本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:馬事会は「セルフ調査」懲戒、労働庁は時間稼ぎ
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1580233414565St...
Status: published
View


馬事会は「セルフ調査」懲戒、労働庁は時間稼ぎ

83の市民社会団体が「文在寅大統領が即刻ムン・ジュンウォン烈士問題の解決を始めろ」

ユン・ジヨン記者 2020.01.22 14:37

故ムン・ジュンウォン騎手死亡事件で問題になっている韓国馬事会が 労組の質問に参加した騎手に出席通知書を送ったことへの反発が起きている。 馬事会は、出席に応じなければ制裁処分ができると警告したという。

[出処:公共運輸労組]

セルフ調査に出席しなければ『懲戒』するという韓国馬事会

公共運輸労組は昨年12月11日、「騎手労働健康実態調査」結果を発表した。 該当の実態調査は釜山慶南、ソウル、済州の競馬公園騎手75人の回答を分析した。 アンケート調査の結果、 回答者の58.57%が「調教師から不当な指示を受けた経験がある」と答えた。 その後1月20日、韓国馬事会は実態調査で言及された 「調教師の不当な指示」に関する事実関係を確認するとし、 騎手に出席通知書を発送した。 馬事会は通知書で「出席しなければ関連規定により制裁処分ができる」と明示した。

市民社会は即刻反発している。 労働、人権、法曹、保健医療、文化芸術、宗教界など83の市民社会団体は 1月22日午前11時、青瓦台噴水台の前で記者会見を行って、 文在寅(ムン・ジェイン)政府と韓国馬事会を糾弾した。 公益人権法財団共感のチョ・ミヨン弁護士は 「20日に馬事会がセルフ調査を口実として騎手に送った出席要求書は不合理で、 批判されて当然だ」とし 「馬事会は故ムン・ジュンウォン騎手死亡事態の責任者で、調査の対象であり、 前にも騎手に通信記録など敏感な個人の記録を要求した。 今回は出席要求に応じなければ制裁すると言うが、 これは憲法上の基本権である自己決定権と個人情報護法を制約する」と説明した。

続いて「検・警の捜査さえ参考人の欠席を理由として強制捜査ができる法的根拠はない。 もし馬事会が出席を要求できるとはいえ騎手は被害者なので、 加害者が彼らを懲戒するのはまったくおかしい」とし 「特に馬事会は自分たちが使用者ではなく、責任がないと回避してきたのに、 通常就業規則に準じる規定を運営して参考人調査を圧迫している」と批判した。

労組設立申告書補完通知しながら『時間稼ぎ』する雇用労働部

文在寅政府と雇用労働部が 事態の解決に動かず時間稼ぎをしているという批判も続いた。 先立って韓国馬事会釜山慶南の騎手は1月20日、 釜山地方雇用労働庁に労働組合設立申告書を提出した。 だが一日後の21日、労働庁は彼らに設立申告事項の補完を要求した。 騎手が「勤労者」に該当するのかどうかを確認するには、 使用者と締結した契約書および報酬支払、勤務形態、労組組織形態および対象などの資料を提出しなければならないということだ。

故ムン・ジュンウォン市民対策委のミン・ギルスク状況室長は 「明日また1人が死んでもおかしくない多段階下請構造とカプチル(パワハラ)の中で、 騎手は勇気を出して労組を設立した。 彼らは公共運輸労組に加入していたが、 特殊雇用労働者の身分で労組法上の労働者と認められず、 馬事会と交渉することもできなかった」とし 「自分の権利を争奪するために彼らは労組設立申告書を提出したが、 雇用労働部は彼らが生きるための苦闘に補完通知文書で答えた。 彼らは切迫しているのに、今日明日と時間だけ引っのばしている」と批判した。

「文在寅大統領が即刻問題解決を始めろ」

また市民社会団体は 「旧正月前の解決のために、 第8のムン・ジュンウォンを作らないために、 今すぐ青瓦台が動くべきだ」と強調した。 故ムン・ジュンウォン騎手真相究明と責任者処罰を要求する 遺族と市民に対する警察の暴力を批判する声も高かった。

故ムン・ジュンウォン騎手の夫人オ・ウンジュ氏は 「昨日5日間の五体投地で青瓦台まできた。 警察がこれを妨害し、女性の髪を引っぱるというとんでもない行為があった。 一瞬、12月21日に果川競馬場で警察が私の髪をつかんで足でけり、 首をしめた瞬間を思い出して怒った」とし 「なぜ警察は市民に乱暴するか。 私たちが青瓦台の前で警察と4時間以上対峙している間、 文在寅大統領は何をしていたのか」と声を高めた。

続いて彼は「当然、大統領は公共機関の馬事会で起きた7人の死に責任がある。 いる所から扉をあけて一歩出て、国民がどれほどくやしく暮らしているか、 どれほどくやしく死んだのかを見なければならない」とし 「夫がまだ光化門の路上に横になっている。 もうそろそろ夫の葬儀を行いたい。 政府が積極的に立ち上がってくれることを要求する」と明らかにした。

民主労総のキム・ミョンファン委員長も 「労働者たちが告訴告発されれば電光石火で動いた警察が、 ムン・ジュンウォン烈士の現場遺書と同僚証言を確保したのに調査をしない」とし 「事件の解決が一歩も進まないのは、 めずにいるのは文在寅政府が責任を放棄して公的任務を捨てているからだ。 家族の切迫した要求が無視されたまま正月が過ぎるようなら、 民主労総は文在寅政府にその責任を必ず問う」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-01-29 02:43:34 / Last modified on 2020-01-29 02:43:35 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について