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人権委「革新委員会」が発足...独立性強化方案などを用意

人権活動家など外部委員12人が参加…活動期間は3か月

ハ・グムチョル ビーマイナー記者 2017.10.31 09:54

国家人権委員会が10月30日、外部委員12人と内部委員3人で委嘱構成した 「国家人権委員会革新委員会」を発足させた。 革新委は今後3か月間、人権委の独立性と地位強化方案、組織・財政・運営などの革新方案についての勧告案を出す役割を受け持つ。

これにより、以前の李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政権の時に政権の傀儡役に終わった人権委が 国家人権機構としての地位をまた取り戻せるのかに関心が集まっている。 人権委は朴槿恵の執権期間中、 「国家人権機構国際調停委員会(ICC)」から人権委員選定過程の透明性・多様性不足などを指摘され、 3回も等級保留の決定を受けた前歴もある。

▲チョ・ヨンソン国家人権委員会事務総長(中央)が人権委革新委員会構成の概要を説明している。左側は李聖昊国家人権委員長、右側はハ・テフン人権委革新委員長。[出処:ビーマイナー]

革新委は合計15人の委員で構成され、このうち人権委内部の委員はチョ・ヨンソン事務総長を含み3人、 外部の専門家委員は12人だ。 委員長は高麗大法学専門大学院のハ・テフン教授(参与連帯共同代表)が就任した。

現場の人権活動家としては人権中心サラムのパク・レグン(パンネグン)所長、 人権運動サランバンのミョンスク常任活動家、 全国障害者差別撤廃連帯のパク・オクスン事務総長が参加する。 法律家としては難民人権専門家の公益弁護士グループ共感のファン・ピルギュ弁護士、 韓国女性団体連合共同代表でもあるチェ・ウンスン弁護士、 韓国女性弁護士会のソン・ヨンスク副会長、 ソウル地方弁護士会のチャン・ユンジョン人権委員が参加する。

これ以外にも実際に人権委の職員として働いた経験を持つ人権政策研究所のキム・ヒョンワン所長と 全北大法学専門大学院のチョン・ヨンソン教授、 ソウル市人権委員会委員でも活動した淑明女子大法学部のホン・ソンス教授、 そして新しい社会連帯のシン・スギョン代表が委員として参加する。

革新委は10月30日午前に1次全体会議を開き、今後3か月間に 「独立性および責任性強化小委員会」、「組織革新小委員会」を構成し、 具体的な推進課題についての勧告案を用意することにした。 この日の会議で決定した具体的な推進課題は、 △過去の人権侵害に対する謝罪と再発防止策用意、 △独立性強化と人権委員候補推薦委員会構成、 △運営の透明性と責任性強化、 △調査および政策業務の適時性、適切性、効果性確保、 △人権委官僚化の克服と組織文化改善、 △市民社会との実質的交流と人権懸案への介入力の拡大、 △人権委内非正規職問題解決だ。

1次全体会議の直後に開かれた記者ブリーフィングで、イ・ソンホ人権委員長は 「これまで人権委について多くの叱責があったことを謙虚に認め」ると述べ、 「人権委の百年の大計を準備する気持ちで最大限革新委を支援し、 革新委の勧告案を最大限受け入れる」と明らかにした。

ハ・テフン革新委員長は今後の革新委の活動について 「3か月という短い期間なので、小委員会は毎週会議を開き、 全体会議は2週間に一回開いて議論したい」とし 「革新委が諮問機構の形式を帯びているが、諮問を越えてさまざまな問題が実現されるように努力したい」と明らかにした。

ハ革新委員長は現在、法律家中心に偏向している人権委構成の問題についても 「今まで(人権委員が)法律家中心だったので、人権委の決定が裁判所の判断であるかのように見られる面があった」とし 「人権委が個人の権利救済にもっと力を注げるように、 人権委員構成の多様性を確保する方案を探したい」と明らかにした。

また、「過去の人権侵害に対する謝罪と再発防止策用意」という具体的推進課題の議論の範囲がどこまでかにという質問に対しても、 ハ委員長は「人権委自身が人権侵害的な行為をしたこともあるかもしれないので、 そのようなことも調査したい」と明らかにした。 ミョンスク革新委員はさらに具体的に「2010年末、障害人権活動家たちが人権委で占拠座り込みをした時に人権委はさまざまな人権侵害を行った。 それに関して国連人権理事会の人権擁護特別報告官による指摘を検討する」と釘をさした。 ミョンスク委員は付け加えて 「人権委が国家人権専門機構としてするべき仕事を放棄したことなどをどこまで調査できるか議論したい」と明らかにした。

人権委は今回の革新委構成に先立ち、去る6月に約3週間、内部職員で構成された 「業務革新TF」で革新課題を提出した。 しかしこのTFは議論の期間が短く、内部職員で構成されているなどの限界を認識し、 最終報告書のために外部の専門家が参加する革新委員会構成を提案した。 そのため人権委は去る10月23日、全員委員会を開いて革新委構成を最終議決した。[記事提携=ビーマイナー]

付記
この記事はチャムセサン提携報道機関ビーマイナーの文です。

原文(ビーマイナー/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-11-02 17:01:20 / Last modified on 2017-11-02 17:01:21 Copyright: Default

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