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「非冷蔵引越車でソウル牛乳を配送」で議論

貨物連帯ソウル牛乳支会全面スト9日目

チョン・ユンミ現場記者 moduma@jinbo.net / 2007年10月24日10時32分

「労組活動弾圧覚書に、公証強要... 交渉もできず」

貨物連帯ソウル牛乳支会のストライキは9日目に入った。この過程でソウル牛乳 支会が「冷蔵装置がない引越しの車などで製品が配送されている」と主張した ことで、議論が増幅されている。

10月16日12時、運輸労組貨物連帯ソウル京畿支部のソウル牛乳支会は、ソウル 牛乳安山工場前で出征式を開いて全面ストに突入した。このストライキには、 ソウル京畿支部ソウル牛乳支会に所属するMTR、安山、居昌、楊州分会などから 組合員350余人が参加した。

出征式に参加したソウル牛乳支会組合員たちはストライキの理由を「会社側が 貨物労働者に貨物連帯に加入すれば不利益を受けるという覚書を書かせ、公証 まで強要した。貨物連帯の加入を理由に4人を無縁故地に転出させるなど、労働 組合活動そのものを弾圧しているため」と明らかにした。また「貨物連帯に加 入した後、会社側に、△貨物連帯加入認定および活動保障、△貨物連帯組合員へ の不利益禁止、△雇用保障、過剰積載根絶の団体協約締結について交渉を要求し たが、ソウル牛乳協同組合は交渉に出てこなかった」と暴露した。

▲16日ソウル京畿支部ソウル牛乳支会出征式 [出処:運輸労組貨物連帯本部]

「ソウル牛乳会社側、組合員が損害賠償をするまで復帰させない」

ストライキ当日、ソウル牛乳支会の組合員たちは、安山工場に拠点を用意して ストライキをしていたが、22日の午後に隊伍を半分に分け、約120余人を京畿道 にあるソウル牛乳楊州工場に分散させ、さらに拠点を1ヶ所用意した。

貨物連帯のファン・テソプ、ソウル京畿支部教育部長によれば「約90人がスト ライキから離脱していましたがストライキ現場にまた戻っている」とし「会社 はストから離脱した組合員に1420万ウォンを損害賠償しなければ仕事をさせる ことができないといったことが大きく影響したようだ」と推測した。続いて 「現在はソウル牛乳協同組合が8人程にまた仕事をさせたようだが結果的にスト 隊伍の維持に特別な影響はないだろう」と展望した。

また「交渉をせず、逆に家族に電話して工場に訪ねてこさせたり、毎時間、組 合員に復帰期間延長の携帯メールを送っている」と指摘し、ソウル牛乳側が事 態を解決しようとしないことを非難した。

「食品衛生法を無視したソウル牛乳、法的対応も準備する」

ファン・テソプ教育部長によれば「ソウル牛乳は非冷蔵の引越車量で配送して も、滅菌製品は関係ない」と主張しているという。これを確認するためにソウ ル牛乳協同組合に電話取材を要請したが関係者がいないと返事を回避した。

▲牛乳をはじめとする生鮮食品が冷蔵もない汚い車両で運ばれている[出処:運輸労組貨物連帯本部]

これにファン・テソプ教育部長は「ソウル牛乳の製品のうち、滅菌製品は少な く、仮に食品が変質したら消費者にどんな影響があるか分からない」と憂慮し た。これと共に「食品衛生法を無視して国民の健康を威嚇する行動を続ければ、 法的対応も準備する」と明らかにした。

ファン・テソプ教育部長は「交渉もできないソウル牛乳協同組合だが、安山と 楊州の2か所を拠点に最後まで戦う」と強調し、今後の動向に注目が集まってい る。

一方、食品衛生法は、牛乳と乳製品の衛生問題を扱う法規で、保健福祉部が管 掌する『食品衛生法』『同施行令』『同施行規則』『食品などの規格および基 準』が決められている。この法によれば、食品流通期限の表示は食品の使用ま たは保存に特に条件が必要な場合、これを共に示さなければならない。つまり、 冷凍または冷蔵保管・流通が必要な製品は、『冷凍保管』または『冷蔵保管』 を示さなければならず、製品の品質維持に必要な冷凍または冷蔵温度を示さな ければならない。

2005年9月から始まった牛乳品質革新により、1等級原乳のうち最も品質が優秀 な1級A原乳しか使わないと宣伝するソウル牛乳協同組合は、国内で初めてイン ターネット温度管理システムを導入し、全国代理店の冷蔵温度が常に最適状態 (摂氏5度)になるように管理していることで有名だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-05 03:57:15 / Last modified on 2007-11-05 03:57:16 Copyright: Default

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