本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:江南聖母病院「直接雇用の非正規職も正規職化を要求?」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1223707065316St...
Status: published
View


江南聖母病院、「直接雇用の非正規職も正規職化を要求するのではないか」

公開された状況日誌、病院側派遣業者・労務士などと対策会議しながら座込み場撤去などを指示

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年10月09日18時54分

江南聖母病院、対話ではなくテント座り込み源泉封鎖選択...理由は?

江南聖母病院使用者側が座り込みをしていた解雇派遣労働者を対象に『占有お よび使用妨害禁止仮処分』を申請した。江南聖母病院使用者側が解雇労働者と の対話を選択せず、仮処分申請で病院内で行われているテント座り込みやキャ ンドル集会を基本的に封鎖する強硬姿勢を選択したわけだ。江南聖母病院使用 者側は、10月4日、保健医療労組が要請した面談を拒否するなど、対話に応じ ずにいる。

江南聖母病院使用者側がこうした強硬姿勢を取っているのは、この問題が病院 の中で働く直接雇用非正規職に及ぼす影響を遮断するためだったことが明らか になった。

江南聖母病院使用者側は、仮処分申請にあたり提出した証拠資料には「派遣職 を含む非正規職問題が台頭している時点で、所属そのものが異なる用役会社の 職員を正規職化することは、直接雇用非正規職の正規職化問題につながらざる を得ない」とし「新しい病院のオープンという重大な課題を抱えている我が病 院の経営上の困難を考慮すると、受け入れられない要求事項だ」と書かれている。

▲ 江南聖母病院使用者側が仮処分申請で提出した証拠資料。使用者側は「派遣職を含む非正規職問題が台頭している時点で所属自体が異なる用役会社の職員を正規職化するのは直接雇用非正規職の正規職化問題につながる」と明らかにした。

これに対して労組側は「派遣期間2年を理由に契約解約された28人の正規職化を 要求することは、江南聖母病院の700人の直間接非正規職労働者全体の雇用安定 問題に広がるほかはなく、さらに新しい病院を非正規職で満たそうとする病院 の計画にブレーキがかかる」とし「病院はさらに高い利益のために、もっと多 くの非正規職を使おうとする計画の障害になるこの闘争を防ごうとあがいてい る」と説明した。

病院側、対策会議を設けて正規職労組の介入を防ぎ、日常的に監視

江南聖母病院使用者側が提出した証拠資料には、江南聖母病院の人事チーム長 とハン労務法人の労務士、派遣業者のメディエンジェルの関係者が集まって 『状況対策会議』を構成し、座込み場の撤去などを企てたことがわかった。ま た先月22日未明の座込み場撤去の過程で、ある患者の申告で出動した警察が現 場で調査をしたが、「告訴告発時に事件処理する」ことにしてそのまま帰った 事件も記されていた。これに対して労組は「解雇労働者が現行犯で捕まっても そうしただろうか」と指摘した。

また、江南聖母病院使用者側はテント座り込みが始まるとすぐ、正規職労組を 訪ねて抗議し、正規職労組に介入しないよう要請した。使用者側が直接労働者 間の連帯を遮ったのだ。資料には「9月18日10:10、介入意志を確認:現時点では なく、本組の要請時には変わる可能性-本組の圧力さえなければ無関係」と記さ れており、座込み場撤去があった9月22日には「本院支部長が会う。介入の意志 がないことを確認」と記されていた。

▲使用者側の状況日誌より。江南聖母病院使用者側はテント座り込みが始まるとすぐ正規職労組を訪ねて抗議し、正規職労組に介入しないことを要請した。

▲使用者側状況日誌より、9月22日、座込み場状況。警察が出動したがそのまま帰ったこと、正規職労組の介入意志を尋ねたことなどが記されている。

これらの内容が含まれた状況日誌は、テント座り込みが始まった9月17日から時 間別に整理され、決済欄は担当、チーム長、行政府院長、診療副院長、医院長 までが作られ、労組側は「事実上、病院の意思決定の核心ラインが派遣労働者 の闘争弾圧を陣頭指揮した」と指摘した。

この他にも状況日誌には、どの言論が取材して行ったか、キャンドル集会に参 加した市民と上級団体の保健医療労組幹部がどう行動しているか、解雇労働者 がどんな集会に参加したのかなども詳しく書かれ、病院側が彼らを日常的に監 視をしていた事実もわかった。

▲状況日誌にはどの言論が取材して行ったのかも詳細に記されていた。

▲状況日誌決済欄は担当、チーム長、行政府院長、診療副院長、医院長までがある。

こうした使用者側の資料に対し、全国非正規労組連帯会議は「病院側がテント 座り込みとロビー座り込みがどう行われたかを裁判所に説明するために自ら作 成したこの資料には、使用者側の犯罪行為がそのまま表われている」とし「病 院が提起した『占有および使用妨害禁止仮処分』は一言で『座込み場暴力侵奪、 労組弾圧、常時的監視査察』についての病院の犯罪行為自白書」と指摘した。

一方、江南聖母病院派遣職労働者の集団解約事態は、国政監査にも上がる予定 だ。10月17日の国会環境労働委員会のソウル地方労働庁国政監査には、ファン・ テゴン江南聖母病院院長が証人に出席する。ここでは江南聖母病院使用者側が 行った派遣職労働者の解約が正規職転換を回避するためかどうかをめぐり議論 になるものと見られる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-10-11 15:37:45 / Last modified on 2008-10-11 15:37:46 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について