KEC事態解決要求、野党も声を揃える

23日に民主労総慶北圏・緊急決意大会、来週中に嶺南圏集会

亀尾KECの労働者200人が10月21日、工場占拠座り込みに入った中で、民主労総 は民主労働党、進歩新党、国民参与党と共に22日の午前11時、KEC工場前で記者 会見を行い、政府と会社に平和的な解決を要求した。

民主労総と野党3党は、10月21日の工場占拠の直後に警察兵力600人が配置され たことについて、公権力の動きに憂慮を示した。記者会見の参加者たちは特に 「KEC労働者が座り込んでいる1工場には大量に危険な化学薬品がある」とし 「李明博政権が無理に公権力を投入すれば大事故になる危険が高い」と警告した。

▲民主労総が野3党と共に22日午前11時、亀尾KEC前で行った「KEC事態解決を要求する合同記者会見」でキム・ヨンフン委員長が発言をしている。［出処:労働と世界=イ・ミョンイク記者］

一方、聯合ニュースの報道によれば、慶北地方警察庁が「労組員が自主解散し なければ、経歴職員を投入して最大限迅速に鎮圧するという原則をたてた」と 話したという。これに伴い押収捜索令状と指導部逮捕令状が発行され次第、侵 奪の可能性があると見ている。現在、警察はキム・ジュニル亀尾支部長、ヒョ ン・ジョンホKEC支会長、ホン・ジョンウォンKEC主席副支会長に逮捕令状発行 を申請しており、土曜日頃には結果が出ると予想される。

記者会見の参加者は、KEC使用者側にも用役撤収と職場閉鎖の撤回を要求した。 KEC使用者側は現在、追加で用役警備を募集しているという。参加者は「すでに 多くの労働市民社会団体と野党が、KEC使用者側に交渉に出るよう要求してきた が、会社は口では解決するようなことを言ってここまで事態を引き延してきた」 とし、使用者側は強硬な立場を取らずに誠実な姿勢で交渉に臨めと強調した。

KEC支会は、すでに会社が要求しているタイムオフと人事経営権などの先決条件 を受け入れる立場を伝えている。だが、会社は国政監査でKEC職場閉鎖問題が扱 われ、非難の世論を静めるために何度か内容もない実務交渉をしただけだという。

KEC支会は今回の占拠座り込みが「会社による民主労組の破壊と構造調整を防ぐ 不可避な選択」だったとし、「会社は、ストライキ中には法的に禁止されてい る代替人材の投入と新規採用を強行した」と伝えた。

▲民主労総のキム・ヨンフン委員長と民主労働党のイ・ジョンヒ代表が22日午後、占拠座り込み中の慶尚北道亀尾コンダン洞のKECで、組合員に水を渡そうとして、警察兵力が阻止している。［出処:労働と世界=イ・ミョンイク記者］

KEC事態の平和的な解決の野3党の立場表明と共に、KEC労働者の闘争を援護する 地域連帯も本格化する。

まず大邱慶北地域の市民社会団体を中心に『KEC女性労働者基本権保障と早急な 解決のための市民対策委』の構成を進めている。地域の人権団体や女性団体と 共に、食糧供給、女性生活必需品の搬入保障を要求する記者会見も開く予定だ。

民主労総と金属労組は、KEC労働者の占拠座り込みを支援する今後の闘争計画も 公開した。民主労総はまず23日午後3時、大邱慶北圏の組合員と地域市民社会団 体をKEC工場前に集め、緊急決意大会を開く計画だ。また、来週中には参加対象 を嶺南圏に拡大し、金属労組と民主労総の決意大会を開く。(提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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