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LNJ Logo 韓国:労働部特別勤労監督にもかかわらずKCCで続く労災死
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労働部特別勤労監督は無用?…KCC、相次ぐ労災死

「しっかり監督していれば悲劇はなかった」

キム・ハンジュ記者 2019.02.15 12:27

2月11日、KCCの驪州工場で労働者1人が死亡したが、 事故前に雇用労働部が該当工場を特別勤労監督していた事実がわかり、 労働部の責任が提起されている。 この時、労働部がしっかり監督していれば死亡事故が起きなかったかもしれないという指摘だ。

昨年3月と8月、そして今年2月11日にKCC驪州工場では労働者3人が相次いで死亡した。 すべてガラス板を積載しているときの事故だった。 労働部城南支庁は昨年8月の事故の後にKCC驪州工場に大して特別勤労監督を行い、 150件もの違反事項を摘発した。 それでも最近、同じような事故が起き、 労組側が労働部の勤労監督がきちんと行われず、事故が防げなかったと主張しているのだ。

▲昨年8月KCC労災死亡事故以後雇用労働部が作成した「kcc特別監督産業安全保健法違反事項処理」資料の一部

チャムセサンが入手したKCC特別勤労監督資料によれば、 労働部は当時143件の産業安全保健法違反事項を確認した。 しかし事故が起きたガラス板の積載工程に関する条項は10件未満だったことが明らかになった。 民主労総京畿道本部の関係者は 「普通、勤労監督は事故が起きた工程を集中的に調査するのが基本だが、 当時の勤労監督はそうではなかった」とし 「当時、勤労監督官は企画監督とし全工程を調査するといったが、 これも形式的に進めた雰囲気は歴然」と明らかにした。

資料によれば、労働部はガラス板などが倒れないようにする転倒防止措置をしたと明らかにしたが、 労組関係者は「転倒防止措置が実際の現場にきちんと反映されなかった」と主張した。 また「勤労者通路区画も製品が倒れた場合を考慮して設定するべきだが、 積載された製品の近くに線を引くだけだった」と指摘した。

化学繊維労組連盟は2月14日の声明で 「昨年8月以後、労働部は安全保健診断をして、 150件の改善事項に対する管理監督を行ったと明らかにしたが、 組合員の死を防げなかった」とし 「きちんと診断して監督されていれば、明らかにこうした悲劇はなかっただろう」と明らかにした。

したがって労組は勤労監督の効率性の問題を提起して、労働部に対し、 △作業中止解除審議委員会の議論および決定事項、 △特別勤労監督による履行命令書などを要求した。 労組の関係者は「私たちが資料を要求すると、 労働部は『事件記録を検察に渡したので手持ちの資料がない』と答えた」と伝えた。

労働部は昨年8月の事故に関して、 工場長とリフト車の運転手に罰金700万ウォンの過怠金を賦課した。

一方、使用者側は2月11日に事故が起きたが、 翌日の午前7時30分頃まで作業を続け、 労働者の反発を買った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-02-20 20:37:36 / Last modified on 2019-02-20 20:37:37 Copyright: Default

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