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鉄道労使賃金・勤務形態交渉また全面戦争に進むか

5日明け方、座込み場強制撤去..労組幹部2人病院搬送

キム・ヨンウク記者 2010.09.05 20:00

鉄道公社労使関係がまた破局に向かっている。5月12日、ストライキを前に電撃 的に賃金-団体交渉が妥結して4か月後だ。鉄道労組は8月31日からソウル駅(西 部駅)広域本部駐車場で強制的転換配置撤回と労働弾圧中断を要求して座り込み 闘争をしてきた。労組が転換配置に強く反発し、公社は座込み場撤去と労組事 務室の断電・断水という超強気の姿勢だ。この過程で労組幹部が負傷する事故 も発生した。

鉄道公社は9月5日朝6時、鉄道労組が座り込み中の西部駅コンテナ座込み場に鉄 道公社の関係者約90人を動員し、座込み場を強制撤去した。鉄道公社はこの日、 座込み場で寝ていた5人の組合員を強制的に引き出し、この過程で鉄道労組幹部 2人が負傷し、救急車で運ばれた。負傷した労組幹部は現在病院に入院している。

鉄道公社は1日にも100人ほどの公社関係者を動員し、10人が守っていたテント 座込み場を侵奪、鉄道労組はまたコンテナで座込み場を作り直した。2日には、 鉄道労組ソウル地方本部、釜山地方本部、大田地方本部、順天地方本部、栄州 地方本部および3つの地方本部の断電と断水を試み、ソウル地方本部など3つの 地方本部事務室の電気が切れた。このような労組事務室停電・断水の試みは、 一般的に労使が激しい対立の過程で団体協約が解約されるなどの事態になると、 会社側が取る措置で、労組は公社の過度な対応には何か意図があるという。

鉄道労組は6日午前座込み場強制撤去をめぐり「鉄道公社の暴力的座込み場侵奪 は、構造調整の前に労働組合を無力化する事前作業」と規定し「今回の事件は 昨年、交渉が行われていた中で団体協約を解約し、ストライキを誘導したよう に、労働組合の感情を刺激して破局を誘導する緻密な計画により進められた」 と非難した。

▲去る1日公社側の座込み場強制撤去[出処:鉄道労組]

賃金構造改編と勤務形態変更には立場の差が大きく、全面戦争に進む可能性も

鉄道労使関係悪化の重要な争点は、賃金構造改編と勤務形態変更をめぐる労使 の立場の差が大きいことにある。5月の合意当時、賃金構造改編は9月に適用し、 勤務形態変更は11月に終えると合意していた。二つの事案とも労使協議なくで きる事案ではなく、労使立場の差が狭まらなければ全面戦争に進む程爆発力が 大きい事案だ。

鉄道労組のペク・ナムィ宣伝局長は、「労組は現実的な賃金の削減にさせない という前提で、公社も賃金カットではないと主張しているが、公社側の実際の 案は毎月10万ウォン程度の削減」と説明した。また勤務形態変更については 「現在の3組2交代勤務の形態をどうするかを議論しているが公社側は勤務改編 で人員削減という勤務形態改悪の胸算用だ、労組は現場に合う人間的な勤務形 態改善方式で接近している。二つとも簡単に解ける事案ではない」と述べた。 鉄道労使は賃金構造改編と勤務形態変更労使交渉を完全に中断した状態だ。

一方、鉄道労組は、鉄道公社の一方的な断水・断電措置は労働組合活動の低下 を目的とする不当労働行為で、使用者の支配・介入に当たるという立場だが、 感情的な対応は自制している。労組は「ホ・ジュニョン社長がどん詰まり労働 弾圧をしても、感情的対応より理性的対応に集中する」とし「ホ・ジュニョン 社長の行為が法的妥当性がないという判断により、組合の断電には民事訴訟を 提起しており、地方本部の電気と水道の遮断には仮処分を出した」と明らかに した。また西部駅座込み場もまた設置する計画だ。鉄道労組は8日に緊急臨時 代議員大会を開き闘争の方向性を決める予定だ。

▲鉄道労組座り込み2日目略式集会[出処:鉄道労組]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-09-08 04:19:48 / Last modified on 2010-09-08 04:19:49 Copyright: Default

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