罰金を払う余力があっても、腹が立つのは仕方ない。 人間らしく生きたいと抗議しただけなのに、逆に罰金爆弾で人生を苦しくされるとは。 これより残忍でひどい弾圧はない。

だから貧しく、くやしい人たちは、時々「労役」行きを選ぶ。 刑法第69条には、罰金または過料を納入しない者は労役場に留置するという条項がある。 日当が払われ、労役場に閉じ込められた日数に応じて罰金を控除する方式だ。 言わば「体で払う」というやつだ。

もちろん労役を選ぶ理由は、罰金刑に従わないという抵抗の意味もある。 2011年の1次希望バスに参加して罰金100万ウォンを受けたA氏。 彼女は罰金納付の代わりに昨年の秋、労役行を選んだ。 「希望バス参加者のうち初めて大法院の判決を受けました。 まだ参加者が裁判を受けていて、判決を受け入れてはいけないように思いました。 罰金を払うのも惜しくて、私たちのくやしさを抗議するために、労役に行くことにしました」。 その時の労役日当は5万ウォン。 合計20日を拘置所の中に閉じ込められた。 これを残念に思った周辺の知人が罰金を代納し、彼女は3日で釈放された。

色々な集会に出席して何と700万ウォンの罰金が溜まったB氏。 彼は昨年末、二回の労役に行ってきた。 労役を決心したわけではなかったが、手配中に逮捕されたため、自分の意志半分、他意半分で労役をすることになった形だった。 当時、彼は大学生。 彼が逮捕されたという知らせで大学の友人が金を集めて罰金を代納した。 期末考査試験は受けさせようと考えて。 だがB氏は相変らず罰金より労役が最善の選択だと考えている。 「私のようにまともな収入もなく、貯蓄もない状況なら、最善の選択にならざるをえません。 最低賃金がたった6030ウォンなのに、いつ金を稼いで罰金を払えますか。 いくら探しても日当10万ウォンの雇用を見つけるのは難いでしょう。」

4月29日、キリュン電子分会のユ・フンヒ分会長が14日間の抗議労役に入った。 ユ分会長は未払い賃金をピンはねして夜逃げした会社の代表と会うために、玄関のベルを押したという理由で罰金150万ウォンを宣告された。 彼女は労役に突入するにあたり、罰金を代納するなとまで頼んだ。 労役の目的は加害者と被害者が逆転した現実に抗議するためにだから。

それでも労役の方が罰金より楽というわけではない。 時々、色々な羞恥心と正面から闘わなければならない時もある。 ユ分会長の場合、ソウル拘置所で強制的に下着脱衣検身を受けた。 金もなく、バックもない人には人権さえ許されない世の中だ。(ワーカーズ10号)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-05-25 01:40:26 / Last modified on 2016-05-25 01:40:27 Copyright: Default

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