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「復職要求」アシアナKOハンスト者が暴力的に連行

座り込みから18時間後に全員連行、多数負傷…労組「整理解雇解決の意志がないことを見せた」

ウン・ヘジン記者 2021.04.14 15:03

実質的な復職方案を要求してソウル地方雇用労働庁でハンストに突入した アシアナケイオーの解雇労働者が18時間後に暴力的に連行された。

4月13日午後2時、 定年を目前にしたアシアナケイオー整理解雇者をはじめとする労組関係者は ソウル地方雇用労働庁長などとソウル雇用労働庁で面談を進めた。 しかし解雇関連の対策は議論されなかった。 そのため労働者たちはソウル地方雇用労働庁がアシアナケイオー復職履行確約書と 元請が直接交渉に出てくるように役割を果たせと要求して、 その場でハンストに突入した。 労働委員会が昨年2回不当解雇判定を出したが、 使用者側が復職命令を履行しないからだ。 アシアナケイオーの解雇者は昨年5月11日、 新型コロナの無期限無給休職に同意しなかったという理由で整理解雇され、 1年近く路上で戦っている。

面談が行われたソウル雇用労働庁の1階、 ソウル市青年雇用センターで4月13日午後4時頃、 ハンストに入った労働者は4月30日と5月31日にそれぞれ定年をむかえる 公共運輸労組アシアナケイオー支部のキム・ジョンナム、キ・ノジン組合員と 空港港湾運輸本部のイ・テファン本部長だ。

しかしソウル市は座り込みに突入してから4時間も経たずに退去命令文書を送り、 翌日(14日)午前までの3次退去命令がなされた。 強制執行を防ぐために市民社会団体は9時30分頃からソウル雇用労働庁正門に集まり、 この過程で約2時間ほど警察との対峙が続いた。

ソウル市側は4次退去命令文書をこの日の午前11時10分頃に送って、 30分後の45分頃、警察はハンスト者3人と共に座込場にいた アシアナケイオー整理解雇撤回のための連帯の会に所属する イ・ヨンドク労働解放闘争連帯活動家など合計4人を連行した。 警察はおよそ400人が投入されたと把握されている。 連行者たちは南大門警察署に連れて行かれた。

労組によれば、ハンスト者1人当り警察は5〜6人が投入され、 抵抗する座込者のからだを折って踏みつけるなどして暴力的に鎮圧した。 この過程でキム・ジョンナム組合員は右の足にひどくアザができて、 腰の痛みを訴えて午後2時頃、警察署からソウル市鍾路区の某病院に移送された。

▲連行の過程でアザができたキム・ジョンナム断食座り込み者の足[出処:公共運輸労組]

これと関連して公共運輸労組は4月14日午後に ソウル雇用労働庁の前で立場発表記者会見を行い、 「政府が当初、整理解雇問題を解決する意志が全くないことを見せた」とし、 これで文在寅(ムン・ジェイン)政府の 「『労働尊重』は痕跡も残っていないことが明らかになった」と批判した。 これに対して「明確に責任を問い、 アシアナケイオーの労働者たちが復職できるように力強く戦い抜く。 文在寅政府は 手遅れになる前に反省して労働尊重の約束に真情性が含まれていることを 一部でも見せることを望む」と明らかにした。

アシアナケイオー支部のキム・ゲウォル支部長は記者会見で 「労働部は不当解雇判定に対していかなる努力をしても、 労働者が現場に戻れるようにしなければならない」とし 「財閥と元請の錦湖文化財団朴三求(パク・サムグ)理事長は目をつぶり、 不当解雇者問題を解決しない文在寅政府を糾弾する」と声を高めた。

労働解放闘争連帯のイ・チョンウ活動家は 「労働庁は面談場所を労働庁とは関係がないソウル市青年雇用センターに決めた。 解雇労働者の最後の期待まで全く聞くつもりがなかったのだ。 ソウル市に退去を要請させ、警察と共に暴力で連行した」と批判した。

公共運輸労組は強制連行を糾弾して闘争に拍車をかける予定だ。 この日の夜から毎日午後7時には、ソウル雇用労働庁の前で闘争文化祭が開かれる。 4月15日には青瓦台の前で公権力鎮圧に関して文在寅政府を糾弾する記者会見を進める予定だ。 19日には錦湖アシアナグループ系列会社不当支援疑惑に関して 召喚通知を受けた朴三求(パク・サムグ)前会長の拘束・処罰を要求する記者会見を行う。

一方、民主労総もこの日、声明を出して 「新しく当選して任期も始まっていないソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長の任期1年2か月の前兆ではないのか、非常に憂慮される状況」と伝えた。 続いて「労働の価値と尊厳は見つからない補欠選挙と当選者の公約、 当選直後に吐きだした元市長の痕跡つぶしと、これに照応するかのように沸き上がる再開発予想地域の不動産価格暴騰。 また未来に向けたビジョンは失なわれ、ただ物欲をあおる開発だけ叫ぶ今の状況は、 今後のソウル市の労働政策のバロメーターになり、 ソウル市民と労働者を締めつけてくることが明らか」だとし、 アシアナケイオーの労働者たちの即刻復職を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-04-18 19:06:29 / Last modified on 2021-04-18 19:06:29 Copyright: Default

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