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現代車非正規職、「3主体議論案」組合員賛否討論

「この案ではみんな死ぬ」 vs 「交渉がなければ正規職化もない」

合同取材チーム 2010.11.28 09:25

金属労組、現代車支部、非正規職3支会が集まって長時間の議論の末、11月27日 未明に合意した第2次「3主体議論案」について、現代車非正規職支会の組合員 が賛否討論を行った。非正規職支会の組合員は27日午後4時、全国労働者大会が 開かれた蔚山大和江駅広場での組合員賛否討論で「2次3主体議論案を受け入れ てはいけない」という立場と「案を受け入れて交渉をすべきだ」という立場に 分れ、活発に討論した。現代車非正規職支会第2工場のイ・ジンファン代表は、 この日の組合員賛否討論の結果を座込場の中の争対委に正確に報告することにした。

「正規職化合意なく座り込み中断はない」という内容が削除された3主体議論案

現代車非正規職支会争議対策委員会は、25日に金属労組と現代車正規職労組(支部)、 牙山・蔚山・全州非正規職3支会が集まって決めた1次『3主体議論案』を廃棄 することに決め、26日午後11時に支会の最終案を決めた。

現代車非正規職支会争議対策委員会最終案(11月26日)

交渉開催関連事項

1) 現代自動車(株)に特別交渉開催と窓口を要求する。

2) 特別交渉団を構成する(ただし、構成単位と細部方式は次期会議で議論する)。

3) 正規職化の成果ある合意なしでは座り込みを中断しない。

交渉議題関連事項

  • 座込場の非正規職告訴告発、損害賠償、治療費などを解決する。
  • 座込者の雇用を保障する(蔚山、全州、牙山)。
  • 非正規職支会指導部の社内で身辺を保障する。
  • 不法派遣交渉を要求する。

* 特別交渉団:金属労組+現代車支部+非正規職3支会

* 追加決定事項

  • これが最後案であることを争対委で明確に共同で確認、決意し、この案が受け入れられない場合にも、これ以上支部や金属労組に引きずられて行かないと全員一致で決意する。

27日午前1時、現代車支部の事務室で『現代車非正規職支会ストライキ関連3主体 (金属労組、現代車支部、非正規職支会)2回目の会議が開かれた。この席には 金属労組のパク・ユギ委員長、現代車支部のイ・ギョンフン支部長、現代車非正規職 (蔚山、全州、牙山)支会のイ・サンス、カン・ソンヒ、ソン・ソンフン支会長が 参加し、民主労総蔚山本部のキム・ジュチョル本部長が傍聴した。会議は長時間の 議論の末に、午前5時、第2次3主体合意案を導き出した。

現代車非正規職支会ストライキ関連3主体2次議論案(11月27日)

交渉開催関連事項

1) 現代自動車(株)に特別交渉開催と窓口を要求する。

2) 特別交渉団を構成する(交渉団は金属労組、現代車支部、3支会で構成する)。

交渉議題関連事項

  • 座込場の非正規職告訴告発、損害賠償、治療費などを解決する。
  • 座込者の雇用を保障する(蔚山、全州、牙山)。
  • 非正規職支会指導部の社内で身辺を保障する。
  • 不法派遣交渉に対する対策を要求する。

イ・サンス支会長「3主体の議論案でストライキ座り込みは解かない」

現代車非正規職支会は27日午前10時、現代車正門の前で「48時間共同行動決意 大会」を開き、第2次「3主体議論案」について報告し、内容を共有した。第2次 「3主体議論案」の報せに接したシート、第2工場、第3工場、第4工場の組合員は 怒ったりとまどったりしていた。

現代車非正規職支会は、争対委の会議を留保して、組合員の意見を聞き争対委 の会議を招集、第2次「3主体議論案」を議論することに決めた。

現代車非正規職支会第2工場、第3工場、第4工場の組合員とシート、第2工場の 解雇組合員は、27日午後2時に蔚山大和江駅広場で開かれた全国労働者大会の後、 午後4時から1時間、駅広場で2次「3主体議論案」についての賛否討論をした。

現代車非正規職支会のイ・ジンファン第2工場代表は「24日の1次3主体議論案は 不法派遣特別交渉ではなく、ドンソン企業廃業に関して現代車と交渉をすると いうことだ。だが争対委での会議の後に廃棄させた。その後また争対委で会議 を開き、3支会からの8項目の要求と座り込みを解除しないという内容で支部に 最終要求案を伝えた。だが現代車支部は要求案を受け入れず、また議論をしろ といった」とし「26日午後11時、争対委では『正規職化に対する成果ある合意 なく座り込みは中断しない』、『不法派遣交渉を要求する』という最終決定案 を整理した」と明らかにした。

続いて「争対委で決め、午前1時に支部に行った。今日の夜明けに2次3主体議論 案が出された。『正規職化に対する成果ある合意なく座り込みは中断しない』 という文句が削除された。また『不法派遣交渉を要求する』という要求も削除 し『不法派遣交渉に対する対策を要求する』という案を支会長が受け取って帰っ てきた」とし「座込場ではこの案についての分班討論を進めた。だが、外部に 正確な内容が伝えられず混乱していているので、外の仲間たちと緊急に討論が 必要で、こうして集まるようになった」と説明した。

李代表は「イ・サンス支会長は、この案は不法派遣交渉ではなく3主体の交渉 テーブルを作り現代車との特別交渉窓口を用意するために、案を持って帰って きたと言っている」とし「支会長はこの内容ではストライキ座り込みを解かない と言っている。争対委内でまた議論する必要があり、この案を発送するのを 留保させた」と明らかにした。

「3主体議論案は受けられない」 vs 「交渉しなければ正規職化はできない」

現代車非正規職支会第2工場のウ・サンス代議員は「イ・サンス支会長が受け取っ てきたことは誤りがある。2次3主体議論案は何も変わっていない。この案は受 け入れてはいけない。支会長の力が足りなかったようだ。私たちが直接座込場 に支会長に会いに行く闘争を組織しなければならない。この案は絶対に受け入 れてはいけない」と訴えた。

ソ・サンヨン解雇組合員は「今日初めて文書で確認した。現代車と話すのは容 易ではない。交渉はするべきだ。どんな案で交渉をするかが重要だ。特別交渉 を確認する交渉なら、交渉をしなければと思う。不法派遣特別交渉をするのなら、 交渉をすべきだと思う」と話した。

第3工場の組合員は「この案を受け入れるべきだと思う。なぜ受け入れるべきか というと、現代車は私たちを認めなかった。だが交渉団に3つの支会長が入って いる。現代車が交渉に出れば、私たちを認めることだ。座り込みを解くことは 案のどこにもない。伸るか反るかと考えれば交渉しないということだ。交渉が あってこそ正規職化もある。拠点ストの座込みを死守すれば良い。不法派遣の 対策を議論すれば良い。交渉局面を開いて3主体が共同で責任を持って会社に提 出しなければならない。3主体共同責任で交渉しなければならない」と強調した。

チェ・ウジョン解雇組合員は「交渉すべきだということは否定しない。だが、 勘違いしてはならない。2次3主体議論案で交渉して、どんな結果が出るだろう か。交渉の対策、身辺保障、告訴告発、雇用継承はやさしくできる。問題は、 どう交渉するか、何回交渉するか、交渉委員をどう決めるかということ」とし 「だがそうして合意すれば座り込みを解かなければならない。4つの要求を貫徹 すれば、現代車支部も言論も座り込み解けと圧力を加えるだろうが、頑張れる か。『正規職化の成果ある合意なく座り込みを中断しない』と争対委で決めた。 だが3主体の議論で消えた。正規職化なく座り込みを解除するのだ。勘違いして はいけない」と話した。

続いて「交渉に非正規職支会を招くのは、座り込みをするためだ。座り込みを 解いて入れば正規職化を得られるか? 勘違いしてはいけない」と繰り返し強調 し「この案を受けてはいけないと思う。支会長が決めるまで私たちと議論しな ければならない。出てきて直接私たちと対話しなければならない」と力説した。

「ファン・イナ同志が正規職になって出てくるまで座り込みを解かないでくれと言った」

第3工場のパク・チョンピョン現場委員は「交渉には賛成する。だが闘争する理 由は何か。正規職化闘争だ。争対委の仲間たちが案を変えて受けるかどうかと 言う。私たちの要求である正規職化は変えてはいけない。最後まで推し進めな ければいけないと思う。争対委が組合員を試しているのだと思う。最初の要求 案を最後まで推し進めて、直接交渉しなければならない」と主張した。

第4工場の組合員は「交渉すべきだと思う。交渉をしてこそ正規職になれるので はないか。現代車支部の足を捉んで行かなければならない。この案を拒否して イ・ギョンフン支部長が身を引くと、難しくなる。交渉の真似でもして、座り 込みを解くかと言われれば解かなければ良い。支部の名分を立てなければなら ない」と話した。

第2工場のチョン・グヨン金属代議員は「対策を要求するのは交渉をするという ことではない。第1工場座込場の仲間たちは苦労している。第1工場の仲間たち の力になるためには、私たちが動かなければならない。今日は一度たたかわな ければならない。怪我をしても行動しなければならない。全国労働者大会に多 くの仲間たちがきた。私たちが突破して入り、食べる物を与えなければならな い」とし「12月1日まで座り込み解かないように、寝袋でも持って上げてやろう。 少し怪我をしても良い。座り込みを解いてはいけない。本当に少し力でぶつかっ ても第1工場の仲間たちに私たちの力を見せよう」と訴えた。

第3工場のイム・テヒョン金属代議員は「第2次3主体議論案の交渉議題の条項に は正規職化の文句がない。交渉すれば正規職化されるというのは詐欺だ。双龍 車、KECの例がある。座り込みを解いた瞬間、われわれはみんな死ぬ。2次3主体 議論案は、正規職化の正の字もない。交渉に入れば座り込みを解かなければな らない。ファン・イナ同志が『正規職になって出てくるまで座り込み解くな』 と言った。絶対にこの案を受け入れてはいけない」と訴えた。

「この案で交渉に入れば、座り込みを解けと世論の圧力があるだろう」

チェ・ウジョン解雇組合員は「2次3主体議論案を受け入れなければ支部が抜け ると心配している。だが現代車支部の支援で座り込みをして、シートの組合員 が決意したのか? そうではない。正規職代議員が抜けてもストライキができな いのだろうか。現代車支部が抜けるのは容易ではない。全国民が見守っている。 イ・ギョンフン支部長が3主体を受けなければ抜けるという。全国非正規職労働 者が見ているのに抜けられるのか?」として「脅迫は脅迫でしかない。動揺する な。今まで力強く前進してきたではないか。もう少し行こう。今日、明日、動 揺せず、この隊伍を維持して中心を捉えればわれわれは行ける。脅迫は脅迫で しかないのだ。脅迫で動揺するな」と声を高めた。

第3工場のキム・ジョンジン代議員は「交渉をするのなら『正規職』という単語 が入っていなければいけない。交渉をするのなら、力がなければならない。第 1工場の拠点ストライキだ。支会長はとても苦しいと思う。苦しいには苦しいだ ろうが、支会長が動揺しても組合員が動揺してはいけない」とし「05年、06年 の痛恨の経験がある。失敗をまた繰り返してはいけない。06年の不法派遣は、 戦いを解いて闘争動力がおかしくなった。今まで4年かかった。ここで揺れては いけない。第3工場代議員として、決して揺れない」と決意を明らかにした。

塗装部の組合員は「正規職化合意事項がない。対策を要求すれば彼らは約束を 守ってくれるか。交渉は良い。交渉の内容に正規職化の正確な文句が入ってい ても、交渉するかどうかわからないのに、正確な文句を入れて交渉に行かなけ れば、希望を持てず、希望が遠退く」と強調した。

第3工場の組合員は「交渉は重要だが、これがなければ使用者側が聞き入れる確 信がない。これを持たずに入っても、座り込みを解けという世論を追い立てて 圧迫するだろう。座り込みを解かないといえば、社会的世論は後ろ指をさすだ ろうし、動力は落ちるだろう」とし「われわれは正規職化のために戦う。ドン ソン企業がまとまれば、使用者側はどう出てくるか。使用者側はまた業者を攻 撃するだろう。交渉議題三つの要求を聞き入れて座り込み解けというだろうし、 これは労組の存廃がかかった問題だ。このゴミ案で、1500人の組合員の命を持っ て印鑑を押す。この案を受け入れればみんな死ぬ」と糾弾した。

「今回が最後だと思う。指導部は確固たる意志を見せろ」

ソ・サンヨン解雇組合員は「私も正規職が気に入らないが、現代車には私たち だけでなく、正規職があって力も大きい。私は正規職たちを利用しなければい けないと思う。できるだけ正規職を利用するにはどうすればいいのか、賢く考 えなければならない。主張だけではだめだ」とし「正規職の代議員が連帯する のは、支部があるからだ。支部が食物を上げてくれている。これを否定しては いけない。気に入らないからと否定したり排斥してはいけない。そうでなけれ ば労労対立が発生する。引くところは引き、排斥することは排斥する、そんな 知恵が必要だ」と強調した。

第3工場の組合員は「指導部の考え従うべきだ。指導部がなければいけないが、 指導部が5、6個あるようだ。指導部を信じて行こう」と話した。

第2工場のチョン・グンド組合員は「執行部には意志があるのか? なぜ組合員を 動揺させるのか? 指導部は決断があるのか? ファン・イナ同志が焼身した。06 年にもやられた。今度は決意に充ちた争対委員が多い。開始は良かった。だが ますます指導部が揺れているだけだ」とし「意見分科別討論の時、ノートに書 き出した。何が反映されたか? 支会長は動揺しているのではないか? 下から固 い意志を見せよう」と訴えた。

続いて「指針に従いたい。だがこれでは06年と同じになるのではないのか? 支 会長が辞任して非対委員長がまた辞任して... 今度が最後だと思う。組合員は バカ犬の訓練でもなく、決心して出てきた。組合員が揺れていれば今頃工場の 中で働いているだろう。決心して出てきた組合員を揺さぶるな」とし「今日も 指針が混乱していた。組合員に回さずに確実な指針を出せ」と注文した。

「3主体議論案廃棄を宣言して2000人が解雇されてもこの闘争を止めるな」

金属労組のチェ・ビョンスン未組織非正規職局長は「 2次3主体議論案で交渉が 行われた瞬間、第1工場拠点のストライキ座り込み解こうという圧力に苦しむだ ろう。この闘争を始める時は容易ではないと話した。社内下請闘争は越えるべ き山が多かった。最初の山は正規職労組だった。元請労組との関係を越えられ ないが、仲裁者を置いて3者交渉、代理交渉をした」とし、「私たちが実際的な 正規職化闘争を組織するには、わかっている障壁を越えるために討論して行動 しなければならない。それでこそ要求を貫徹できる。来週から使用者側は懲戒 委の開催を通知してくるだろうし、難しく苦しいだろう。だが2000人が解雇さ れても私たちが蔚山を離れず地域で暮していれば、ソウル市良才洞に行って鄭 夢九に直接対話すると要求して闘えば、この闘争は終わらない」と力説した。

続いて「はっきり見える協議をしようというのだ。生産を止める闘争を決意す れば、この案を廃棄宣言するのが正しい。われわれはラインを止める力があっ て、ラインを止める500人の外の隊伍がある」と強調した。

「どんな案が出てきても座り込みを解かずに正規職の名札を付けて出る」

イ・ジンファン第2工場代表は「分任討論を見て、この内容を正確に争対委に伝 える。座込場に来られないイ・ギョンフン支部長と常執が出入しながら、いつ も揺れるようなことがあった。第1工場の仲間たち、どんな案が出てきても、わ れわれは座り込みを解かず正規職の名札を付けて出ると決意している」とし、 「仲間を揺さぶろうと思っているのではない。もっと良い方向に行こうという ことで討論しようということだ。執行部が揺れているのではない。正規職化の 熱望一つで今まで闘争してきた。われわれは最後の戦いだ。中の仲間たちが頑 張れるように外で闘争しよう」と明らかにした。

現代車非正規職支会の組合員たちは、2次3主体議論案について活発に討論を行 い、提出された見解に対してイ・ジンファン代表は争対委に正確に報告すると 話した。

2次3主体議論案の賛否討論を終えた現代車非正規職支会組合員は、現代車正門 の前までデモ行進をした。(蔚山=メディア忠清、蔚山労働ニュース、 チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-28 23:06:39 / Last modified on 2010-11-28 23:11:14 Copyright: Default

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