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ソウル市長選挙、貧困政策が貧しい

[寄稿]ソウル市長候補さん、鷺梁津水産市場商人の質問に回答してください!

チェ・インギ(民主露天商全国連合) 2021.04.05 16:29

ソウル市長補欠選挙が2日後に近付いてきた。 朴映宣(パク・ヨンソン)共に民主党候補と呉世勲(オ・セフン)国民の力候補が有力当選候補で、 現在の選挙地形は彼らの両者対決の構図だ。 3月29日、貧困社会連帯など市民社会団体は、 ソウル市中区のソウル市庁前で記者会見を行って 「ソウル市長候補は貧困政策を出して都市貧民生存権保障しろ」と要求した。 しかし選挙運動大詰めまで、二候補陣営の貧困政策はあまり良くならず、 華麗な言葉の羅列で庶民の耳をげん惑しているだけだった。

そのため4月4日、鷺梁津水産市場市民対策委と商人は二候補の選挙事務所の前で記者会見を開いて座り込みを始めた。 「貧しい人々の問題」を解決する意志と姿は見られず、 「開発と成長」という美名の下でばらまき公約を出すばかりで、 当選に血眼になる二候補を糾弾するためだった。

[出処:チェ・インギ]

市民対策委は先にソウル市鍾路区安国洞にある朴映宣候補キャンプを訪ねた。 そしてソウル市と水産協同組合の無分別な鷺梁津水産市場現代化事業で 商人は路上で数年目座り込みをしている問題に対する解決方案を尋ねた。

商人はまた不正の温床になった鷺梁津水産市場について、 ソウル市の責任が大きいと強く糾弾した。 商人は「鷺梁津水産市場は水産協同組合の所有だとしても、開設者はソウル市」とし 「しかしなぜソウル市は市場の『管理と運営権限』をすべて水産協同組合に渡し、 民間開発を容認することができるのか? ソウル市がソウル市民の水産物食品をこのように放置することができるか?」と問い質した。

鷺梁津区水産市場はソウル市民の集団的記憶が息づく所だ。 だが誰もがご存知の通り、市場現代化事業の推進過程で合理的かつ公開的な意見収斂手続きが不備だった。 朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長も 「水産市場事態のような事が起きるのを見ると、 建物を作る前に先に商人の苦情と利害を聞き入れて作っても遅くない」と、 商人との対話なく事業が推進されたことを認めた。 新市場現代化事業の結果について国政監査とマスコミの報道が続くのも、 この事業が明白に失敗したという証拠だ。

鷺梁津水産市場が現代化して水産物の総取引額は減り続け、 運営はさらに悪くなった。 数年目、連続赤字を記録する程に状況が悪化したのに、 こうした損失の責任を商人の賃貸料に転嫁して、またソウル市民の責任で処理している。

すでに水産協同組合は1997年のIMF外国為替危機を契機として経営難に陥り、 2001年に政府から公的資金1兆1千581億ウォンの輸血を受けた。 2028年の償還を目標として現在残っている借金は8533億ウォンに達する。 天文学的な公的資金を受けた水産協同組合は、 法人税まで減免してくれと政府に要求している。 こうした状況でも水産協同組合の厚かましい態度は果てしなく続いていて、 億台年俸者は増え続け、 その上、一部の幹部は性売買観光で世論の俎上に乗った。 いつも中央会会長選挙は不正選挙で綴られていて人事請託など不正の温床になっている。

一方、ソウル市は銅雀区庁、そして水産協同組合商人との4者協議体を構成しているが、 この議論機構は有名無実だ。 補欠選挙が終わって新しくソウル市長になれば、 担当公務員の責任を問わないわけにはいかないので、 一時的にまた欺瞞的に運営されているという感じを受けるほかはない。

[出処:チェ・インギ]

商人は続いて惨憺たる心情でソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長候補キャンプを訪問した。 彼は寛勲クラブ招請討論会で 「全撤連が加勢して暴力的形態の抵抗があった。 鉄の玉か石かを撃ちながら建物を占拠して抵抗した。 そこに警察が入って起きた惨事だ。 この事故は過度な不注意な暴力行為を鎮圧するための警察投入から発生した」とした。

彼がソウル市長に在任していた時に進められたニュータウン再開発事業は、 あちこちで多くの対立につながった。 まともな村を壊して新しく開発をする過程で、生活のマイホームは破壊され、 その代わりにできた家と不動産は誰かの不労所得になり、 都市は奇形的に変わっていった。 彼がソウル市長に在任していた時に結局「竜山」で惨事が起きたことをわれわれは生き生きと記憶している。 撤去民五人が火炎に巻きこまれて殺され、 生き残った撤去民と家族はその日の痛みを胸に抱いて苦しい人生を続けている。

無償給食の議論で退いた彼が、またソウル市長有力候補になった今、 露天商には忘れられない事件がまたある。 呉元市長の時のソウル市は、露天商にとっては戦争だった。 街路デザイン化事業をするとして露天商総合管理対策を出したが、 この10年間、この政策が露天商を道路から追い出す政策だったことが証明された。 当時、1万5千程度だったソウル市の露天商の数は、 ソウル市の公式集計によれば現在6千程度を前後している。 管理して統制する政策で多くの商人がやむをえず離れた。 歩行権を侵害するというあらゆる非難がさらって行った場には、その代わりに花壇が置かれた。 「人が花より美しい」という言葉は歌詞に過ぎないのか?

この日の記者会見は、 鷺梁津水産市場の商人が彼にソウル市長になれば私たちの問題を解決してくれとお願いするものではなかった。 呉世勲はソウル市長候補の資格がないということを糾弾する場だった。

「私たちの主張は明らかです。 鷺梁津水産市場はソウル市が法的に責任を負うことになっています。 したがって、ソウル市は法の通りにこの問題の解決に積極的に動くべきだという事実をまた主張しようと思います。 竜山惨事が起きてから鷺梁津水産市場まで、 開発がいかに人を追い出すのかをわれわれは目撃しました。 持てる者のための政策ではなく、 今この時刻、無数に追い出され、押し出される人々に対する対策を即刻用意しなければならないでしょう。」

今でも商人は地下鉄が通る陸橋の上の2万5千ボルト高圧線の上で座り込みを続けている。 彼らは都市の中の「孤立した島」に漂流したまま放置されている。 暖かい家庭に帰りたいという小さな希望が崩れた大韓民国、 ソウルの一断面が鷺梁津陸橋の上に広がっている。

  • 2021年4月6日火曜、ソウル市長補欠選挙を控えて「鷺梁津水産市場の記憶と声を集めて、商人と一緒にする文化祭」が安国洞栗谷路の朴映宣候補キャンプの前で開かれる。午後7時のオクパラジ宣教センター祈祷会を始め、芸術解放戦線などが中心になって文化祭が続く。生命が芽生える季節、人が花より美しいことを証明する場になるだろう。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-04-06 19:33:53 / Last modified on 2021-04-06 19:33:56 Copyright: Default

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