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「クーパン、顧客には即刻謝罪…労働者のコロナ被害には無関心」

クーパン被害労働者、クーパンの謝罪と再発防止の対策を要求

パク・タソル記者 2020.06.18 15:22

クーパン発のコロナ19確診者が現在まで150人を越え、 感染被害者の命が危険な状況だが、 クーパン使用者側は無責任な態度を取り続け問題になっている。 クーパン物流センターの非正規職労働者がコロナ感染を拡大したクーパンに責任を問うている。 彼らはコロナ感染拡散後も被害労働者への謝罪や再発防止の対策がないクーパンを糾弾した。

「クーパン発コロナ19被害労働者の会」、正義党の柳好貞(リュ・ホジョン)議員室は 6月18日午前に国会疎通館で記者会見を行って被害状況を証言し、 クーパンの再発防止対策を要求した。

代表的な被害事例はクーパン富川2物流センターで働いていた チョン某氏とチョン氏の夫と娘がコロナ19に感染した事件だ。 現在、チョン氏の夫は医療スタッフから 「必要な措置をすべて取ったが好転の見込みがない状態」と診断されるなど、重い状態だ。 チョン氏また肺に転移して、現在経過治療および観察中だ。 チョン氏は5月25日まで業務を遂行し、26日午前に検査をしてその日の晩に確診判定を受けた。 家族も確診判定を受けて仁川医療院に入院し、3人1室で隔離措置された。 チョン氏の夫は重症化し、6月7日にキル病院に移送された。

この過程でクーパンは安易な対応を取り続けた。 チョン氏は5月23日に富川2センターで初めての確診者が出てきた後に自家隔離された密接接触者が本人の動線と同じだとし、 管理者に本人も検査を受けるべきではないかと問い合わせたが、 管理者は「大したことはない」と無視した。 またチョン氏は確診判定後にも10日経ってやっとクーパンコールセンターの相談職員と通話をすることができた。 何日か後にやっと連絡がついた人事担当者は 「防疫当局のガイドラインを遵守」したので責任がなく、謝罪はできないと明らかにした。 管理者は「いますぐできることはない。 ケアサービスだけが適用されるようだ」という言葉も付け加えた。 最後の連絡は6月8日で、その後はなんの連絡もない状況だ。 該当人事担当者は現在、電話がつながらない。

この日の記者会見で被害者の会のコ・ゴン代表は 「チョン氏は管理者に確診者の動線と、本人の検査義務などを尋ねたが、 管理者は詳しい事項は話してくれず、たいしたことはないと答えた」とし 「チョン氏は自家用車で出退勤をして、 食堂も危険だと言って食事をしないなど徹底的に抜かすなど個人防疫をした。 だが作業の過程で無防備にコロナ19に露出し、検査も遅れて一つの家庭が崩壊する状況に達した」と話した。

公共法律院のイ・ダソプ労務士は、 クーパンが事業主としての安全管理義務を果たさなかったと指摘した。 イ労務士は「産業安全保健法によれば、 事業主は病原体による健康障害を予防するために必要な措置をする義務があると規定している。 疾病感染を防止するために個人専用保護具を支給したり同時食事人員を調整するなどの適切な措置をするべきだったが、 労働者の証言によればこうした措置をしていなかった」と説明した。

続いて「雇用労働部の指令に従うなら、 コロナ19確診者が発生した事業場ではすぐ労働者にこれを知らせて接触者を隔離しなければならないが、 クーパンは二日間も物流センターの営業を続け、 結局追加感染者が続出した」とし 「現在、感染者は労災申請を考慮している」と明らかにした。

クーパン、確診者が出ても延長勤務までさせた

被害労働者の会はクーパンがコロナ19拡散に重大な過失があると強調した。 実際にクーパンは富川2物流センターで確診者が出た後、二日も営業を続けた。

被害労働者の会によれば5月23日、富川2センターでも確診者が出た。 クーパンは24日、密接接触者と分類された富川2センター2階の一部人員だけに 確診者発生の事実を通知した後に帰宅処理した。 通知を受けられなかった午前組、午後組、深夜組の労働者は、 通常勤務をして午前組、午後組はさらに2時間延長勤務をした。

25日にもクーパンは午前、午後組に対する通常勤務を指示した。 この日の午後7時になってクーパンは管理者を通じて現場の労働者に確診者発生の事実だけを知らせ、センターの閉鎖を予告した。 確診者の動線、勤務場所などの重要な情報は脱落した。 労働者がグループチャットルーム(業務共有方)で、情報がとても不十分だと不安を訴えたが、特別な説明はなかった。 管理者は27日の午前から業務が再開されると公示したが、 27日からほとんどの人員が自宅隔離措置された。 28日には李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が集合禁止を命令した。 その後、今まで150人以上の確診者が確認され、 2次感染などで家族の生命も危険な状況だ。

被害労働者の会は「危険な事態なのにクーパン側は被害労働者゛の謝罪や責任認定、再発防止対策樹立には関心がなく、 ただ企業イメージの毀損だけを心配する態度を見せる」とし 「クーパンの謝罪文は消費者に対する謝罪だけで、 被害労働者に対する謝罪ではなく、キム・ボムソク代表名の謝罪文でもない」と批判した。

「日雇い、契約職が多い物流センター…今回の事態で採用不利益がないように」

この日の記者会見を主催した正義党のリュ・ヒョジョン議員は 「クーパンは不安定労働の素顔を最も正確で鋭くうつす鏡」と指摘した。 リュ議員は「今回の集団感染が発生した富川センターは、 日雇いと契約職の割合が97%が越える。 3790人の労働者のうち正規職はたった98人しかいなかった」とし 「不安定労働の頂点にあるこの企業で各種の事故と死亡事件が発生している。 4次産業革命を代表する革新企業だというが、 労働者を死地に追い込んで知らんぷりするのは革新ではない」と批判した。

不安定な雇用形態を持つ被害労働者たちは、これから採用の不利益も憂慮している。 隔離措置された契約職労働者のほとんどが3か月契約で、6月30日には契約満了を控えているが、クーパンは何も公示や措置をしていない。 日雇い労働者の場合、他のセンターの勤務をさせず、 他の物流会社を支援するのも難しい状況だ。 クーパンは休業給与や生活支援費などを支払う予定だが、 労働者たちは生計を保障する実質的な代案策ではないと主張している。

一方、被害労働者の会はこの日、四項目の事項を要求した。 ▲キム・ボムソク代表理事の謝罪および再発防止対策樹立、 ▲今回の事態で被害を受けた契約職労働者に対する契約延長、 ▲日雇い労働者全員に対する勤務保障、 ▲被害労働者に対する補償対策即刻樹立だ。 被害労働者の会は別の追加被害事例を収集して活動を続ける計画だ。

クーパン発コロナ19被害労働者の会問い合わせ
カカオトークID:cugmung
e-mail:cugmung@gmail.com

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-06-28 08:47:36 / Last modified on 2020-06-28 08:47:37 Copyright: Default

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