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ユソン企業、警察31中隊を投入...組合員連行

ユ・シヨン社長、「もう交渉はない」

ユン・ジヨン記者 2011.05.24 17:23

ユソン企業に警察が投入され、座り込み中の組合員を連行している。5月24日 午後4時10分頃、解散を始めた警察は、牙山近隣の15中隊の他に16中隊の兵力を 追加で配置し、放水銃、警察ヘリコプターなどを動員、工場内部に入った。

工場にいた200人ほどの死守隊は全員現場で連行された。工場内にいた450人ほど の組合員もスクラムを組んでシュプレヒコールをあげ、連行に抵抗したが一人ずつ ごぼう抜きにされ連行されている。

警察投入後の5時頃、ユソン企業のユ・シヨン社長は工場内の本館に入り「もう 交渉はない。できるだけはやく工場を稼動させる。そのために管理職を投入する などの対策を講じる」と明らかにした。

ユ・シヨン社長は今回の連行作戦も昨日、労組により暴露された『現代起亜車 のシナリオ』に含まれていたのかという記者の質問に言葉を濁し回答を避けて 現場を離れた。

これに先立ち、ユソン企業の労使は24日午後2時、二回目の交渉を開いたが、 交渉30分で紛糾した。

ユソン企業の労使は午後2時、ユソン企業牙山工場の中で牙山とヨンドン支会長、 ユソン企業社長などが参加して交渉を続ける予定だった。だが交渉が始まった 直後、ユソン企業の社長は交渉場から出て、結局労使は何の合意点も見つけられ ないまま交渉紛糾を迎えることになった。

23日、初めての交渉で使用者側はまず座り込みを解除し、要求の撤回、選別的 復帰などの要求を出し、強硬な立場を固守した。これに労組は以前よりさらに 悪くなった提案は受け入れられないと反発し、交渉決裂を宣言した。

今回の2次交渉で労使は、座り込み解除と選別的復帰問題、責任者処罰問題など をめぐり合意を続ける予定だった。だが使用者側は議論が始まるとすぐ交渉の 決裂を宣言し、その後、労使対立がさらに拡大する状況に置かれた。特に警察 は昨日の深夜12時に公権力を投入すると宣言し、25日までに公権力投入を確定 させると明らかにした。

そのため、使用者側の交渉決裂宣言は警察の公権力投入の前哨戦だったという 分析も出ている。民主労総関係者は「ユソン企業の社長が『これは交渉ではな かった』と言って交渉場から出て、全く交渉の意志がなかった」とし「結局、 公権力投入のための名分作りだったようだ」と説明した。

▲5月24日ユソン企業牙山工場で開かれた労組緊急記者会見に集まったユソン企業支会組合員と労組幹部が使用者側と警察を糾弾するシュプレヒコールをあげている。[出処:金属労働者シン・ドンジュン]

またパク・ユギ金属労組委員長は交渉が始まる前の午後1時、記者会見で「事態 の解決のためには、まず使用者側が職場閉鎖を解除するべきで、それで労組は 座り込みを解き作業に復帰して、交渉を続ける」とし「また交渉場所の工場の 近くで金属労組中央執行委員会を開き、交渉の推移により中央委の闘争方針を 確定させる方針」と説明した。

一方、これに先立つ12時30分頃、ボク・キウァン牙山市長と民主党ペク・ウォ ヌ、ヤンスンジョ議員は、牙山とヨンドン支会長と金属労組委員長、金属労組 副委員長などとの懇談会を開き平和な事態解決について話した。

この席で市長と議員、労組の関係者はいっせいに公権力投入は極端な事態を呼 ぶと憂慮し、平和な事態解決方案を議論した。ペク・ウォヌ議員は、「すでに 今回の事態は牙山と地方警察署長とチョ・ヒョノ警察庁長官の水準を越えた」 とし「だが公権力投入による破局事態は防がなければならないから、公権力の 投入を自制する要請をする」と明らかにした。

これに対して民主労総の関係者は「市長や議員は公権力投入の自制を説得する 水準を越えたと見ており、労組や使用者側、そして公権力も、これ以上の説得 は難しいと予想しているようだ」とし「だが私たちも職場閉鎖と責任者問題な どで退く所がない」と釘をさした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-25 05:04:03 / Last modified on 2011-05-25 05:04:28 Copyright: Default

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