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集会の自由「侵害」、人権弾圧を「強行」する警察庁糾弾

国民行動、警察庁へ抗議の洪水、 釜山地域大規模集会申告闘争も

ラウニョン記者 hallola@jinbo.net

「戦争と貧困を拡大するAPEC反対ブッシュ反対国民行動(国民行動)」は27日(木) 午前、西大門警察署の前で「APEC会議期間の集会の自由を侵害する警察庁糾弾」 という内容の緊急記者会見を開いた。

ヤンギョンギュ公共連盟委員長が発言をしている。

APEC会議を前にして韓国は今、「準戒厳」状態

釜山市民行動は、反APEC集会のために237か所に集会申告をした。しかし警察 側は申告された237か所のすべてが、すでに他の団体により集会申告されてい るとして不許可を通知してきた。警察庁が多くの政府系団体と手を握り、集会 が予想される地域を先行獲得・申告し、反APEC集会を封鎖しているという疑惑 が濃厚で、その意図が露骨だということだ。

記者会見に参加したチョングァンフン民衆連帯共同代表は「警察と政府系団体 が、小賢しくもこんな形で反APEC活動家を近くに行けないようにするつもりだ ろうが、それなら民衆はさらに大きな抗争闘争に出る」と警告した。

ヤンギョンギュ公共連盟委員長は「労働者もまた反世界化闘争に全面的に結合 する。下半期の非正規悪法阻止闘争だけでなく、労働者も釜山総集結闘争では 全面闘争に立ち上がる」と明らかにした。

タハムケのキムグァンイル運営委員は「彼らは会議場周辺の山は入山禁止、海 には空母、陸海空軍を投入し、対テロ戦争を合理化している。根本的にテロの 威嚇を除去できるのは、ザイトゥーン軍の撤収と戦争支持政策の撤回だけ」と 強調した。

社会進歩連帯のチョンヨンソプ労働局長は「ホームレス強制収容、移住労働者 密集地域の集中摘発、CCTV大幅拡大など、釜山では無差別的な人権弾圧が強行 されている」とし、全国的に行われている警察の過酷な人権弾圧事例を暴露した。

国民行動は△うわさされているカラ集会申告の事実確認、△政府系団体の良心 宣言を組織、△行政委所属議員を通して集会申告書のコピーを集め、これによ り事実の有無が明らかになれば、釜山市警関係者刑事を告発する予定だと明ら かにした。

また、釜山市民行動は26日、また集会申告をした。10月29日から11月20日まで、 釜山地域の3000か所で反APEC集会を開催するとし、釜山、海雲台警察署に一度 に1000枚の集会申告書を提出したのだ。

現集示法(集会およびデモに関する法律第9条)では、集会は申告事項で、集会 を制限するためには48時間以内に不許可通知をしなければならない。もし集会 申告者に不許可通知ができなければ、その集会は自動的に受け付けられ、合法 的に集会を行うことができる。釜山市民行動は、結果の通知がなければ自動的 に受け付けられたものとみなし、集会を強行する計画だ。

また、大量集会申告が終われば全国的に反APECに同意する会員を通して、郵便 でも集会申告書を受け付け、提出する予定だ。

[記者会見文]釜山APEC会議期間中の偽装集会申告による集会妨害行為を糾弾する

人権侵害をやめてAPEC会議期間内の集会デモの自由を保証しろ!

APECは米国の侵略戦争を支持し、全世界の労働者・農民など民衆の人生を破綻 させる新自由主義を拡散させるばかりか、全地球的環境破壊を助長している。 11月の釜山APEC会議では、中断されるべきWTO DDA交渉の突破口を用意しよう としていて、盧武鉉政権はASEAN、米国、日本などと自由貿易協定締結を議論 するだろう。特に韓米首脳会談でジョージ・ブッシュはスクリーンクォーター の廃止、BSE(狂牛病)牛肉輸入禁止解除、韓国軍のイラク派兵延長などを強要 するだろう。戦争を支持し、貧困を拡散させて、率先して環境を破壊するAPEC に抗議するために、われわれは釜山で集会とデモをすることにした。

これに『APEC反対ブッシュ反対国民行動』は去る20日、集会予定地のソミョン、 市庁、釜山駅広場を含み、市民宣伝戦のためにササン、南天洞、東莱、海雲台 一帯など釜山市内237か所に集会申告をした。

しかし警察は、海雲台から遠く離れた西部市外バスターミナル、教育大駅など 4か所しか許可せず、その他の場所は『保守・政府系団体がすでに集会申告を 済ませたので集会ができない』という集会禁止を通知した。特に、デモ行進が 含まれる集会申告は、すべて不許可になった。常識的に納得できないことが発 生している。集会、デモの自由を保障すべき警察は、特に欠点がないのに集会 を許可しないのは、本当に偶然の一致なのか。APEC反対ブッシュ反対国民行動 が申告した場所をどんな方法で知り、保守政府系団体が集会申告ができるのか?

これは、警察がAPEC反対集会を封鎖するために保守政府系団体を利用しなけれ ば、こんな常識外れの事が発生することはない。これに関し、保守、政府系の 団体が、場所も明記されていない集会申告をしたという疑惑を産んでいる。現 在、海雲台警察署には保守政府系団体会員が24時間警察署に常駐する寸劇まで 発生している。

そして警察は、集会申告接収時間もまた警察署ごとに異なる基準を突きつけ、 保守政府系団体に優先権を付与した。APEC反対集会申告には『主要道路』だと 言って禁止し、保守政府系団体には許可する偏向的で二重定規を突きつける 行為をはばからない。

海雲台歩行者天国で開かれる予定だったAPEC反対文化行事さえ、釜山市と警察 は突然『歩行者天国』の運営を打ち切って封じ込め、摘発で生存権の危機に追 いやられた露天商の集会も禁止するという幼稚な行動をしている。これは明ら かに『職権乱用』と規定せざるをえない。われわれは真相調査と責任者処罰と 共に、偽装された集会申告をすべて無効にすることを強く要求する。

警察が介入し、保守-政府系団体に偽装申告をさせ、一気に集会許可の先行獲 得をした事例は前にもあった。2000年度のASEM首脳会議の時も、反対デモを防 ぐために警察は江南一帯の集会場所に偽装申告をした。2003年にも外国大使館 周辺100m以内のデモ禁止条項が違憲という判決が出た時に、光化門一帯の集 会場所に偽装申告と代理申告をして社会的に非難された。それにより職権乱用 で告発されることもあった。それでも目が覚めず、今再びこのようなふるまい を見せていることに対してわれわれは怒らざるをえない。

超国籍資本と会員国首脳だけの祭りのために『準戦時体制』を宣言し、国民と 移住労働者をまるでテロリストのように取り扱い、憲法で保障された集会デモ の自由も侵害する盧武鉉政府と警察の形態を強く糾弾する。警察が『国民と共 に歩む人権警察』になりたければ、このような情けないふるまいを即刻打ち切 り、APEC期間内の集会デモの自由を保障することを強く要求する。APECを口実 として強行される人権侵害は、さらに大きな怒りを呼びおこすだろう。われわ れは11月18日の国民大会でこれを明確に確認させるだろう。

2005年10月27日18時49分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2005-10-28 22:21:55 / Last modified on 2005-10-28 22:23:03 Copyright: Default

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