本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:コルトコルテック労働者不買運動…1万人署名、音楽家連帯拡散
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1376143268270St...
Status: published
View


「労組をなくす夢、われわれが打ち破る」

コルトコルテック労働者不買運動…1万人署名、音楽家連帯拡散

カン・ジョンジュ(金属労組) 2013.08.09 11:38

「ギター労働者の悲哀をご存知ですか?」
7月25日付のハンギョレ新聞に掲載された全面広告の内容だ。4月から始まったコルトコルテック労働者の不買運動に関する初めての広告だ。この広告費用はコルトコルテック労働者の整理解雇撤回闘争と不買運動を支持する人々が1千ウォンずつ集めた金で用意した。この日までに不買署名に参加した人員は1万人にのぼる。

2月1日、労働者たちは、座り込みをしていたコルト楽器富平工場を用役により 追い出された。また閉じられていた扉を突破して入ったが、5日に警察により、 また追い出された。そして現在まで富平工場の反対側でテント座り込みを続け ている。2012年2月、大法院はコルト楽器の労働者に対する整理解雇は不当と 最終判決した。だがコルト資本はその年の5月、再び労働者を整理解雇する蛮行 を行った。

▲コルトコルテック労働者と彼らを支持する人々が8月8日、ソウル市登村洞のコルト楽器本社前で集会を行った。[出処:金属労組カン・ジョンジュ]

最高裁判決にもかかわらずまた解雇…「われわれはギターを作りたい」

そしてコルトコルテック労働者たちによるコルト・ギターの不買運動が始まった。 イ・イングン大田忠北支部コルテック支会長は「7年間の闘争で、現場に戻ると 要求してきたので、不買運動を決めるのは簡単ではなかった」とし「しかし、 最高裁の判決も無視して再解雇を通知する態度を見て、もうコルト資本に期待 することもなく、こんな資本が存在する必要があるのかと考えるようになった」 と不買運動を決めた理由を説明した。イ支会長は「不買運動がさらに広がって、 コルト資本が本当に潰れるのを見たい。そうなれば他の資本家にも手本になるの ではないか」と付け加えた。

バン・ジョンウン仁川支部コルト楽器支会長も「ギターには作った労働者の魂 が入らなければならない。だが今、朴栄浩(パク・ヨンホ)社長が海外で作る ギターはそうではない」と批判した。パン支会長は「会社は私たちがすぐ諦める と思っていただろうが、7年の闘争だ。早く会社がこの状況を解決して、私たちが ギターを作れるようにしろ」と強調した。

コルトコルテックの労働者たちは、毎週火曜と木曜に弘大の道路で宣伝戦を 行い、不買署名を集める。毎週金曜の夜には富平とソウルを行き来して、流浪 文化祭も開く。市民にコルト資本の悪行を知らせ、不買運動に参加することを 訴える場だ。

▲イ・イングン コルテック支会長が8月8日、登村洞のコルト楽器本社前集会で発言をしている。[出処:金属労組カン・ジョンジュ]

バン・ジョンウン支会長は「多くの市民や宗教家が、積極的に不買署名に参加 している」と感謝を表わした。ミュージシャンたちの連帯も拡大している。イ・ イングン支会長は「多くのミュージシャンがコルト闘争を知っている。毎週の 文化祭企画チームには、ミュージシャンたちが公演をしたいという問い合わせが たくさんくる」と説明した。弘大で署名を集める時、あるミュージシャンが 署名をして、その横に「公演可能」というメモを残して行くこともあった。

音楽家の連帯は、8月11日の「コルトコルテック解雇労働者たちと共にする音楽 フェスティバル、コルト火の海」コンサートでも確認できる。自立音楽生産組合 と文化連帯、リスントゥザシティが主催するこの日のフェスティバルは、コルト コルテック労働者の闘争を支持し、連帯するためにミュージシャンたちが自発的に 開く公演だ。8月11日の午後4時から午後10時まで、弘大の道路で公演と不買署名、 物品販売などを行う。二つのステージに分かれて、約20チームが公演をする。 公演装備と広報費用などを用意するためにトムブルバグ(tumblbug)(クラウド・ ファンディングサイト)を通じて募金も行っているが、8月8日現在、すでに目標 金額を越えている。

▲コルトコルテック労働者たちの整理解雇闘争と不買運動を支持する音楽家が自発的に作った音楽フェスティバル〈コルト火の海〉ポスター[出処:金属労働者]

「10万人不買署名、金属労働者も参加を」

コルトギター不買署名の目標人員は10万人だ。イ・イングン支会長は「コルト の闘争に多くの人々が連帯するという意味で10万人を目標にした」として、 「さらに多くの市民、そして金属労働者たちが今回の行動にぜひ参加して欲しい」 と強調した。イ支会長は「労組を潰すために、こうして工場を閉じる資本が どこあるのか」とし、「もしわれわれの闘争が敗北すれば、こうした態度を 繰り返す資本が増える」と指摘した。

イ支会長は「今では整理解雇された労働者だけでなく、労働者なら誰もが整理 解雇される。それを防ぐためにもコルトコルテック闘争を必ず死守しなければ ならない」とし「この闘争に勝つために、一緒に動いて戦う金属労働者の姿を 期待する」と頼んだ。

バン・ジョンウン支会長も「韓国、さらに世界の市民が一緒に不買運動をして くれれば、労組なしでビジネスをするという朴栄浩社長の夢を必ず打ち破れる」 とし「金属労組の仲間たちが連帯してくれれば、その道をはるかに前倒しに できるはずだ。共に戦おう」と話した。「コルトコルテック労働者たちは、 そんな仲間たちの気持ちを受け止め、一日もはやく勝利して長期闘争事業場の 名前を返上できるように闘争する。」 (記事提携=金属労働者)

コルトのタウムカフェ

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-08-10 23:01:08 / Last modified on 2013-08-10 23:01:08 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について