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1300人集まったキム・ジンスク希望の歩み最後「今後も笑いながら闘争」

希望の歩み34日、ハンスト48日…使用者側は相変らず復職を認めず

ウン・ヘジン記者 2021.02.07 18:39

「キム・ジンスク希望の歩み」最終日の2月7日、 1300余人が黒石洞を出発して青瓦台に到着した。 解雇者や市民による「希望の歩み」は、 清雲洞事務所の前でキム・ジンスク韓進重工業解雇者をはじめとする解雇者の復職を改めて要求した。 キム・ジンスク指導委員は釜山市湖浦駅から出発して、34日目に青瓦台のハンスト者などと抱擁をしながら涙ぐんだ。

行進の過程で警察が防疫指針を理由に人員を統制し、何度か小競り合いになった。 ソウル駅からは集会が禁じられていて、 キム・ジンスク指導委員をはじめとする解雇者9人を除く参加者は個別に青瓦台まで移動した。

3時頃に青瓦台サランチェの前の座込場に到着したキム・ジンスク指導委員は、 ハンスト者たちと共に清雲洞町役場前に移動して集会を進めた。 キム指導委員は希望の歩みの日程を終えながら 「全斗煥(チョン・ドゥファン)政権で解雇されたキム・ジンスクは、 なぜ36年間解雇者なのか。 その答を聞きたくて34日間歩いてここまできた」とし 「その約束がなぜ守られないのかを聞きたくて、一歩一歩、千里の道を歩いてここまできた」と明らかにした。 続いて「36年間、私は幽霊だった。 資本に、権力にだけ見えない幽霊だった。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領さん、私が見えますか。 一緒に戦ってきたあなたがキャンドルの力で大統領になった後も、 相変らず解雇者の私が見えますか。 風呂敷をかぶされて連れて行かれ、全身が血まみれになるほど殴られて、 その傷をからだに鎖のように持ったまま36年間生きてきた私が見えますか」と声を高めた。

またキム指導委員は解雇されて路上で闘争中の人々の名前を一人一人あげた。 それと共に「最低賃金に蔑視の代名詞である清掃雇用を守ると泣きながら戦うこれらの労働者が見えますか。 『お父さんはなぜ来ないの』と尋ねる3歳の子供に 『お父さんは座込場だよ』という言葉をどう説明すればいいのかわからない、 これらの労働者が見えますか」とし 「(民主主義は)口だけで話すものではなく、 戦う私たちが血を流してここまできたのがこの国の民主主義」と話した。

最後に彼女はハンスト者たちに 「肉を削り、骨を焼きながらハンストをした仲間のみなさん、ご苦労さま。 これからあとどれだけ遠い道を行かなければいけないかわからない私たち、 諦めないようにしよう。倒れないようにしよう」とし 「私もそうします。笑いながら、最後まで共に闘争」と叫んだ。

ハンスト者の発言も続いた。 この日は「リメンバー希望バス ハンスト団」のハンスト48日目だ。 昨年12月22日からハンストに突入した7人のハンスト期間を足せば何と246日だ。

48日間ハンストを続けたチョン・ホンヒョン金属労組釜山梁山支部主席副支部長は 「昨年12月22日にハンストを始め、12月31日、定年を越える前に必ずキム指導委員を現場に送りかえすというのが私たちの意図だった。 しかしそのタイムリミットがすぎた。それで話す言葉がない」と話した。 それでも「絶えず戦わざるをえない理由は、 1987年の民主化闘争以後、変わってきた歴代の政府が労働者・民衆の側に立たなかったからだ。 だから骨を焼き、肉を焼きながら、胸深く悟った」とし 「もう政権に要求することもない。 もう労働者・民衆自らが新しい世の中のために、 そして搾取され抑圧され蔑視されるこの社会を開くために、 闘争する以外の代案はない」と伝えた。

「非正規職労働者も民主労組が唯一の希望」

行進の始めから共にした大宇バス、韓国ゲイツ、コレイルネットワークス、 アシアナケイオー、LGツインタワー、旭硝子、ソジンENGの 解雇労働者も発言をつづけた。

現代建設機械社内下請ソジンENGのピョン・ジュヒョン解雇労働者は 「下請が労組をしたという理由で偽装廃業し、 われわれ労働者は路上に追い出された。 キム・ジンスク指導委員を知って歩みを一緒にしながら、 多くのことを見て学んだ」とし 「キム・ジンスク指導委員の意を受け継いで、 現代建設の労働者も非正規職のない社会を共に作る」と話した。

大宇バス支会のパク・ジェウ支会長は 「昨年、経営上の理由で会社が全労働者355人を解雇した。 それで私たちは昨年10月4日に解雇され、128日間工場でテント座り込みをしながら とても冷たい床で食べて寝ている」と伝えた。

現代起亜車1次協力業者の韓国ゲイツのチェ・ブンソク支会長は 「20年間で1041億の黒字をあげたのに、コロナ19を理由に廃業し、 187人全員が解雇された。 その理由は私たちが30年の間、現代自動車に納品してきた物量を中国から代替納品をするという理由だった」とし 「自分の財布をふくらませるために解雇するのに、正当だという。 きちんと調査にならなければならない。 キム・ジンスク指導委員と共に解雇のない世の中を作る」と話した。

7年間闘争している旭硝子非正規職支会のチャ・ホノ支会長は 「労組を作ったという理由で解雇された。 36年前には民主労組をすればアカと言われて捕まえられ拘束された。 36年が過ぎた今、どれほど変わったのか」とし 「1100万非正規職労働者が現場に最低賃金で働き、 苦しければ苦しい、嫌なら嫌だと一言も言えず、 携帯メッセージ一本で解雇されて生きていく」と話した。 続いて「36年前に民主労組があれほど貴重だったように、 今、非正規職労働者も民主労組が唯一の希望だ。 民主労組でなければ労働者の尊厳性まで探せない。 それで労組を一つ守るために数年間、路上で戦っている」と声を高めた。

集会が終わるとハンスト者たちは病院に運ばれた。 なお、2月4日の午前から11時間、キム・ジンスク指導委員に関する労使間交渉が進められたが、 合意がなされなかった。 当時の交渉では使用者側が「慰労金支払い」案を強要し、 事実上、不当解雇による復職を認めようとしないという。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-02-15 05:32:29 / Last modified on 2021-02-15 05:32:30 Copyright: Default

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