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青年506人時局宣言「われわれの時代は失敗、新しい時代を直接開く」

「われわれの要求は時代の交換…既成政治は解決できない」

ウン・ヘジン記者 2021.04.30 15:29

最近青瓦台が青年懸案を専門担当する「青年作業チーム(TF)」を発足させたが、 これを見る青年たちの視線は冷たい。 むしろ青年たちは今日の時代は失敗したとし、 自分たちが資本主義体制に対抗する政治的主体と宣言した。 彼らは既成政治が青年世代があじわう「時代的問題」を「世代の問題」として隠しているとも指摘した。

24の青年・学生団体が結合した青年時局宣言円卓会議は4月30日午前、 国会前で記者会見を行って 「今日の時代は失敗した。世代ではなく時代を交替しろ」という時局宣言文を発表した。

主催側は社会の話題の世代論が青年世代の問題を表わしていないとし、 青年世代の問題は資本主義体制が引き起こした時代的矛盾を除去しなければ解決しないと主張した。 彼らは資本主義の中で不安定労働者と差別される女性、性少数者、障害者、貧民、農民、移住労働者、動物などすべてが犠牲になっていて、 青年もこの時代の結果でしかないと指摘した。

彼らは特に「文在寅(ムン・ジェイン)政府の失敗は、 どんな政治勢力が執権しても、資本主義体制に対抗しない政治は時代の問題を解決できないという点を呼び覚ました歴史的経験」とし 「われわれの要求は世代交代でも政権交代でもなく、時代の交替」と明らかにした。 また「階級対立を労働組合利己主義、 家父長制の問題を性別対立、 年齢階層を世代対立、 住居権問題を地価と市場活性化、 気候危機と資本主義関係を新しい成長神話と歪曲する既存の政治は 社会の矛盾を解決することができない」と批判した。

時局宣言者たちは批判に終わらず、 気候危機、新型コロナであらわれた社会構造の脆弱性、 市場経済が量産した二極化と不平等など生活の危機に対する政治的代案も発表した。 そのうちの一つは「不公平な社会」の終息で、 社会の出発線の教育を無償で提供し、普遍的な権利として保障しろと要求した。 また階層化された学閥を平準化して学力の差別を禁じる差別禁止法を作れと強調した。 非正規職・正規職など労働と人生での区分もなくすべきだとも付け加えた。

この外に△土地、教育、医療、食糧など生活の必需品を普遍的な権利として保障、 △女性・性少数者・障害者も非性少数者-非障害者-男性にだけ認められた普遍的権利を享受できる平等な社会、 △炭素資本主義と成長第一主義で産業に対する民主的統制で気候正義を実現する社会を要求した。

青年非正規職、トランスジェンダー、障害者
「私たちの生活の危機は社会構造的な結果」

記者会見には非正規職、女性、障害者、性少数者などの青年が直接発言をして、 時局宣言文の主張に力をのせた。 韓国GM社内下請業者のキム・テフン非正規職労働者は 「『危険は下に流れて』下請に溜まるという表現がある。 低賃金のくびきといつ解雇されるかわからないという恐れが蔓延している。 事故でも起きれば全て非正規職労働者に責任が押し付けられる。 非正規職には危険と負担、貧困が従う」と自分の労働環境を説明した。

またキム・テフン非正規職労働者は 「同年代の友人もほとんどが非正規職」とし 「みんな家庭は持ちたいが、持てずにいる。 持ててもローンを組まなければならない。 だが不安定な非正規職人生にローンを組み込むのは、 抵当を取られた人生を覚悟しなければならない」と話した。

17年間牧師を夢見ていたが、 障害者差別で神学大学院を自主退学した青年も現場に出てきて発言した。 学校の正規カリキュラムは非障害者を中心に組まれていて、 教会も違わなかったためだ。 韓神大学校神学大学院を辞退したユ・ジンウは4年に在学していた当時、 実習授業を履修するために12ケ所の教会に伝導師支援をした。 しかし教会は各種の口実で拒否した。

ユ・ジンウ氏は「(教会は)サッカー部があって、運転しなければならず、 エレベーターがない、など、さまざまないいわけをした」とし 「寄宿舎は一度も入ることもできなかった。 進入路に階段があり、エレベーターがなくて車椅子に乗った私は『出入不可』だったので退学」したとし、 障害者だという理由で公正で平等だと言う機会さえ奪われてしまったと話した。 また彼は「資本主義生産方式のために障害者は労働できないからだになった。 相変らずからだに合った労働は見つからない」と吐露した。 それと共に彼はこのような能力主義、公正性が正しいと言う人々を批判して、 彼らが作った世の中に亀裂を入れると声を高めた。

トランスジェンダーのハンビッ氏も発言に出て、青年性少数者としての人生を話した。 そのうち一つは修学能力試験場が性別に分れていて体験した惨めな記憶だ。 彼は勉強だけがんばれば修学能力の点数を上げられると信じていたが、 試験場にはトランスジェンダーの席がなく、修学能力試験は散々だった。 青少年トランスジェンダー人権の会のハンビット活動家は 「修学能力を本当に熱心に準備した。 だが修学能力試験場が性別によりって場所が区分されるという事実を見過ごしていた」とし 「試験を前に廊下を通る時、多くの男の群れが『なぜあの女がきたのか』と言って、 『男なのか女なのか、一度トイレに行って脱がせてみなければならない』という話を聞かなければならなかった。 修学能力試験をだめにした時の惨めさをまだ生々しく記憶」していると話した。

続いて彼は「私たちの時代の核心問題が差別と不平等だということを 資本と保守両党も知らないわけではない。 なぜなら彼らは差別と不平等を基盤として私たちを分裂させ競争に追いやり、 利益をあげているから」とし 「彼らが見かけだけの公正と排除、競争を動力源としているのなら、 われわれは平等と連帯の言語で彼らを越える」と語った。

一方、時局宣言文発表後の計画について時局宣言円卓会議のキム・ゴンス執行委員は 「時局宣言円卓会議の進路を決め、議題別要求事項を具体化する予定」とし 「これを貫徹するための多様な政治行動を開始する計画」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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