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韓進重労組員が船舶を破損?...「公権力投入ための会社側の意図」

大量解雇から一週間、労使対立は相変わらず

ユン・ジヨン記者 2011.02.22 15:09

2月21日、韓進重工業影島造船所でバルク船が破損されたことに関し、使用者側 が犯人として二人の労組組合員を指定した中で、労組が「闘争隊伍を破壊する ための使用者側の意図」と反発している。

韓進重工業によれば、21日午前9時頃、影島造船所1番岸壁で仕上げ建造作業中 だった18万t級バルク船の操舵室がひどく破損しているのを警備員が発見したと いう。使用者側は警備員がバルク船からクレーンで降りてくるストライキ中の 組合員を目撃したとし、「二人が30mのクレーンに乗って船に上がるのを見た 後、降りてきて出会うと凶器で威嚇しながら『私たちを見たと言ったら無事で は済まない』と話した後に消えた」という警備員の話を引用した。

▲破損したバルク船内部[出処:韓進重工業]

また使用者側は事件後に船舶を確認した結果、操舵室のレーダーと航法モニター などが破損しているのを発見し、警察に捜査を依頼している。

だが、これに対して韓進重工業支会は『全く無関係』とし、むしろ使用者側が 労組の闘争隊伍を破壊する意図的な事件だと反発している。韓進重工業のクレー ンはすべて下請業者のサムジンが運営しており、クレーンを動かすためには、 下請業者のサムジン企業の協力とクレーン運転に地上から信号を出す『信号手』 の配置が欠かせないという。

これについて労組は「会社が主張する第1岸壁クレーンは、100トン83号ジブ・ クレーンで、昇降用ボックスで高さの30mまで上げ降ろしをしなければならない」 とし「それだけでなく、会社は今年の初めに船に上がる昇降用のはしごをすべ て撤去し、組合員は30mの船に上がる方法は何もない」と説明した。続いて労組 は「そして明るい午前9時にはとても座り込み組合員が船に上がる方法はない」 と強調した。

事件発生後、労組側は自主的に調査をしたが、やはり組合員による破損の可能 性はないと判断した。韓進重工業労組の関係者は「事件の後、労組は会社側と 直接船舶に上がって事実関係を確認したが、組合員が破損するのは不可能だと 結論が出た」とし「船舶に上がるにはクレーンを運転しなければならないが、 組合員にはこれを運転することもできず、運転するためのクレーンの鍵もない 状況で、会社や労組に隠れてそんなことはできない構造」と説明した。

特に労組側は、これまで組合員による使用者側の器物破損には予防を続けてき たと言う。整理解雇リストが発表され、これに怒った組合員が警備室や整理解 雇リストを作成した事務室を破損したいくつかの件については、該当組合員が 警察に出頭して調査を受けたこともあるが、労組はこのような不祥事を防ぐた めに『監視隊』を作り、事故予防をしているという。

そのため労組は、今回の事件が会社側の意図が強い事件だと主張している。労 組は「整理解雇対象者と非対象者を問わず、ストライキを堅く維持している闘 争隊伍を破壊する会社の意図だという考えを拭えない」とし「これを口実に、 警察の現場投入の機会をうかがっているのではないかという憂慮を禁じえない」 と声を高めた。

実際に会社は事件発生後、言論等を通じ「会社にさらに大きな被害が発生する 前に、至急施設保護要請による公権力投入が必要」と明らかにしたことがある。

一方、2月15日、172人への使用者側の整理解雇通知以後、労使間の対立はさら に激しくなっている。金属労組釜山梁山支部のムン・チョルサン支部長と韓進 重支会のチェ・ギリョン支会長のタワークレーン高空籠城は9日目をむかえ、キ ム・ジンスク指導委員も47日目の高空籠城を続けている。700人あまりの組合員 も工場の中でストライキ闘争を続けている。

[出処:金属労組釜山梁山支部]

労組の関係者は「会社側と交渉をするにしても、会社は大量解雇は認めるが、 他の問題を話そうと要求しており、労組は解雇者原職復帰後に話を解いていこ うと要求している」とし「特に使用者側は過度な告訴告発で組合員を心理的に 圧迫している状態なので、これに揺れず最後の闘争で原職復帰を勝ち取るとい うのが労組の方針」と話した。

彼らは現在、朝夕に日常的な組合員報告大会とキャンドル集会を開き、座り込 みを続けており、23日の7時30分には金属労組と民主労総釜山本部が共同で主催 する夜間集会を続ける計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-02-23 02:10:06 / Last modified on 2011-02-23 02:10:10 Copyright: Default

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