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ソウル大病院、10か月「正規職転換」の約束を守らず

コロナ19感染対策の労使交渉も混乱

ユン・ジヨン記者 2020.08.03 13:38

ソウル大病院が昨年9月に労働組合と合意した非正規職正規職転換約束を守らず、 対立が続いている。 ポラメ病院の非正規職労働者たちは、7月28日に正規職転換を要求して 無期限ストライキに突入し、 今日でストライキ7日目をむかえている。

ソウル大病院労使は昨年9月3日、 病院非正規職労働者の正規職転換に合意した。 その後、ソウル大病院の非正規職労働者614人は正規職に転換されたが、 ソウル大病院が委託運営しているポラメ病院の非正規職労働者216人は 10か月間転換されずにいる。 そのため7月28日、ポラメ病院の清掃、診療予約センター、 葬儀指導員および下請、用役非正規職労働者約60人が無期限ストライキに突入した。

公共運輸労組医療連帯本部と正義党イ・ウンジュ議員室は8月3日の午前10時に 国会で記者会見を行って 「ソウル大病院のキム・ヨンス医院長が正規職転換労使合意に違反して、 コロナ2次大流行に対応するための団体交渉さえ拒否している」と糾弾した。

ソウル大病院分会のキム・テヨプ分会長は 「昨年9月3日、ソウル大病院は派遣用役労働者の直接雇用正規職転換に合意した。 これはIMF以後、国立大病院で1万人以上の派遣用役労働者が量産されたことに対し 政府が責任を取るためだった」とし 「だが216人のポラメ病院非正規職労働者の転換は行われず、 医院長は責任を回避している」と声を高めた。

ポラメ病院診療予約センターで働くチョン・ヨンミ組合員は 「昨年の正規職転換の労使合意以後、転換を期待したが、 10か月経った今も労使合意は履行されておらず、 私はまだ最低賃金で働く非正規職労働者」とし 「7月29日に労使合意に直接サインした医院長と会って 約束の履行を要求するためにソウル大病院に向かったが、医院長は現れなかった。 結局、ソウル大病院の時計塔で野宿をしなければならなかった。 われわれが要求しているのは単に労使合意を履行してくれと言うこと」 と鬱憤を晴らした。

ポラメ病院の非正規職労働者たちは病院運営に必須で常時的な業務を遂行しているが、 まだ用役業者に所属する間接雇用労働者の身分だ。 そのためコロナ19事態の中できちんとした保護具の支給や 防疫教育を受けられないまま、差別的な業務環境に苦しんでいる。

ソウル大病院は7月29日にも労組との交渉を紛糾させて議論を呼んだ。 当時、労組は医院長との顔合わせでポラメ病院の正規職転換要求とともに コロナ19感染の拡散に備えた感染病専門病院の開設、 陰圧隔離病床拡大、病院労働者に防疫物品提供、 コロナ関連医療陣拡充などを要求する予定だった。 だがソウル大病院側は顔合わせ場所に労働組合が入れないように扉を閉ざし、 交渉が紛糾した。

医療連帯本部のヒョン・ジョンヒ本部長は 「ソウル大病院の医院長にコロナ2次感染対応のための労使交渉を要求したが、 医院長は頑として交渉を回避して労使間で合意した正規職転換の約束も守らない」とし 「現在、コロナ19防疫には成功したかのかもしれないが、 病院の医療は人員不足などで安全を断言できない状況だ。 第2、3次感染に備えるべきだが医院長が議論を防いでいる」と批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-08-08 23:13:39 / Last modified on 2020-08-08 23:13:43 Copyright: Default

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