「竜山惨事、チョ・ウンソク検事の捜査外圧で真相究明遅延」

竜山惨事10周年立場発表記者会見...「国家暴力に控訴時効はない」

チョン・ウニ記者 2019.01.15 12:07

次期検察総長有力候補といわれるチョ・ウンソク検事(現法務研修院長)等の捜査外圧で竜山惨事の真相調査が全く進んでいないという主張が上がっている。

竜山惨事の遺族と市民社会団体は1月15日午前、青瓦台の噴水台の前で開いた記者会見でこのように明らかにし、青瓦台に対策を要求した。

去る9月、警察庁人権侵害真相調査団は、竜山惨事が過剰鎮圧の結果で世論操作まで行ったと10年経って公式に明らかにした。しかしその後構成された大検察庁過去事真相調査団は、現在に至るまで何の結果も出していない。

市民社会団体は真相調査の遅延が2009年の竜山惨事当時「特別捜査本部」にいたチョン・ビョンブ本部長の下で捜査を総括したチョ・ウンソク検事(現法務研修院長)等の捜査外圧のためだと見ている。情報提供を基礎にこのように主張する人々は、チョ院長が次期検察総長有力候補だからきちんとした調査ができないと明らかにした。これに付け加えて、他の事件は捜査期間を延長して調査をしているのに、竜山事件を担当する調査3チームは外圧などによって事実上、解体状態だと指摘した。

そのため市民社会団体は竜山惨事真相究明をしっかり履行するためには、法務、検察改革を担当する曺国(チョ・グク)民政首席室が調査団の外圧を調査し、関連者の処罰、独立性の保障といった厳重な措置をすべきだと要求した。彼らは特に外圧の当事者チョ・ウンソク院長を処罰して、外圧を遮断するべきだという意見だ。また検察の調査団が竜山惨事についての調査を客観的かつ独立的にきちんとできるのかは疑問だとし、別途の国家調査機構を設置して真相調査をしなければならないと見ている。

この日の記者会見は144の市民社会団体が「竜山惨事10周期汎国民追慕委員会(追慕委)」を構成して進められた。

記者会見に参加した竜山惨事遺族のチョン・ジェスク氏は「手足が凍えるような冬にキャンドル・デモをした。それでこの国を変えたのに、なぜまたここに立たなければならないのか。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は真相究明と責任者の処罰が行われるように動くべきだ」と要求した。

竜山惨事の生存者で上道4洞の撤去民、チョン・ジュソク氏は「われわれは生きるために、追われて上がった。そんな私たちを、同僚と警察を殺害したテロリストだとして監獄に入れた。文在寅大統領は私たちを赦免したが、検察は何の真相も究明しない。ここでは検察と警察が大統領より偉いようだ。青瓦台は積極的に動け」と話した。

追慕委は記者会見で、文在寅大統領との面談を要求した後、この立場文を青瓦台に伝えた。

一方、追慕委は1月20日の竜山惨事10周年を前後に、さまざまな追慕イベントを計画している。 15日の午後には国会議員会館で竜山惨事10周期強制退去被害者証言大会が開かれ、 17日には竜山惨事10周年貧民大会を国会議事堂の前で開く。また18日の午前には慶州の金碩基(キム・ソッキ)事務所の前で「慶州金碩基退陣、処罰記者会見」を、晩には「追慕と記憶の夜、竜山惨事、そして私」を、惨事当日の20日には午後1時半に磨石牡丹公園烈士墓地で追慕祭を行う。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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