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現代車牙山2派スト暫定中断、現場闘争に転換

工場内外で闘争を併行...『不法派遣正規職化』の闘争続く

チョン・ジェウン記者 2011.03.10 09:51

現代車牙山工場社内下請支会(非正規職労組)は、3月9日午後6時に組合員総会を 開き、△総会を基点として2派ストライキを暫定中断し現場に復帰する、△大量 懲戒でストライキ隊伍が現場内外に分れたが、継続して現場闘争と場外闘争を 併行する、△今後、3支会(現代車牙山、蔚山、全州非正規職労組)の共同闘争を 復元すると同時に、4大交渉議題と8大要求争奪のための総力闘争を決意すると 決めた。

社内下請支会は闘争方向を提案した背景について、『懲戒への恐れ、使用者側 の内部分裂工作と分断、牙山支会だけの孤立した闘争など、さまざまな困難な 条件にもかかわらず、多くの組合員が2派ストライキを元気良く死守』し、『2 派ストライキは使用者側に懲戒への私たちの強い怒りを表現し、解雇、停職を 受けても、正規職化の戦いを決して諦めないという決意を示す成果を残した』 と評した。

だが『スト参加率は1派ストの70〜80%でしかなく、使用者側の労組脱退工作に よる組合員の脱退が急増している点で、支会の組織力の限界を示した』と明ら かにした。

したがって現場復帰は『2歩前進するための1歩後退』に過ぎず、『また3支会の 共同闘争のために、すべての社内下請労働者の正規職化の要求を勝ち取る』と 意見を集め、非正規職3支会の共同闘争を繰り返し強調した。

宣伝ビラを配ってもいけない?

使用者側の弾圧深刻... 労組の組織力もからむ

スト参加者全員大量懲戒...4日ストライキから工場内外の闘争へ

使用者側が大量懲戒でスト参加者の工場出入りを止めるなど、労組弾圧の強度 を上げたことで、社内下請支会は1〜3か月減給者などを中心とする現場闘争、 停職者-解雇者を中心とする工場外の闘争に分けたと見られる。停職者が出勤を 始めると同時に次第に現場の闘争力を強め、労働者間の対立を防ぎ、組織力を 復元するという。

下請業者は3日、不法派遣下請労働者正規職化の1派ストに参加した非正規職 組合員を事実上、全員懲戒した。労組幹部を中心に解雇13人、1〜3か月停職者 106人、1〜3か月減給者約150人だ。

懲戒通知と同時に労組は4日間の全面スト、部分ストで『不当懲戒』と戦った。 出勤闘争で工場進入を試み、宣伝戦をしながら社内下請非正規職は正規職だと 市民に知らせた。

同時に、使用者側の弾圧も強度が高まった。支会によれば、使用者側は懲戒の 他にも宣伝ビラの配布禁止、工場内での宣伝戦禁止など、最低の労組活動も禁 じた。金属労組が一括して懲戒委員会の再審を申請したが、使用者側は『再審 申請は個人的にすること』と拒否した。また、組合員個人に、懲戒を解くから 労組を脱退しろという使用者側の圧迫が始まったという知らせが支会に集まっ た。現場に復帰した減給者のうち、労組脱退書を提出したのは今日(3月9日)ま でに8人で、脱退者はさらに増えると支会は見ている。

このように、使用者側の弾圧と同時に労組の組織力の問題に直面した社内下請 支会は、昨日(3月8日)の夜間勤務から残業拒否闘争を併行し、減給者を中心に 現場に復帰した。

これにより、組合員たちは順番に警察署の前で現代車牙山工場前集会申告闘争 を行っており、テント座り込み、出勤闘争、地域宣伝戦、良才洞現代車本社前 集会などを続ける計画だ。

また、闘争の方向性を決めるに当たり、非正規職3支会だけでなく、金属労組、 現代車支部(正規職労組)それぞれの闘争計画に違いが生じ、使用者側の弾圧で 非正規職3支会が各個撃破される形になったことも大きな要因だ。労働界の核心 事案である不法派遣正規職化闘争は、金属労組の闘争計画として一つにまとま らず、1派スト以後、産別労組としての眼につく実践もなかった。

明日(10日)午前10時、現代車蔚山工場で非正規職3支会、金属労組、現代車支部 の5主体会議が予定されていて関心を引いている。ソン・ソンフン牙山工場社内 下請支会長は会議について「交渉関連の話になるだろう。3支会が元請・下請の 共同闘争を提案する」と伝えた。

2次懲戒に「いっそ解雇しろ」...「皆一緒に良才洞に行こう」

「非正規職3支会の共同闘争に賭けよう」

総会で組合員たちは、鋭い問題提起をしながら討論を行い、闘争意志を集めて いった。

一部の組合員は大規模懲戒に対する今回の4日ストライキで、2次懲戒が本格化 すると予測、具体的な対応計画を執行部に要求した。執行部は2次懲戒時は当然 闘うが、使用者側が労組を脱退させるための脅しとして2次懲戒を言っていると いう判断には、『安易な判断』だという指摘もあった。

現場闘争の一線にいたストライキ参加者が工場の外に追い出され、工場内闘争 の指導力を作る問題も重要だった。現在、労組執行部の他にも、代議員、現場 委員などの労組幹部が重懲戒ですべて出入を拒否されている。使用者側がこれ を狙って組合員を懐柔、脅迫し、非正規職の闘争力を無力化しようとしている と組合員たちは言う。今回の闘争の方向性では、非正規職労働者たちは工場の 外と工場の中のコミュニケーションと、これを通じ現場の闘争力を高めること がいつよりも切実だった。

また、今回の大量懲戒の局面で『ひと勝負する』ための物理力を動員した労組 の実践が不十分だったという惜しみも提起された。

また解雇者、懲戒者を中心とする別途の闘争計画が必要で、この計画は『出勤 闘争、宣伝戦』を越え、『良才洞現代車本社座り込み』など、現代車使用者側 を実質的に圧迫する計画でなければならないという提案もあった。

このように、非正規職労働者は各自の意見を述べて励ましあい、また戦いを始 めようと声を高めた。特に総会の最後には、組合員たちの発言に何度も拍手と 歓呼があがった。

ある代議員は「この闘争は私の戦いだ。目前に迫っている当面の困難が重要で はなく、遠く見よう。われわれはすでに正規職で、必ず勝つ戦いだ。確信を持 とう。2次懲戒に安易に対応してもいけないが、2次懲戒をすれば答はない。2次 懲戒を受ける覚悟で闘わなければならない」と伝えた。

また別の代議員は「工場の内外で闘争しなければならない。工場の内も外も、 ひとつの気持ち、一つの志で戦わなければならない。現場の気力の戦いで勝た なければならない」と伝えた。

ある組合員は「減給3か月を受けた。会社はストライキで4日間無断欠勤したと 2派ストライキをするという。私は正当なストライキをしたし、正当な労組活動 をした。それで解雇するのなら解雇しろ。中で働くより、いっそましだ。名ばかり 社長におじけづくこともない」と話した。

他の組合員も「不安な気持ちは誰でもある。使用者側の管理者もいる。いっそ みんな解雇されたら良才洞に行こう。まだ減給者がいるので、現場闘争と場外 闘争を併行しているが、いっそ2次懲戒でみんな解雇されれば全国を歩き、闘争 することができる。今後の事はあまり心配せず、皆で一緒に行こう」と話した。

ソン・ソンフン社内下請支会長は「不足だが最善を尽くして戦ったので、今は 長期戦に備えて現場の動力を保存するために組織的に退却しよう。この退却は 決して阿鼻地獄の敗走ではなく、整然と行われるように最善を尽くさなければ ならない」とし「非正規職3支会が苦しい状況になった。非正規職3支会の共同 闘争に賭けなければならない。時間がかかる問題だ。もっと大きな闘争を作る よう努力する。地面に手をついて這上がる闘争を決意しよう」と訴えた。(記事 提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-11 13:05:14 / Last modified on 2011-03-11 13:05:32 Copyright: Default


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