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ユソン企業、高校生未成年者を用役に投入

未成年者の両親「会社はただでは置かない」...『満18歳未満』は不法

特別取材チーム 2011.05.28 11:14

キム某氏が息子を探して仁川市から忠南道牙山市のユソン企業まで車で駆け付 けた。生まれて初めて来る土地、さらにニュースで警察兵力が投入されたという 危険な場所で17歳の未成年者の息子が用役警備業者職員とは。驚くばかりだ。

キム氏は消防署に問い合わせ、位置追跡までして息子がユソン企業にいることを 知った。息子と親しい後輩と連絡がつき、ユソン企業の用役職員だと知った。 27日午後8時40分頃、ユソン企業から150メートルほど離れた陸橋で会ったキム氏は 非常に興奮していた。

「放送でユソン企業事態は終わったと言っていたので、解決したと思っていた。 未成年者の息子を雇った業者と会社はただでは置かない。私がこんな夜中に 子どもを探しにきたことを見ればわかるはずだ。なぜ(未成年者を)雇用できる のか。息子の電話が切れているので息子の友だちに電話したが、業者の先輩が 送りださないようにしてくれているという」。

用役業者と会って問い詰め、子どもを連れに正門に行く前にキム氏に心境を聞い たところ、たった一言こう言った。

「(用役業者に会えば)拳で一発殴り付けたい」

▲キム氏が高校生の息子と未成年者の子供たちを乗せて家に帰る。

「未成年者だと知らずに雇用? どう考えても嘘だ!」

用役300人投入... 年齢も知らず、地域もみんな違う

キム氏は正門の前で30分程、陸橋の前で40分ほど用役ともめた。未成年者雇用 が問題になり、息子を連れて来るという用役業者のチーム長がユソン企業から 10キロほど離れた平沢ターミナルに下ろしたという。キム氏は平沢ターミナル で、なぜ息子をこっそり移動させるのか、今すぐ息子を連れてこいと大声で叫んだ。

用役業者の職員は嘘をつき続けた。キム氏の息子を連れてくるといったのに、 平沢ターミナルに下ろし、一日7万ウォンの日当を払ったと言うが、確認すると 後で口座に入金するとし、支払っていなかった。息子がコレクトコールで電話し て平沢ターミナルに迎えにこいと言ったことで、日当も受け取れなかったことを 知った。

また、用役はキム氏の息子と友人たちが昨日(26日)から働きにきたと主張したが、 メディア忠清が確認した結果、3日前からユソン企業の工場内にいたことが確認 された。

用役業者の職員は、キム氏の息子が自発的に働きにきたと言って責任を転嫁し、 嘘をつき続けたため、キム氏は怒りが爆発した。

「未成年者だったことを知らず雇ったなど、話になるか。どう考えても嘘だ!」

しばらく時間が過ぎて用役業者の責任者(チーム長)が出てきたが、彼も『知ら ない』という言葉だけ繰り返した。このチーム長は事件が大きくなり、結局、 キム氏に「お母さん申し訳ありません」と謝罪したが、キム氏の怒りは簡単に おさまらなかった。

このチーム長はメディア忠清とのインタビューで「現在、用役が補強されて、 中に300人いる。地域もみんな違う。突然投入され、未成年者を確認する余裕が なかった」と話した。だがこのチーム長の言葉も変わり続けた。昨日(26日)、 未成年者と確認し、全員家に送りかえしたと言ったが、対話の過程でまた、 「今日(27日) (家に)送りかえす予定」だといった。

17歳、「これほど稼げない。もう来ない」

27日の夜、ユソン企業の現場を出た未成年者は計4人だった。

やっとインタビューに応じた17歳の高校生、パク・チャンス(仮名)氏は初めて のインタビューでむしろ記者に「ここはどうしてこんななのですか?」と尋ねた。 何のためにユソン企業マークがついた服を着て、工場外に追い出された労働者 と対峙しなければならないのか、なぜユソン企業の労使関係が破局をむかえた のか、労働者と警察はなぜ戦うのか全く知らなかった。4人の未成年者全員同じ だった。

パク氏は3日前に『静かに立っていれば金を稼げる』と言う親しい先輩と一緒に ここにきた。ユソン企業の食堂でご飯を食べ、休憩室で眠り、用役警備業者が 言うままにした。学生にとって日当7万ウォンは小さな額ではなかった。パク氏 はユソン企業に来たことを後悔した。

「これほど金は稼げない。もう来ない。家に帰ったら勉強する」

▲未成年者から20代始めの若者たちはすべて「知らずに」きたと言う。事実であれ嘘であれ、27日夜、メディア忠清が会った用役警備はその瞬間だけはユソン企業に来たことを後悔していた。

▲27日の金属労組集会の時、労組事務室の出入保障を要求して工場内に入ろうとする労働者に向かって外部の警備員は消火器を噴射した。この若者たちは何を考えて消火器を噴射し、労働者と体当たりをしたのだろうか。

キム氏の息子、チェ・チャンミン(仮名)学生も後悔して『もう来ない』と一言いった。

未成年者ばかりか20代の大学生用役業者職員もユソン企業の状況を全く知らず、 後悔しているように見えた。この学生は未成年者事件が問題になり、用役業者 側で今後問題になれば告訴告発や損害賠償を請求するといったと涙を浮かべた。 用役業者とユソン企業の不当行為を説明し、なぐさめてくれたのはユソン企業 労組の組合員たちだった。

結局、息子だけでなく4人の未成年者をすべて連れて行こうとして待っていた キム氏により、彼らは全員家に帰った。用役たちは、この事件で仁川地域から 来た用役はすべて解雇されたと伝えた。

満18歳未満は、警備指導員および警備員になれない

警備業法4章10条によれば『満18歳未満の者』は、警備指導員および警備員には なれない。未成年者の採用は不法だ。

ユソン企業(株)牙山工場の管理者はメディア忠清とのインタビューで、初めは 「知らなかった」とし「(未成年者は)採用していない」と断言した。そして また「状況を確認するが、未成年者はいないと理解している」と話し、「今、 電話で話すのは難しいので、明日の朝、電話か記者にブリーフィングする時に 聞け」と薦めた。

キム氏が帰ると、ワゴン車や乗用車にさらに用役業者職員7人を乗せて出た。 これを見た組合員たちは、会社は事態が大きくなることを防ぐために未成年者を 外に出していると見た。

不法が議論されている『攻撃的職場閉鎖』に用役投入、警察兵力投入、昼間連続 2交代制労使合意違反... 道徳と倫理が消え、500人の労働者を工場の外に追い 出して、150人の管理者が昼夜ピストンリングを作るのに余念がないユソン企業は、 『不法』のレッテルをあといくつ付けるのだろうか。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-29 17:32:40 / Last modified on 2011-05-29 17:32:42 Copyright: Default

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