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韓進重工業、総会からキム・ジンスク委員が降りるまで

[総合]「全員一致」で合意案通過、労使合意案の調印式

合同取材チーム=ウ・ヨンヘ、ヨン・ソンノク 2011.11.11 10:44

キム・ジンスク指導委員が85号クレーンから降り、韓進重工業労使が合意案に 調印したことで、韓進重整理解雇事態が新しい局面に入った。

『解雇者たちは痛みを乗り越え、全員一致で通過』

85号高空籠城309日目になる11月10日、韓進重の組合員たちは影島造船所団結の 広場に集まり組合員総会を開いて、9日の労使交渉で導出された『意見接近案』 を全員一致で通過させた。これでキム・ジンスク指導委員とパク・ソンホ韓進重 整闘委代表などの4人は85号クレーン高空籠城を終了した。

韓進重組合員と解雇者は午後2時、組合員総会のために影島造船所団結の広場に 集まった。

総会開始前、韓進重支会のコ・ジェスン事務長は「ちりぢりに散ったわれわれ は、こうしてひとつになって集まることを望んできた」とし、「今日われわれ は解雇者、非解雇者を区別せず、何の事故もなく終わらせよう」と組合員を 元気づけた。

この日の総会は総員809人中509人が参加した。そしてチャ・ヘド韓進重支会長 は総会成立を宣布した。

総会前の午前9時、チャ・ヘド支会長と金属労組のパク・サンチョル委員長は、 『意見接近案』について解雇者との懇談会を開いた。解雇者たちは懇談会で 『会社側の約束は信じられないので公証を受けよう。あるいは国会環境労働委 の公証手順を踏もう』という憂慮を示した。解雇者たちは意見接近案に対して 『公正ではない退職金の問題と実質的な整理解雇を撤回するかどうかの問題は 変わらない』と憂慮を示していた。

また解雇者たちは「総会は整闘委の決定以後に招集しても遅くない。総会を開 いても当然可決の可能性が高く、整闘委が反対すれば現場組合員とクレーンの 問題などで妨害者になるような雰囲気を作るのは正しくない」と指摘した。

だが、結局解雇者たちは、意見の差と痛みを飲み込んで、『金属労組と韓進重 支会に決定を任せる』と決めた。

これに対してチャ・ヘド支会長は総会で、午前中の解雇者との懇談会を報告し、 「総会開催について議論があった。だが金属労組の規約で総会の議決が必要な ので、総会を開く」とし、誤解があったと説明した。続いて「だが、解雇者が 総会で『案』についての意見を出し、総会に上程したものとする」と述べた。

次にパク・サンチョル金属労組委員長の交渉結果報告が続いた。

パク・サンチョル委員長は「意見接近案について韓進整闘委と懇談会を開き、 とても辛かった。韓進整闘委が指導部の決定を尊重するという難しい決定をし てくれた。整闘委が提起した問題と、今後、韓進重資本にこの合意書を履行 させるように必ず責任を持つ」と話した。

最後にパク委員長は「整闘委の決定に激励と感謝の言葉を伝える」と強調した。

以後、総会は組合員賛否投票を行うことにしたが、チャ・ヘド支会長が「総会 の前に整闘委が出した意見を受け止め、これを守り抜くという意味で、反対する 組合員がいなければ全員一致で通過させてくれ」と要求した。組合員はこれに 同意して、拍手で通過させた。

チャ・ヘド支会長は最後に「復帰者、復帰待機者に分けられた汚名をはねのけ、 現場の山積している問題を解決することに努力しよう」とし、「これから一緒 にやろう」と強調した。

全員一致で合意案を通過させた総会参加者は、すぐキム・ジンスク指導委員が 高空籠城している85号クレーンに移動した。

キム・ジンスク指導委員『新しい開始で、出発』

85号クレーンの前は、いつも常駐している用役警備が撤収して平穏だった。 キム・ジンスク指導委員とその下の階にいた座込者3人は、これまで生活してきた 荷物の整理で忙しかった。クレーンの下に集まった組合員は、忙しいクレーンを ながめ、キム・ジンスク指導委員が現れるのを待った。

308日ぶりに人々と向き合うキム指導委員は、長い時間をかけて身支度をし、 荷物をまとめた。キム指導委員は三包みもの荷物をまとめ、クレーンの下に 下ろした。

また、会社側は、合意した告訴告発取下書を作成して持ってくるのに時間がか かった。

キム・ジンスク指導委員を待ちながら、ペク・キワン先生は「みなさん、本当 にありがとう」と挨拶の言葉をした。

ペク先生は「5回希望バスに乗り、整理解雇撤回・非正規職ない世の中作る私た ちの心の中の願いと、キム・ジンスクを助けたいという気持ちで、韓進資本と 李明博政権と戦ってきた」と述べた。

続いて「昨日降りてくるという連絡を受け、急いで釜山にきたが、降りられな かった」とし、「昨日、翌日に降りてこれなければ私があの鉄の塊に上がろう と思って待っていた」と、前日の会社と警察の態度を怒った。また先生は最後 に「太鼓を叩け」という詩を暗唱した。

そしてついにキム・ジンスク指導委員とパク・ソンホ韓進重闘委共同代表、 パク・ヨンジェ組合員、チョン・ホンヒョン組合員が、韓進重工業支会の旗を 掲げてクレーンから歩いて降りてきた。

組合員たちは『鉄の労働者』を歌い、熱い涙で彼らを出むかえた。

キム・ジンスク指導委員と座込者たちは明るい笑って、クレーンから降りてき た。だが、下に到着すると、韓進家族対策委、組合員たちの顔をあわせ涙を流し かたく抱き合った。

キム・ジンスク指導委員の初めての発言で「お疲れ様でした」と皆に挨拶した。 続いてキム指導委員は「今、解雇者・非解雇者の区別はない。100%満足はして いないが、私も皆さんも最善を尽くした」とし、組合員を励ました。続いて 「今日からが新しい始まりで、出発だ」と意志を明らかにした。

最後にキム指導委員は「私たちを助け、韓進重民主労組を助けてくれたのが、 希望バスです。忘れないでおきましょう。誇らしい民主労組の旗を掲げて全国 の現場と一緒にしてくれると信じます」と強調した。

続いてパク・ソンホ整闘委共同代表の発言が続いた。パク共同代表は「129日目 の日、友人キム・ジュイクを思い出した」と話した。彼は続いて「意見の相違 があっても、満場一致で決めてくれたことに感謝します」と組合員たちに挨拶 した。また、「一つになっていこう。一年後に復職し、必ず戻って、民主労組 を共に守り抜こう」と約束した。

パク・ヨンジェ組合員は「韓進整闘委を愛しています」と挨拶した。彼は、 「整理解雇問題は、完璧ではないが、私たちの前にはさらに多くの容易ではな い道が残っている。団結だけが生きる道だ」と力説した。

チョン・ホンヒョン組合員は「心が重い。一つに集まって勝ち抜こう」と挨拶 した。彼は続いて「このたたかいは、韓進資本が2003年に奪っていったものを 取り戻そうということだった。だから彼らは私たちに降伏しろといった」とし、 「この事実をわれわれは決して忘れることなく、今後、韓進資本と最後まで闘 い抜いて、必ず勝利しよう」と話した。

最後に85号クレーンでハンストし、健康の悪化で降りてきたシン・ドンスン 組合員の発言が続いた。

シン・ドンスン組合員は「担架に乗って先におりてきた。これまでクレーンを 見ながら、内心とても焦っていた」と感想を述べた。彼は「キム指導委員様、 ありがとう。2003年のつらい記憶があったのに、こうして85号クレーンから生 きて降りてきてくれて、本当にありがとう。今カンマン洞の教育生も現場に 復帰し、槌音が鳴り響く造船所になることを切実に望んでいる」と話した。

略式イベントを終えた組合員たちは、キム・ジンスク指導委員と座込者を病院 に見送るために正門に移動した。キム・ジンスク指導委員は韓進整闘委組合員 一人一人と握手して挨拶した。

彼らは正門の前に待機していた救急車で東亜大医療院に向かい、健康診断を受 け入院した。

一方、韓進重労使は午後5時頃、影島造船所本館で李在鎔(イ・ジェヨン)韓進重 社長とチャ・ヘド韓進重支会長、パク・サンチョル金属労組委員長が会い、 合意書の調印式をした。(メディア忠清、蔚山労働ニュース合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-12 13:58:01 / Last modified on 2011-11-12 13:58:11 Copyright: Default

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